青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

祭りの消えた夏。

2021年09月10日 17時00分00秒 | 江ノ電

(出番はあった・・・か?@稲村ヶ崎~極楽寺間)

稲村ヶ崎から極楽寺に向かって二つ目の踏切を過ぎると、江ノ電はしばらく市道とフラットになって、あたかも併用軌道チックな区間を走ります。昔はここに「砂子坂(いさござか)」なんて名前の駅があったらしい。木の板塀が続く路地の途中に、年季のありそうな店構えの酒屋さん。それこそ昭和の古い時代の江ノ電の写真にも出てくるお店なので、地元で長年商売を営んでいるのでしょう。配達用のカブが置かれた酒屋の倉庫には、ラムネの箱が積まれていました。神社仏閣の多い江ノ電沿線、腰越の天王祭に始まって、夏の祭礼の数は多かったはずなのですが、ご多分に漏れずどこもかしこもコロナ禍によって中止の憂き目。このラムネたちも、本当だったら夏祭りの露店で売られていたのかな。そんな事を思いながら切り取った、砂子坂の一枚です。


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