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フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

ころび坂68

2017-10-10 07:26:24 | Weblog

オクちゃんの奥方が亡くなったというので焼香に絵画教室の自称「喜び組」と出向いた。葬儀で「喜び組」というのもなんだから急遽ネーミングを考えてといっても偏見と独断だが「基準なき美女団ころび坂68」という名前で先に行って紹介したらウケた。絵画教室のみんなは自分たちがそう呼ばれたことをまだ知らない。騒がしく部屋に入って焼香を済ませた。60くらいで脳梗塞で倒れ植物人間になったのかな。オクちゃん16年間、まるで生きがいのように毎日面倒見てたって。16年がオクちゃんにとって長かったのか短かったのか計り知れないが寂しそうだった。奥さんは美人だと聞いていたが噂にたわがずとても美人だった。世話が行き届いていたのかこんな美しい死人を今まで見たこともなかった。というか基本設計が違うのね顔の。みんなが「きれい」の連発。みんな絵描きの目で見ていた。眉に唾つけちょったにホントやったねとか言って葬儀なのに大笑いのばぁさんたち。「お騒がせしました」と出てきたがホントお騒がせだっただろうね。みんな静かで上品な家族だったから。イギリスの上流家庭にイタリアンが転がり込んだ感じかな。なんせ「ころがり坂68」だからね。今度はどこへ転がり込むやら。

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