青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

いつもそこにあった風景

2012年02月26日 21時00分03秒 | 日常

(最後の小田急顔5063F@愛甲石田~伊勢原間)

今回の小田急3月改正でお役御免となる5000系5063編成は、昭和30年代から続く「小田急顔」の最終編成。実家の近所の駅は、朝のラッシュ時を抜かせば基本的にこの顔(主に2600系各停6連)が10分おき、新宿行きと本厚木行きを上り下りで繰り返すだけの単調な駅でしたが、そんな2600系もとうになく、結局最後の小田急顔は5000系となりました。車歴としては5200系の方が若いんだろうけど、あっちの方は6連で使い道がなくなっちゃった分なくなるのも早かったのかね。5000系のイメージは【←新宿5000×4+5200×6小田原→】の10両急行のイメージが強いですな。もちろん相模大野での分割で6連は急行箱根湯本行き、4連は急行片瀬江ノ島行き。湘南急行も快速急行もなんもなかった時代の事ですが。新宿から家に帰るのは、混んでる5000系急行に乗って、向ケ丘遊園で4番線に止まってる2600系の各駅停車本厚木行きに乗り換えるのがパターンでした(たまに箱根そばの香りに誘われて階段下ののれんをくぐったりもしたがw)。考えてみれば、小さい頃から青春時代、はたまた大学のバイト時代、社会人になってからも、ずーっと小田急ユーザーとしてこの顔と長い間付き合って来たけども、小さい頃からこの顔になじみがあった沿線住民としては、あまりに当たり前過ぎてかえっていなくなっても気が付かないかもしれないなあ。

3月改正でなくなるロマンスカーは特設サイトで運用情報を教えてもらえるけれど、この最後の5000系だけはどうにも神出鬼没。小田急のお客様相談センターに電話すれば当日の運用は教えてくれるらしいのだけども、そんなわざわざ電話かけて聞くなんてマニアみたいな事恥ずかしくて出来ません(笑)。と言う訳で夕方の上りあさぎり@371系を待っていたら、突然3000系の6連にぶら下がって夕暮れの中をかっ飛んで行きましたもので慌てて一枚。中途半端な時間なんで幕灯も尾灯も点けておりませんが、そこにあるのは純然たる小田急顔に田窓が並ぶ、いつもの風景でありました。


(夏の在りし日、四十八瀬を行く@新松田~渋沢間)

夏場は5000と5200が冷房がいちばん効いてて、いい車両だったね。それとやっぱ小田急通勤車ってのは伝統のアルストムリンク式の台車を履いてないといけませんよ。車軸の支持が段違い平行棒みたいになってて、特殊な形だよね。まあ住金マークの付いたアルストムリンクの台車を履いてるのはまだいっぱいいるけどさ、バクテリアなみのスピードで増殖する3000系があまり好きになれないのも、裾絞りのない日車SUS方式の車体とかボルスタレス台車とか今までの伝統を踏襲してないってトコにもあるのかもしれないね。ってこの文章はヲタ度が過ぎて普通の人は全く意味不明だと思うけど、そうだ全くその通りだと思う人はコメント下さい(レス乞食w)。
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だが断る(笑)

2012年02月25日 23時00分00秒 | 日常

(画像:相模川を渡る@厚木駅)

厚木駅ってのは相模川の鉄橋に隣接してるんですが、下りホームの端っこに行くとそんな相模川の鉄橋を行く列車たちを撮影する事が出来ます。出来ますが、ここんところの小田急沿線は同業者の方々で一杯なんで、最近なかなかこの場所に入る事は出来ずにいました。先客3名程度で限界の場所なんで、いつ行っても「あ、先客さんいるわ…」って事で週中の年休消化時に出掛けて来たのだが、それでも学生と思しき先客が2名。トラスの鉄橋なんで、先客の後ろから長いタマでギュッと引っ張り出して撮ってみました。パン周りとか色々とカツカツですが、枕木とかトラス橋の圧縮感はまあ出ているからいいかなと(笑)。

グッピー氏がツイッターの利用を盛んに進めておられますが、ツイッター…うーん。どうなんでしょう(笑)。まあ情報をピックアップするツールとしての働きはあるんでしょうけど。何と言うか、パッパッとした字幕じゃ伝えたい事も伝わらないような気がしてね。文章って言うものはワープロの前で悩みながら作るもんだろうと未だに思っているので…と言うか上段からの話で申し訳ないけども、発信するものをきちんと推敲しないから炎上だの何だのって騒ぎになるんじゃないんですかね。たぶん自分の書いた文字見てちょっと考えりゃすぐ分かるんだろうと思うんだが、発信が簡単になった分書き込む方も当然意識が軽くなってるんだろうけど。

MixiからFacebookやらTwitterやら、世の中WEB上のコミュニケーションツールは色々と変わっては行きますが、自分の場合はちょっと齧ってはみるものの基本的にはブログ止まりなんですよねえ。10分おきにつぶやくよりは、このくらいのペースがちょうどいい。
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明日で満36歳なんですが

2012年02月23日 11時18分23秒 | 日常

(画像:風祭の逆落とし@箱根板橋~風祭間)

引き続き年休消化強化週間ですが、飛び飛びに休まされるためイベント的なものはございません。今日はヨメさんが美容院に行くって言うもんだからオムツとお菓子の「息子セット」を持って家を出て、引き続きロマンスカー撮影にいそしんでおりました。午後から雨は上がったけど大して天気も良くありませんでしたので、本日は接近戦だなあ…なんて考えてたら、隣のチャイルドシートで早々に息子が寝てしまったので、ちょっと起こすのもかわいそうだからってんで一時間ほど走ってやって来たのは風祭。駅伝の中継ポイントとしてつとに有名ですが、某有名かまぼこ店を冷やかしつつ荻窪に抜ける踏切へ。上は小田厚が走るこの踏切、脇に馬頭観音とちょっとしたスペースがあるのですが、そっから小田原方を見ると国道1号をオーバークロスした線路が風祭に向けて1000分の33の急勾配を下って来るシーンを収める事が出来ます。今日の狙いはHiSE運用のはこね29号&30号。人呼んで「風祭の逆落とし」を、静かに下って行きます。


返しは100mほど戻って風祭駅の交換シーンを。ちょっと昨日撮った写真のテイストと似ているかもしれませんが…先に入線した箱根湯本行は8000系。5000系が引退したら小田急通勤車では唯一の鋼製車両になるんだねえ。ポイントを慎重に回り込んで通過して行くHiSE、ちなみに車体の間からのぞく青色のステッカーが、今回の引退に伴って貼られたものなんで、そこらへんもチラッと意識しながらシャッターを押しましたです。手を振る子供にホーン一発いただきました。

そんなこんなで子供と一緒に撮影してたら、近所のばあちゃんが背後から現れて、ニコニコしながら一言。

「お孫さんかえ?」

…そのまま鈴廣に持ち込んでカマボコにしたろかコラ!w
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戒律

2012年02月21日 19時57分06秒 | 日常

(画像:世代交代)

本日は年度末を控えて未消化の年休処分日。っても結局仕事は片付かなくて朝だけは会社行ったんだけどね。当然カメラは携行してましたので、とっとと仕事を上げて本厚木の駅に。何で本厚木なのかって~と、↑のシーンを撮りたかったから。3月に引退するあさぎり371系の後継としてあさぎり運用に入るMSE6連の交換シーンは、世代交代の趣。MSEのHIDヘッドランプで照らされて輝く371系のボディ、ちょっと歪みも目立って来てますね。1編成しかないせいで、デビューからほぼ毎日毎日休まず走らされてたからね。そんな毎日ともあと20日ちょっとでお別れなんだけど。371系をケツから狙った事ってあんまりないんだけど、尾灯が点いていると特徴のある卵型のブラックフェイスがより引き締まって見えて、何だかカッコイイねえ。

その後帰宅する前にすき家へ入ったのだが、私がネギ玉キムチ牛丼の大盛りサラダセットを食ってたら店にイラン人と思しき2人組の男が入って来た。まあ県央地区って自動車関係の工場とか多いから、まあそーゆーとこで働いてる出稼ぎの労働者も多いんで別に珍しい光景ではなかったのだが、どうやら2人組、メニューを見ながら店員に何かを問い質している。よくよく聞いていると「Beef?Pork?」とか聞こえて来るので、見てみたらカレーを指差しながら「これは何の肉が入っているのか?」と言う事が聞きたかったらしい。ああ、イスラムとかヒンズーとか戒律がありますものねえ…なんか質問攻めに遭ってバイトの姉ちゃん困っちゃってるし。結局色々メニューを指差してはビーフだポークだやってるうちに、食うものがないと判断したのか「サラダセット単独で注文」と言う暴挙に出た2人組(笑)。この時点でもうこっちは面白くってしょうがなかったのだが、バイトねーちゃんさらに困って「サラダセットだけではご注文いただけないんで、単品になっちゃうんですが…」と消え入りそうな声でイラン人を説得にかかるねーちゃん。そんな苦境を見かねて奥から出て来た男性バイト、メニューに指を叩きつけて放った言葉が、

「焼き鳥丼!チキン!OK?」

…2人組はその迫力に負けたのか、最終的に私の隣で食べたくもない(だろう)焼き鳥丼を神妙な顔で食っていたw
食いたい物食えなくてかわいそうだなあと思ったのと同時に、ビーフでもポークでもないものが食いたかったらすき家に来んなとも思ったけど(笑)。
日本人の同僚社員さん、この2人になんで教えてあげられなかったのかとw
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好きな事への思い入れ

2012年02月19日 20時59分53秒 | 日常


直線で岩田が抜けて、その後をスジ券よろしく藤岡が追っかけて来て、さらにその後をヘコヘコ黒い帽子の緑の勝負服が追っかけて来た時はマジでNikonのD4とか買っちゃおうかなあくらいの勢いだったんだが(笑)。ちょっと足んねえなあ田辺と。つーか自分も前崩れのセット券買ってるんだったら未練たらしくトランセンドなんか塗らないで10番塗っとけよとも思う。D4とは行かなくともD7000とレンズキットでそこそこハッピーになれたのになあ。…な~んて言いつつまあそこまで悔しくもならないと言うのも相当馬券と言うものから離れてしまった事の所作かもしれない。直線とかも子供がテレビの前に立っててろくすっぽ見れなかったしねw


今日は、子供と一緒に山北町へ。御殿場線の中でも、山北と言えば山越えの機関区を擁し、丹那トンネル開通までは東海道の要衝としての栄華を誇った駅である事はご承知の通り。駅前にはC52型蒸気機関車が今も鎮座しておりまして、小さいながらも鉄道公園があります。信越線で言えば横川のような鉄道が作った町は、春は桜で賑わう神奈川県最西の町でもあります。


空は晴れていても、時折富士から流れて来た雪雲からふわりと風花が舞う寒い寒い日です。到着してすぐに、下りのあさぎり3号@JR371系が山北駅を通過。長いホームが栄華の証ですが、そんな山北駅もこの春からはとうとう無人駅になってしまうそうで…神奈川県内とはいえ、この山北周辺も確かにじわじわ高齢化と過疎化が進行している感じはしますけどねえ。


春は桜の花道をくぐって山北駅に降りて来る列車も、冬枯れの色のない時期では正直パッとはしません。あとひと月ちょっとのご辛抱ってとこだろうけど、今年の寒さでは桜もいつ咲きますか分かったもんじゃござんせんね。先頭がシングルアームパンタのチョンマゲ313系が後ろに211系を従えて。


桜の時期でもないのになんでわざわざ山北まで…と言った感じですが、そんな鉄道の町を走る「あさぎり号」からの371系&20000系撤退を惜しんでの写真展が開かれておりまして、それを見に来たんですよね。

 

まず思ったのが、そもそも地味な感のある御殿場線沿線でここまで作品を作り出した根気に敬意を表したいですね(笑)。ロケハン大変だったでしょうと思わず作者をねぎらいたくなる。自分の事を棚に上げれば逆に言えばどの作品も強烈な意思が感じられて力作過ぎるかなとも思ったのだけど、いい意味でそれがプロじゃないって事なんでしょうか。好きである事と思い入れだけで表現しちゃえる世界って言うかね。秦野の大カーブ上段撃ちとか、小田急好きじゃないとやんないもんねw


でも、子供は素直にカッコイイ作品に大喜びしてたから、こまっちゃくれた事を言うのは野暮ってもんか!
記念に頂いた切り絵のポストカードがいいセンスでした。
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