中国送り

2012-12-10 | 貿易業務
中国から第三国への工場シフトの話しが良く出ます。
ここ最近、尖閣以降、とにかくこの手の話しが多いのですが、理由はまちまち。

特に、「反日」やら「人件費の高騰」やらが理由に挙げられるケースが多いのですが、実務をやってる私から見ると、書類手続きの煩雑さ、が一番手間です。

法令はコロコロ変わり、見解は管轄税関次第。。
最近見えてきたのは、そうはいってもお客様が税関と懇意にしているところは問題なく通関が切れ、そうでない会社は大概ひっかかります。

事前に書類のチェックを十分にしていてもダメなときはダメ。ましてや法令がどんどん変わり、「中華思想=我々の言うことが一番正しい」が日増しに強くなってますので、たまったもんではありません。
そこに、意図的な「検査」やら「不許可」やらが入ってきますので、その場合の余計な経費たるや大変なもの。。相手が役人だけに、全く話しになりません。

また、その上問題なのが、間に入っている人間が、問題を「理解」していないケースが結構あるため、書類を作る側がミスリードされ、さらに仕事がおかしくなります。
非常に後ろ向きな仕事が多くなり、日々の仕事も滞るわけですね。

目先の価格で商売は進みますが、こういった手間はなかなか価格に転嫁できず、費用対効果のとにかく低いのが、中国向けの商売だったりします。。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿