秋津のゲーム部屋

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真の姿を隠す事なかれほろ~くん・器たちの正体考察2

2020年08月29日 | ホロウナイト

水晶山の水晶からは歌うような囁きが聞こえてくると狩猟者は言ってたけど…この中にずっと居続けるとほろ~くんもおかしくなるのかなあ。今の所まったくその気配もなく、訳が分からないゾときょとんと見上げるほろ~くん…なんだけど、もし水晶がゲーム中で換金アイテムに設定されてたらヤバかったかも(笑)

 前回からの続きです。(^o^)/

 ところで、最初から最後まで未だにずっと謎な事があるんですよ。
 ラディアンスってホントに忘れ去られた事を恨んでたのかな。今更そこかよと思われるかもしれませんが…。
 ほろ~くんは純器さんの精神世界と神を求める者の精神世界でラディアンスと戦うことになるわけだけど、考えてみたらこのストーリーの中で敵として戦うラディアンスはみんな誰かの夢の中の存在なんだよね。(神の家の方は神様探知機みたいなのを使ってるから、絶対的なるラディアンスはホンモノと言えるかもしれませんが)
 いくらラディアンスが夢の中に存在する神性だとしても誰かの精神を介せば本体とは言えず、あくまでもその本人が創り出したラディアンスのイメージにすぎないんじゃないのかな。
 本当にラディアンスは忘れられた事を恨みに思って悪意を振りまいたんだろうか…?

 確かにラディアンスの領域である水晶山の虫たちが狂っていくのをみれば、ラディアンスがネガティブな波長を彼らに送り込んでいるようにも見えるけど…。でも見方を変えれば、鉱山に集まった虫たちは一山当てたいという善にも悪にもなりやすい不安定な欲望を抱いていたので、その歪みがラディアンスのパワーで広がった自業自得な面もあるような気がしてな…。
 


訊ねていくと無言のままお土産持たせてくれるウヌさん。ウヌには偉ぶりたいとか覇権取りたいとかまったくなさそうだよね。緑の道の生き物たちに「自分に服従しろ」なんてひとかけらも要求してない。ただ、自分とみんなが楽しく生きていけそうな世界を夢見て具現化させた…その差じゃないかって気がしてる


 個人的には、ウヌがラディアンス由来の光のパワーと夢見る能力を使って緑の道を作り上げた事を忘れたくないんだよね。ウヌが緑の道を作った時代と王国の時代ではラディアンスの状態が違ってるってのはあるかもしれない。でも王国が汚染をため込んだゾンビ虫だらけになってるのに対して、緑エリアはウヌも健在だし狩猟者もいるしラディアンス由来のパワーで出来ている地にしては影響が少ないよね。

 本質的にはラディアンスもヴォイドも善も悪もない、ホロウナイト世界に原始より存在する霊的パワー(神性)なんじゃないだろうか。ヴォイドが虚無の内部に手当たり次第に吸収しようとする習性を持っているように、ラディアンスは広げる、生み出す習性を持ってる神性であり、その力を手にした者がどういう考えを持って使うかで善にも悪にもなるんじゃないだろうか。
 あたしがホロウナイトのストーリーってダクソに似てるかもって思ったのは、その辺なんすよね…。デモンズなら獣、ダクソなにら火に匹敵するのがラディアンスとヴォイドなのかなと。
 その考えを前提にすると、「ホロウナイトが汚れていてほろ~くんが汚れてない」理由がなんとなく解ける気がするんだよ。

 ホロウナイトは蒼白の王に選ばれ、アビスから1人連れ出されて王宮で教育を受けたんだよね。黒卵神殿のホロウナイトに通常時に夢見釘当てると「Father…」って言うらしい。教育を与えた蒼白の王を父親とみなしてる。もちろんその概念を与えたのも蒼白の王だと思うけど、その時点で純器さんの認識に敵と味方の構図が出来てしまった、と言えると思うんだよ。
 Higher Beings の頂点であった純器さんには世界の知識は無かっただろうけど、知性と意志はある。蒼白の王や王国の虫たちがラディアンスのために苦しめられてるのを見て、ラディアンスは憎むべき敵であるって認識を持ってしまったんだとしたら。ラディアンスが憎いっていう器自身のネガティブな感情が蓄積した光のパワーをより汚染させ周囲に広める結果になってしまった…そうも考えられるんじゃないだろうか。



最初に会った時はてっきりこれがラディアンスかと。でも後からよく考えると先見者のオババな事は間違いなさそう。あのおばあちゃんが夢の中ではこんな女神様のような存在に(笑)。それにしてもここまで似てるとラディアンスって結局蛾族の意識集合体みたいな設定じゃないかと思えるよね。だったらますます主敵になりようがない気がするけどなあ…


 だけど、外から来たほろ~くんたち他の器にはそういう先入観がまったくないよね。ラディアンスがラスボスとしてその姿を現しても、あれこんな感じのお姉さんに前に助けてもらったゾ?ってのが先にくるんじゃないかな。(実際はほろ~くんが会ってるのは先見者のオババっぽいですが)

 ホーネットにゲットゥーしてもらう真EDを見る限り、ほろ~くんたちがラディアンスと戦った理由は純器さんを悪夢から解放する、それしかないと思ったよ。王国中に広がった汚染を消し純器さんの中身を壊さずに救うには、純器さん自身が夢の中で作り上げてしまった悪のラディアンスをぶっ壊すしかなかった。それがホーネットがほろ~くんに託した望みであり、ほろ~くんはそれを選択した、そういう事だと思ったです。


このシーン好き…泣けたよ。器たちには感情も意志もあって意思疎通もできる事を示してる。壊れた器とのバトルには同胞同士を意識した演出が多いよね。通常戦でも、壊れた器が停止する前にいったん正気に戻ったみたいにほろ~くんに向けて手を伸ばしてる


 ラディアンスを敵認識してるかどうか。
 そこが純器さんとほろ~くんたち後発の器との違いであり、ほろ~くんが王国の外から来た描写、「間違ってとらえられ汚されてしまった」というレディのセリフに繋がるんじゃないか、そう考えるのは無謀すぎるかな。

 ホロウナイトの通常EDはいたいけなほろ~くんが鎖で拘束されて汚染を流し込まれるという、児童虐待みたいな胸くそ悪いシーンで終わってしまうよね。
 もしこの説を取るなら、この後のほろ~くんでも心配は要らないかもしれないですよ。
 ラディアンスを敵認識してないほろ~くんは悪夢を見ないと思うんだよ。ほろ~くんの夢の中ではラディアンスは綺麗で優しいお姉さん。面倒見のいい蛾のばあちゃんたちにもしかしたら3守護者も加わって「よく頑張ったわね~偉いわ~」となでなでされまくりで、今後の器ライフを楽しい夢の中で送れるんじゃないか、そんな気がしてならないんですよ。



ハロウネスト王国は、ウィルムズの1人である蒼白の王の夢に蛾族が手助けして出来た、最初から最後まで夢の世界の王国であったという見方も出来ると思う。それを叩き起こして夢から覚まさせる宿命を負っていたのがほろ~くんこと器の子供たちの1人だったということなのかな

 
 なんていろいろ妄想を膨らませて書いてみましたが、英語wikiによると、ラスボスのラディアンスに夢見釘をあてると「Ancient Enemy」ってワードが出るらしいんだよね。ほぼ間違いなくラディアンスにとって旧敵なのはヴォイドだと思うけど、ウィルムズという蒼白の光がハロウネストを染め変えてしまった現在、果たしてラディアンスとヴォイドは互いに敵対心を抱き続けているのか…そこをどう考えるか、なんだろうな。

 いや~しかし2Dでどえらいゲームを作ったもんだよね。見てても楽しい触っても楽しい考察も楽しい、これだけプレイヤーを楽しませる事に真摯で丁寧に取り組んでるゲームは滅多にないと感じたです。続編のシルクソングはハードル上がりすぎて大変だろうなと心配になっちゃうくらいだよ。
 欲を言えば次作は白い宮殿みたいなのはサブクエにして、ストーリー進行に絡ませないで欲しいな~と切に願うばかりです。せっかくいいEDを用意してるのに到達するのが大変すぎて大勢のプレイヤーが胸糞EDで終わっちゃってるのは残念すぎるよ~(>人<)


ほろ~くんはホントにキュートで強くてかっこいい最高の主人公だったです☆ シェイドロード、あたしの事覚えててね(笑)