(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

GOSICK-ゴシック- 第2話 死者の魂が難破船をおしあげる

2011年01月18日 | 視聴済アニメごった煮
うあー。説明足りなさ過ぎじゃないか?

 そんな今回のお話は…
 占い師ロクサーヌ宛の招待状を持って、船上パーティ『箱庭の夕べ』にやってきた一弥とヴィクトリカ。
 ディナーに舌鼓を打っていた2人は、知らず知らずのうちに眠りに誘われてしまう。
 そして、目覚めると招待客たちのなかで、ある変化が起こっていることに気づいたのだが…。
 以上公式のあらすじ。

 原作を読み返したから流れは分かったけども、これ、読んでない人にはさっぱりだったんじゃなかろうか。
 10年前に行われた野兎走りの生還者が復讐に……というのは分かったであろうが、その時の事も詳しく語られないと、今、ヴィクトリカたちの状況が今ひとつピンとこない。
 そもそも、原作ではこのときすでに久城とヴィクトリカは出会っていて、この話の冒頭はまだ出ていないアブリルが幽霊船クィーンベリー号の怪談話をする所から始まるのだ。
 その怪談話から占いの話へ行き、この事件の真相へと繋がっていくという流れであるので、見ていて色々とピースが足りないように思えた。原作を読んでいてこれなのだから、読んでいない人としたらもっとピンとこないのではなかろうか。

 まぁ原作の話は置いておいて、このアニメの方だが、上記したピースの足りなさもあってか物語が淡々と進んでいっているような印象だ。
 本来ならば、訳の分からない事に巻き込まれた恐怖感や、10年前の陰惨な事件との関連する謎、そして今回の事件を仕組んだ犯人は誰で動機はなんなのか、こういった事を気にさせないといけないのだが、そういった事を気にさせる暇無くどんどんと進んでいってしまう。
 また、帝国軍人の三男だからとかいうなんだかよく分からない理由付けで妙にヴィクトリカを気にする久城が長々と尺を取っているが、このアニメではそもそも出会ったばっかりで、どうもそういう事が白々しく感じてしまう。ヴィクトリカの方も、その類い稀なる頭脳が彼女の特徴なのだから、今回の混沌(カオス)の再構成のシーンはもっと印象付けても良いのではなかろうか。
 
 とにもかくにも、話を消化しようと躍起になっているような印象があって、お話の方に全く乗れないようになっているのは正直どうかと思う。
 この幽霊船クィーンベリー号のお話はどうも次回で終わってしまうようなんだけど、やっぱり最初は肝心なので、このお話だけでも6話位使っても良さそうなものだと思うがなぁ。
 これを作っている人達が、この「GOSICK-ゴシック-」という物語のどこを見せたいと思っているのか私にはさっぱり分からない。
 この物語の魅力はたくさんあるはずなのに、どうしてこんな話の上っ面を撫でるような事をしているんだろうなぁ。もっと色々やりようがあろうに。