青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

腰越片瀬晩夏録。

2021年09月12日 17時00分00秒 | 江ノ電

(バス窓と連接台車@腰越・神戸橋)

江ノ電の車両は、所々に現れる急カーブを上手に走り抜けるために、短い車体に四軸ボギーではなく小回りの利く連接台車を装着しています。あまり江ノ電を撮影する際に足元って見てなかったんですが、スッキリと抜ける併用軌道で、二つの車体を支えるキーストーンを煽ってみました。「東急車輛」の銘板もだんだんと懐かしく感じられる今日この頃、神戸橋の夏空の下を、車輪の音も元気よく走り抜けた古豪。

龍口寺前をイン側で。この併用軌道に入って行くカーブは、一説には鉄道路線の日本最急曲線という事ですが、そうじゃなくたって急曲線が多い江ノ電沿線。パッと思い付くところでは、鵠沼駅の境川橋梁の前後、腰越を過ぎて海へ出て行く小動のカーブ、そしてここ龍口寺のSカーブ。このアングルの後ろに木で出来た鎧戸の渋い喫茶店があるんだけど、いっつも地元民らしきオヤジたちがまったりとコーヒーを飲みながら紫煙をくゆらせていていい雰囲気なんですよね。思わず入ってみたくなるのだが、なかなかカウンターのみの常連オンリーの喫茶店というものはハードルが高く、入店を果たせないでいます。連結時に併結車とのクリアランスを保つため、大きく突き出ている江ノ電の連結器。急カーブへの対策が偲ばれる装備でもあります。

カウンターでレスカでも飲みながら、道行く江ノ電を眺めていたい夏もあります。


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