(圏央道開通@厚木PA)
神奈川県央民にとって今年の交通系イベントは、相鉄線の特急運転の開始とこの圏央道開通(相模原愛川IC~高尾山IC)でしょうか。距離にしてみればわずか15km(14.8km)程度の延伸が、キャッチフレーズの如く東名と中央道~関越道を繋ぐ訳です。あの中央道に出るまでの厚木の金田渋滞…橋本五差路…八王子バイパス出ての石川…左入橋…ああ、フツーに行ったら1時間強、夕方にハマったら2時間弱は覚悟しなければならないR129+東京環状(R16)の忌まわしき渋滞。神奈川県央地区の交通事情を一変させる今回の開通、今まで中央道に出るまでに溜めたストレスと、この開通でオサラバさ。
この開通で、県央地区の我が家からは甲州秩父上州信州はては新潟の南魚沼あたりまではヨユーの日帰り圏内。今後かなりのヘビーユーザーになるであろう新ルート、ホントなら昨日の開業即座にインプレしてみたかったんだが(開通当日に立ち会えるのってなかなかないしね)、諸般の事情で今朝早くにとりあえずひとっ走りしてみました。今回の延伸に伴って再整備された厚木PA、これまではトイレと駐車場しかなかったんだけど、立派なPAに姿を変えております。
相模原愛川ICから先の延伸部分は、丹沢山系の東側の縁をなぞるように相模川の河岸段丘に沿って北進し、大きな3つのトンネルで高尾山ICへ向かっております。その2つ目の小倉山トンネル(外回り2,100m)の前に立つ「800m先に登り坂あり」の表示。トンネル内がV字型になってる逆拝み勾配のトンネル。中央環状の飛鳥山トンネルと同じだね。
こちらは小倉山TN内回りの坑口。なんでこんな極端な逆拝み勾配になっているのかと言いますと、このトンネルのルート上には2つの山がありまして、当初の計画では山その1(トンネル)→谷(高架橋)→山その2(トンネル)と言う工法で建設される予定だったのね。しかしいつの間にか間の谷が産廃業者が不法に持ち込んだ土砂で埋められてて、NEXCOは土砂をどかせって話をしたんだけどどうにもならず、埋められた谷の部分もトンネルで掘り抜こうかと考えたらしいんだが所詮埋められただけの部分は地山じゃないんでトンネル掘っても耐久性に難が出る。しょうがないので元々の谷の底まで掘り下げて一本のトンネルで繋ぐと言う面倒な方法を取らざるを得なかったと。この
小倉山TN産廃問題でこの区間の開通が遅れてしまったんよね。左側の写真に見えているのは建設中の相模原ICのランプでして、取り付け道路の整備が遅れているため今回の開通には間に合いませんでした。
圏央道は海老名IC~圏央厚木ICで相模川の右岸に出ますが、小倉山TNの先でもう一回相模川を渡り左岸に出る。ただ、防音壁に囲まれていて川を渡ってる感じはなく、果たしてどのあたりで渡ってるのかも判然としないがチラリと外側を見た感じでは小倉橋と津久井ダムの間辺りだと思われる。
新規開通区間の通過所要時間はゆっくり走って15分ってトコか。最後の東京~神奈川県境は相模原八王子トンネル(3,580m)で繋がっとりまして、トンネルを出るとすぐ高尾山IC。北行も南行もトンネル内で分合流する物凄いタイトな敷地に作られている高尾山IC、ここのインターの作り方の機能美と言うものは日本の土木技術の傑作だと思うのだが…つーか相模原八王子TNってもうちょっとネーミングどうにかならんかったのかとw
意味もなく京王線の高尾山口駅前でUターン。雨の朝は休日と言えどもさすがに人っ子一人いない。ここまで休憩時間を勘案しないと家から30分少々と言うのは結構感動するなw
厚木は2008年のB級グルメでグランプリを獲得した「厚木シロコロホルモン」をきっかけに「B級グルメの街」として強烈に売り出している。上下線とも新装OPとなった
厚木PAは「全国のB級グルメ」が食べられる食のアミューズメントパークと言うコンセプト。シロコロってのは豚の大腸を生のまま味噌ダレで焼いたモツ焼き屋の定番メニューですが、グランプリ獲得をきっかけにこの辺りのスーパーでも豚の生の大腸(シロ)が売られるようになりました。生のままよーく洗って、ゴマ油と塩コショウ、おろしニンニクとコチュジャンのタレでよーく漬け込んだシロコロをフライパンでこんがり焼くと美味いのだが、ヨメには焼く時のニオイがアカンと言う事で理解はされませんw
いずれにしろ、このルートを活用すれば中央本線の裏高尾あたりは定番の撮影地になりそうですし、秩父鉄道くらいパッと行ってサッと撮って来る事が出来るのではないかと。そして長野辺りもちょっと朝早く出ればねえとスケベ心は広がって行くのでありますが…
このガソリン高騰の折、撮り鉄にはイケナイ開通になりましたなw