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秋刀魚について

2013-07-07 | 国内業務
秋刀魚のシーズンが間近になってきました。

業界の申し合わせで操業を8月中旬に設定した日本に対し、すでに台湾船は沖で秋刀魚を獲っています。
昨年は秋刀魚の小型化が顕著で、先日の水産経済新聞にも資源を危惧する報道がありました。

現在、中国船は無い?ほとんど無い? 状態ですが、いよいよ中国も参入してくると、先日台湾の業者から聞きました。(大型船が100隻以上! 台湾ですら80隻程度です)
造船には国から補助が出ます。そして中国船得意の乱獲が始まるでしょう。
もちろん今日の明日で船ができるわけがありませんので、来年以降の話しとなるでしょう。

基本的に「洋上凍結」を禁止している日本の秋刀魚船団は沖で獲れません。
対して、台湾船は洋上でごっそり獲り、そして凍結し、第三国への販売を行っています。

日本も裾物は缶詰や東南アジア・アフリカの食用として、廉価で販売されてきました。
この裾物が売れることが、秋刀魚の相場を下支えしていたことも事実でしょう。

中国船が参入し、廉価貨物が増え、その上沖獲りされて日本沿岸の資源も減少する。。なんて構図がはっきりと見えてきたわけです。

そして日本も実は業界ががっちりと固めてきた古い体質を変えていかないと、アジア諸国の台頭には立ち向かえないかと思うわけです。



今年も宜しくお願いいたします。

2013-01-01 | 国内業務
あけましておめでとうございます。
昨年は最後の最後までバタバタのまま終わってしまいました。
ブログの更新もパタリと途絶え、大丈夫か?といったメールも頂きました。。ご心配をおかけしてすみません。

政権が変わり、急激に円安に為替が動いています。
結局円高が続くと、その分値下げ競争が繰り広げられ、いつのまにやらその恩恵は為替リスクをとっているはずの貿易業者が全く受けられない状態となっていました。
そしてこの急激な円安。。 輸入業者にとっては、値上げは時間がかかりますので、年初めからかなり厳しいスタートとなりそうです。

会社を始めて3年半になりますが、こんな小さな会社ですら、かなり為替に翻弄されています。大企業さんの収益なんて為替でどんどん変わります。自動車関連企業など、一円為替が動いただけで、数十億円の利益変動があるようです。これだけ一挙に円安に触れると、業績もかなり良くなってくるのではないでしょうか。業務上の努力より為替の影響がでかくなると、一体何やってんだかわからなくなったり、虚しくなったりしますが、国際取引をやっている以上、仕方ないことですね。

さて、毎年のことですが、正月になると新たな気持ちになるものです。
今年はあれをやろう、これを達成しよう。。と、いくつも目標を立てるのですが、一年後に一体どれだけ進歩しているのか。
そうはいっても何も目標をたてないよりは立てたほうがいいわけで、今年も一人机に座り、真新しい手帳にあれやこれや、と書き込んでおります。

2013年が皆様にとって素晴らしい年となりますように。
今年も何卒、宜しくお願いいたします。

2013年1月1日
ドーバーシーフーズ㈱
土橋 猛


影響

2012-09-17 | 国内業務
悪い悪い、と言っていても何も変わらないのですが。。

アメリカの量的緩和によって、より一層の円高進行が現実味を帯びてきました。
量が増えれば価値は下がるのは当然ですから、相対的にドルの価値が下がるのは当然のこと。

さて円高で海外からの輸入品が安くなるのは歓迎なのですが、日本の消費の落ち込みは相当なものではないでしょうか。正直、このところ業界ではいい話しを全く聞かず、重苦しい雰囲気が業界全体に蔓延しているような気がしてなりません。

チリ銀やサバ、のみならず、北方魚は全般的に弱含み。漁が少ないという秋鮭も価格は伸びず、サンマも昨年の在庫があり、南方ではホキが暴落、マグロも弱含み相場とか。。。
(あっ、イクラ類は史上最高値を更新しているみたいですが。。)

原因は一体どこにあるのでしょうか。マクロ的な視点でいえば、間違いなく世界的な人口増加→消費の伸び→資源減 かと思うのですが、目先の日本市場は(食品に関しては)ジャブジャブに物が余っている感じが致します。

EUの影響で中国加工→EUへのものの流れが激減、その影響で今まで買い気が旺盛だった中国が凹み、物があまり、いくところがない魚が日本に流れている・・そんな説明も聞きます。間違ってはいないでしょう。
震災後、食料品に危機感を感じた各社が在庫を多め多めに持ったため、マーケットとリンクしない状態となった・・ これも事実でしょう。(特に鶏肉関係は在庫が多いと聞きます)

台湾の取引先は、「やっぱり日本は金持ちだね。これだけ食料が余ってるのに、まだ買い付けにでるんだから。。」と、皮肉を言われる状態です。ww

世界全体が相互に密に関係しあうこの時代、一つの市場が世界全体に波及し、その影響についてはなかなか読めない時代となっているわけです。
こうしてみると、最終的に困ったときには日本・・ということなのかもしれません。
話題の中国大陸の工場では、EU向けが無くなった分、対日生産を増やしてバランスをとろうとしていると聞きます。

大都市のみならず、地方の営業倉庫も満庫の状態が続いているようです。
明日から輸入品を完全にストップしても、暫くは生活には影響は出ないでしょう。
この在庫状況が改善されない限り、重苦しい市場の空気は改善されないような気がします。

業界紙

2012-09-04 | 国内業務
我々の業界にも、様々な業界紙があります。
自分の扱っている商材など限られているのですが、それ以外にも他社さんの動きやトレンドなど、色々と参考になることは多いものです。
そして隅のほうには、業界の人事異動の情報などが掲載されています。

昨日、9月3日の人事異動欄で、昇進した昔の部下の名前を見つけました。
こういうのを見ると、本当に嬉しくなります。

で、その下に(別の会社ですが)学生時代の同級生の名前も・・
こちらも昇進のようです。

9月早々、いいニュースです。

包装

2011-10-30 | 国内業務
すっかりご無沙汰してしまいました。
こういうツールは一旦面倒になると駄目ですね。。 ブログについては自分でも珍しく5年以上更新し続けておりますが、その頻度はずいぶんと落ちてきてしまいました。

28日、APAXさん主催の交流会がありました。初対面の方も多かったのですが、このブログやツイッターを通して私のことを知っていてくれた方もいて、まんざらブログを継続しているのは無駄じゃないな・・とあらためて感じたわけです。
ということで、また頑張ってみます。。w

この一ヶ月は、台湾ーベトナム、韓国、それに島根ー山口 と、本当に出張続きでした。その上風邪なんかひいてしまい、10日以上続いた咳もようやく少し落ち着いてきた感じです。交流会の二次会は逃げたわけではなく、実は体調が万全じゃなかったんですね。。ご容赦ください。

出張先では大概工場などの生産現場に入ります。今回も国内外の複数の工場に入り、生産現場を拝見してきました。弊社が納品している商品について、現場の方々から色々とフィードバックが頂けるわけで、そんなところから商品の改善やら今後のアイデアやらが出てきたりします。

包装資材について。お客様の使い方によって、当然のことながら資材に対する要求も大きく異なります。私の商品は日本でそのまま末端まで流通されることはまずありません。日本の工場で再加工されてから市場に出て行きますので、私にとっては製品でも、お客様にとっては「加工原料」となります。
末端商品の包装となると、資材の材質から大きさ、印刷、印字の位置など、とにかく細かいことまで決められたとおりにやらなければなりません。箱へのバンドがけも同じ。 縦横二本井げた とか、 十字、 とか、 横二本、とか・・・。 これが多くても少なくてもクレームが出てきます。やれ見た目が悪いとか、規格どおりに作られてないとか・・
多ければ多いで、ゴミが出る、とか、バンドを切る手間がかかる・・とか・・。
今回のお客様は工場で使うものなので、バンドを減らし、内袋の熱シールも不要。もちろん一括表示も要らない、ということでした。
工場へ伝える際も、「なぜ必要ないのか」まで、極力説明するようにしています。工場は言われたことを言われたとおりにやるだけ・・ではない、というのが私の考え方。今回と全く同じ商品を、別のお客様向けに異なる梱包で出すことが無いともいえません。 そのときにしっかりと説明できるようにしておかないと、後で大きなトラブルになる可能性もあるわけです。日本人の私ですら、今の日本市場の煩雑な要求(付加価値をつける 差別化と ただコストを上げるだけの 個別化 は異なると思っています)にうんざりしているわけですから、ベトナム側がどう感じているか・・・ 工場は黙って言われたとおりにつくってりゃいいんだ・・という考えでは、工場の心はますます日本から離れていくわけです。

被災

2011-03-12 | 国内業務
羽田に5時間遅れで到着。一夜を明かし、今朝、事務所まで戻ってきました。
テレビでニュースを観ておりますが、水産関係者にとっては馴染み深い場所がたくさん被災しています。
大船渡に気仙沼、石巻に塩釜・・ 取引先、友人がたくさん住んでいます。
いたづらに連絡するのも混乱させるだけ。今は無事を祈ってテレビを観ています。
本当に気になります。とにかく皆さん無事でいてほしい。。。

昨夜ソウルで5時間足止め。その後羽田で一夜を明かしましたが、ツイッターでのリアルな情報がとても役立ちました。限られたマスコミの報道だけでなく、現場からのリアルな情報がずいぶん自分の気持ちを落ち着かせ、行動を冷静にさせたかな、という感じです。
羽田も人でごったがえしていましたが、皆冷静。隣にいたハーフの兄さんも「日本は携帯で色々な情報が入手できるので、皆落ち着いてますね・・」と。当初、日本人は有事に冷静な行動をとれるだな、とおもってましたが、実は情報が色々と入ってきている(携帯で入手できる)ので、カウンター叩いたりスタッフを怒鳴ったりしなくても、知りたいことがある程度手に入っているからなのかなとも思いました。

こんなことも東京にいるから言えること。被災地の方々は今も皆さん大変な状況下で頑張っていらっしゃるでしょう。
とにかく一人でも多くの人が救出されることを、願って止みません。




ツバス

2010-08-19 | 国内業務
2-3日前?から、山陰で水揚げが続いているようです。
秋刀魚もダメ、マスも高い、イカもない、という環境下、加工できるものはないか、と皆が探しているときにこの話し。。

今朝からこの件の問い合わせが多いですね。私なんかに話しがあるのですから、業界に知れ渡っている情報なんでしょうけど。。
海外からも問い合わせあり。買いたいって。。円高がちょっと足引っ張ってます。

あと少し安くなればなー というのが買う方の声。それでも、1.5キロ以上の天然ものですから、キロ100円でも安いって感覚です。。
山陰から港までの横持ち、海外向け運賃、歩留まり、加工賃、諸々計算すると、製品単価が簡単に出せます。切り身屋さんあたりは、パッパと計算して買いに走るのでしょう。。

ちなみに脂は薄そうです。。。

舌三代

2010-07-30 | 国内業務
連日お客様に立ち寄っていただき、本当にありがとうございます。
今日も午前中に大阪から、午後は静岡からのお客様。
お二人とも、たまたま、近くに来たので立ち寄ってくれました。。感謝です。。

さて、今日聞いた話。。。

「目一代 耳二代、舌三代」という言葉があるそうです。

以下、ネットで見つけた解説ですが。

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美しいものを見る目(感覚ばかりではなく感性も含む)は本人の日頃の習慣や努力で成しえる。

しかし、良い音(音楽も含む)を聴けるようになるには本人もさることながら、子どもの頃からの親の指導や習慣も影響する。

さらに、美味しいものを味わう感覚になると、祖父母の代から味わい楽しむ生活をしていないといけない。

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その舌について。
お客様曰く。。。

・ 先日久しぶりにシンガポールに行ってきたが、収入は明らかに我々より低いのに、若い連中が、日本よりも高い食事をしている。
・ 中国もしかり。
・ 日本は戦後、食の欧米化が進み、完全にケチャップやソース、マヨネーズに対応した舌に変わってしまった
・ 今の若い世代は、子供の頃からそういう味に親しんでいるので、本物を食べさせてもわからない。

ここから先の話しが面白いんです。。笑

・ それでも、まだ「若い女性」は、上司やら年長者に良い食事に連れて行ってもらう機会があるので、味がわかる人も多い。
・ 若い男性はなかなかそういう機会がない。安い居酒屋なんかの食事で舌をダメにしている。
・ その年代が大人になり、若い女性に御馳走するにしても、もう味覚がおかしくなっているので、本当に美味しいものがわかる人間が居なくなってしまう。。


やはり、食の「品質低下」を非常に嘆いていらっしゃいました。
ここ数年、品質というと、「安全・安心」の話し。プラスとにかく値段のみの、安い商品。 薬品使い、検査を徹底し、端材やら切りくずやら、今まで食べてなかったものをゴマ化しながらの商品が増えているわけです。本当の味は二の次の商品の開発を続けてきたわけですので、あっという間に「味のスタンダード」が変わってしまったと言えるかもしれません。

舌三代・・いい言葉です。。

シーフードショー

2010-07-21 | 国内業務
本日から金曜日まで、お台場の国際展示場にて、



が開催されます。

国内外からの出展者が集う、アジアでは最大級のイベントです。
以前の勤務先は毎年出展しておりました。
出店する方々は費用対効果を考えなければならないところですが、一般人として会場に入ると、大きな流れがつかめます。

外は暑いですが、午後になると、外出-直帰の営業の方も増え・・笑 知り合いに遭遇する機会も増えてきますね。。


大人買い いろいろ・・

2010-07-13 | 国内業務
スタッフを先に帰国させ、残りの数日は家族旅行を満喫され帰国されたお客様。
少々お疲れのようでしたが、満足していただけたかなと・・

今回はご家族の買い物が多く、ゴルフショップはおあずけ。その分、別の大人買いにいろいろとお付き合いさせていただきました。。笑
海外のお客様が100円ショップ好きなのは有名ですが、このご家族もご多分にもれず。。
100円ショップで1万円以上をお買い上げ。それも二回。。
段ボールに詰まった商品はスタッフに先に持ち帰らせておりました。。笑

ユニクロもずいぶん気に入った様子。中国製が初めは気に入らなかったようですが、その品質の良さ、デザインの良さに、こちらも大人買い。
成田空港で出発前にもユニクロを見つけ、またあれこれ物色しておりました。。

資生堂ショップでもヨドバシでも、ドラッグストアでも「これでもかっ」という見事な買いっぷり。。
こちらまで金銭感覚がおかしくなり、彼らが帰国した後、自分の財布を覗いてびっくり。。

そうそう、京都にもお連れし、お寺を数件お参りしてまいりました。
こちらは仏像を大人買い・・というわけにはいきませんが・・笑 
どのお寺でも、さい銭箱を見つけると財布にため込んだ小銭(500円玉多数含む)を豪快に投げ入れておりました。(買い物は基本的に「お札」しか使わないようです。。)