(燃え尽きた後に来ても遅いねん・・・@夜間瀬のどんど焼き)
13時58分、自治会長のあいさつ少し前に湯田中に登って行った3000系。どんど焼きが着火され、あらかたが燃え尽きた時にゆっくりと山を降りて来ました(笑)。写真撮りが言うところのいわゆる「絡み」で撮影する場合、まさにタイミングが合うか合わないかなので、今回の夜間瀬どんど焼きは残念賞でした。まあ聞く人に聞くと「去年も燃え尽きた後だった」という事なので、そういうものなのか。それとも電車の時間に合わせて燃やすのは危ないとかそういうお達しでも出ておるのだろうか。運転する側からしたら、煙と炎で沿線火災みたいなもんだろうし・・・
すっかりどんど焼きの櫓は崩れ、残り火で餅を焼き始める地元の方々。どんど焼きの炎で焼いた餅を食べると、その年の健康が約束されるらしい。さっき山を降りて行った3000系は、信濃竹原で下りの特急ゆけむりと交換するのですが、正直熾火となったどんど焼きをモチーフにしてもイマイチな感じ。どんど焼きの炎を離れて、子供達が線路際で雪だるま作りを始めた。夜間瀬の県道の踏切が鳴ると、電車の通過を察したお兄ちゃんが「危ないよっ!」なんて言って、小さい子たちを線路から離すのは流石に教育が行き届いていて感心してしまった。
長野電鉄1000系ゆけむり号。導入から20年弱、箱根から湯田中へ行き先は変われど、都会(まち)から温泉街を目指す観光特急としてのポジションだけは揺るぎないものがあります。子供たちが雪だるまを作る手を止め、ゆけむり号の通過を万雷のウエルカムポーズで見送ります。その姿は、すっかり「おらが街の花形電車」のそれであり、長野電鉄のフラッグシップトレインとして信州の人々に受け入れられているのだな・・・と感じてしまうワンシーンでしたねえ。短命に終わってしまった小田急時代を取り返すくらいの活躍を見せている今の姿は、かつての沿線住民としてとても嬉しく思うところだし、そして何より繊細な連接台車を持つ車両ですから、とにかく故障だけはないように過ごして欲しいなあと思うばかりなのでありました。