(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

GOSICK-ゴシック- 第1話 黒い死神は金色の妖精を見つける

2011年01月11日 | 視聴済アニメごった煮
なんか随分と端折った印象。

 そんな今回のお話は…
 時は1924年、長く荘厳な歴史を誇る西欧の小国・ソヴュール王国。貴族の子弟たちが通う名門、聖マルグリット学園にやってきた、東洋の島国からの留学生・久城一弥。
 ある日、一弥は学園の図書館塔の一番上にある植物園で、人形のように美しい一人の少女と出会う――。
 以上公式のあらすじ。

 ヴィクトリカの中の人あおちゃんこと悠木 碧さんかよ。
 公式HPで「放送をお楽しみに」なんて謳っているのでどんなビックリなキャスティングかと思ったら、割りかし予想通りだ。
 原作ではヴィクトリカの声は「老婆のよう」と形容されているのだがな。でもまぁ雰囲気は良く出ていると思います。さすがだ。
 さてそれはともかく、原作を好きでずっと買っていた身としては、気になって仕方なかったアニメである。しかし冒頭書いたように随分とは背負ったような印象で、あれよあれよという間に船に乗り込み次回へ引っぱって終わってしまった。正直これで原作を知らない人が各キャラクターなりなんなりを理解したか疑問である。
 まぁそんなわけで実のところ書く事が泣くって困っていて、今回した事と言えば、久城がヴィクトリカとクレヴィールに出会い、外出してなんかよく分からない船に乗ったというくらいの事でしかない。そう、そうでしかないのだ。
 久城がどのような人間で、ヴィクトリカがどんな不思議な女の子で、グレヴィールがヴィクトリカとどんな関係なのか、それすら薄ぼんやりとも見えてこない。
 いや、見えてこないというよりかは見せてくれないと言った方が正しいのか、正確に言うのならば見ていて分かるようになっていないのだ。
 もちろんここで全てが分かるようではいかんのだけれども、こういう事なのかなと思わせるような所があってもいいのではいだろうか。
どうも話をザクザクと、とにかく進めてしまおうとしている印象があって、もうちょっと細かくいろいろな事を描いてくれても良いような気がします。
 この最初の事件で何話使うか知りらないしどこまでやるかも分かりませんが、どうせ未完の物語なのだから、もっとゆっくりやってもいいし、なにより一発目なんだから強く印象に残るようにした方が良かったんじゃないだろうか。
 特にヴィクトリカなんかは物語の中心人物なんだから、話を聞いただけで犯人を当てるというだけでなく、その容姿や言動、どうして授業に出ず図書館の最上階にいるのか、といった久城が感じ他であろう事を見ている人たちにも伝えたらいいのに。
 お話の方もそうで、なんだかよく分からないうちに怪しい船に乗って終わってしまう。この船に乗って久城は、ヴィクトリカはどうなってしまうんだろうという気にさせてくれないのだ。
 なんか変な髪型の人がやってきて、殺人事件の話をしたらヴィクトリカがそれを解いて、外出したと思ったら船に乗っていたという印象で、その事件そのものが気にならない。
 そもそもなんで怪しげな船に乗る事になったかもよくわからない始末で、これでどう興味を持てというのだろうかね。
 キャラもよく見えてこない、話の展開もよく分からないで、次回以降に起こる事に何を期待すればいいのだろうと思ってしまう。

 正直これを見て「やっぱり一発目って大事なんだなぁ」と思ったよ。ここで興味を持たせる事が出来なければ次を見てくれないものなぁ。原作を知らない人ならばなおさらだろう。
 今回のお話でどこを見せたいのかというのがさっぱり分からなかったよ。もっとヴィクトリカという不思議な少女をぐっとクローズアップすればいいのになぁ。
 彼女がどんな人間なのか、という事だけで今回使ってしまっても良かったんじゃないですかね。どうせ未完の物語なんだから中途半端な所で終わるんだし。

 まぁでも逆に、原作の第1巻を読んだのがもう何年も前の話になりますので、むしろ原作がどうだったかが気になって読みたくなってきましたよ。
 原作の付きアニメが原作のPVみたいなものだとするならば、私に個人に対してはうまくいったのかもしれませんが、この第1話で原作を知らない人の購買意欲をそそったのかと言うと疑問ですな。
 なんでこんなあっさりと、そしてバッサリと端折ったのか?むしろそっちの方が気になる第1話でありました。原作好きとしてはこれから盛り返していただきたいが……う~む。