(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

魔法少女まどか☆マギカ 第2話 「それはとっても嬉しいなって」

2011年01月20日 | 視聴済アニメごった煮
なんか魔法少女になるように誘導しているような気がするなぁ。

 そんな今回のお話は…
 ほむらに襲われたキュゥべえを助ける途中、迷い込んだのは摩訶不思議な空間。
 絶対絶命のピンチに陥ったまどかとさやかを救ったのは一人の魔法少女。巴マミ。
 その後二人が誘われたのは、魔法少女の部屋。
 語られしは、キュゥべえに選ばれし者に与えられる資格。 魔法少女という存在、そして魔女という存在。
 どんな望みをも叶えるチャンスと、その先に待つ過酷な使命。
 悩む二人に、マミは「自分の魔女退治に付き合わないか」と提案をするのだった。
 以上公式のあらすじ。

 お話としましては、学校の先輩でもある巴マミから魔法少女の詳しい説明を聞き、彼女が魔女退治をする所を見せ、まどかがなんとなくいいなぁと感じるという話なんだけど、やっぱりどうも魔法少女になるってことに胡散臭さを感じてしまうな。
 一応デメリットとして、死ぬかもしれない事が提示されはしたが、魔女を退治する所を見せる事によって、そのリアルから遠ざけようとしているような気がするよ。
 大したピンチも無く魔女をやっつけてしまい、魔女の力によって自殺しようとしていた人を助け、すごく良い事ばっかりだという気にさせるように誘導しているように見える。
 本来ならば、一番詳しいはずの小動物が饒舌であるはずなのに、魔法少女の事や使命についてコイツが殆ど喋らないのは、なにか重要な事を隠しているのではないかと勘ぐってしまうよ。
 そういった小動物への不審を抱きながら見ていたので、優しそうな先輩魔法少女「巴マミ」も、その優しさに裏があるように思えてしまう。しかしそういうつもりで物語を作っているならば大したモノである。

 魔法少女云々の事は、そのうち追々分かってくるであろうからとりあえず放っておいて、今回のお話は魔法少女の活動とはということを、巴マミの魔女退治の様子を含め色々と設定を説明しており、このアニメの世界観を上手く説明し表現していて感心した。
 その中でほむらという今の所なぞの行動を続けるキャラクターを印象付けてもいて、物語として実に上手く話を引っぱっている点も上手い。
 小動物と魔法少女だけでもなんだかよく分からないのに、彼らの説明や行動とは違う事をしているようなほむらがいる事によって、単純に魔法少女になって魔女やっつけて「わーい」ってなだけではなさそうな雰囲気がよい。
 ほむらに関しては、とりあえず劇中では彼女があまり良い存在ではないというふうにしているのだけど、どう見てもこれは釣りっぽく、同じ魔法少女が手柄の取り合いになる事もあるという説明で、本当はまどかに忠告しているであろうほむらの本心が伝わっていないというのも、小動物が何かを隠しているような気にさせるし、本当の所はどうなのか、また彼女が戦う理由はなんなのか、そしてどうしてまどかを魔法少女にさせたくないのかを気にさせる。

 魔法少女に付き物の敵との戦闘は新房昭之監督らしい画面がおもしろく、魔女や異世界がなんだかよく分からないコラージュのようであったのもさることながら、巴マミが武器とする単発式の長銃を際限なく出して、撃っては捨て撃っては捨てていくのが魔法少女らしくなくておもしろかった。
 アニメーションの動きとしても、派手さは無いものの見せ方が上手く、単発式の銃を使って攻撃する事を上手に利用していて、一発撃ったら次の銃を持たなくてはならないという行動の制限があるので、次の銃を撃つ間に反撃されるのではないかと見ていてハラハラしてしまうしそこを狙っている。
 手持ちの銃が無くなって、そろそろピンチかと思わせておいて、色々な所から銃を取り出し反撃に反撃していき、こうなってこう返すというような詰め将棋をやっているような巴マミの余裕もカッコいい。
 まぁそんな余裕綽々だからこそ、なんか逆に胡散臭さを感じてしまうのだが(笑)。

 そんなわけで、派手ではないけれど作りは非常に凝っているし、まどかはいつ魔法少女になるのかという事や、それにまつわる怪しい雰囲気、そしてほむらはどう関わってくるのかといろんな事を気にさせてくれて見ていて楽しい。
 一風変わった魔法少女ものに今後も期待していきたい。