保険

2012-05-02 | 貿易業務
貿易をしていると、何らかの形で「保険」と関わりあうことになります。
ところが、この保険について、しっかりとわかった上で仕事をしている人は結構少ないのではないでしょうか。
私の貨物の事故を何度か経験し、実際に自分で求償処理などをしながら色々勉強しました。

商社さんの、しかも管理職の方でも全くこのあたりの知識が無い人が多いので驚きます。逆に言えば、若い方は積極的に保険について勉強すれば、一ヶ月もすれば一生分の知識が得られますよ。。ww

さて、とにかく間違えて認識している人が多いのが、経費の負担とリスクの負担。
私も以前の勤務先で上司からとんでもない指示をされ、困ったことがあります。

CIF での貨物の輸入。
輸出者側が付保してきます。
ポイントは、付保するのはシッパー側ですが(保険の費用・コストは輸出者が払う)、海上事故がおきた場合のリスクは、輸入者が持つ、ということです。

たとえば、海上で事故があり、貨物にダメージがあった場合、当然輸入者が船会社へ求償し、結果として、保険求償を行えるわけです。
その保険求償手続きを行うのは輸入者側。保険をかけたのは輸出者ですが、求償は輸入者が行います。
ということは、付保されているのが輸出国の超マイナーな保険だったりすると、こちらで対応できなかったりします。また、保険の条件・内容などチェックしていないと、実は求償できなかったりもします。

ということで、輸入貨物については、C&F(CFR)、こちらで保険をかけるのが一般的なわけです。

こういったことは「会社で教えてくれない」などといわずに、どんどん自分で勉強したほうがいいと思います。知らない方があまりにも多いのが現状です。




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