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食品衛生 べからず集

2012-09-28 | 
イカリ消毒
食品衛生べからず集―食品工場必携
JIPMソリューション


漫画チックな挿絵と、10行程度の説明書き、一ページ一トピック の、非常に読みやすく、解り易い本です。
難しい内容は一つもなく、すべて基本的な内容ですが、大事なことばかり。さらには、海外よりも日本の工場のほうが怪しいよな・・と思ってしまう内容ばかりです。

基本的なことでは、
* 作業場内で飲食や喫煙するべからず
* 帽子やマスクに触れるべからず
* 汚染された手で食品を扱うべからず
など、あたりまえなことを、簡単な図と一緒に紹介しています。
また、責任者のために
* ウソを記録するべからず
* 鉛筆で記録するべからず
* 従業者をただ叱責するべからず
* ルール違反を見逃すべからず (場内のルールは社長や来客であっても・・)
などなど。。

出張へ行く際に、30分程度で基本事項を確認するためにはもってこいの本です。
海外の工員用にその言語で作ったらいいのにな・・と、思いました。


はじめの一歩を踏み出そう

2012-09-21 | 
はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
マイケルEガーバー
世界文化社


起業のバイブル、と、言われている本です。

起業関係の本は分厚いものから薄いもの、昔も今も、精神論から具体的なものまで、とにかくたくさんあります。私も起業前は色々と読んでみたものです。
この本は数ある起業関連の本の中でも、非常に深い部分を、完結に、ピザ屋を起業した女性の物語風にまとめています。

すべての起業家には、3人の人格が隠れている
① 起業家ー変化を好む理想主義者
② マネージャーー管理が得意な現実主義者
③ 職人ー手に職を持った個人主義者

だいたいにおいて新しい会社は、上記の③、すべての諸語とをこなす、職人的経営者が中心にスタートします。(幼年期)
そして、だんだん仕事量が限界を超え始めてきます。

その後、従業員を雇い、企業家①と、マネージャーの人格が大事になってきます。(青年期)
結果として迎える「成長の壁」
ここで多くの企業がコントロールを失い、事業を縮小し、幼年期へ戻るか、父さんするか、はたまた次のステージにあがるか、というサバイバルレースに突入します。

そこで生き残るためには、商品よりもなによりも起業家の視点① が大事になってくる、具体的には。。。

という感じです。
私自身に当てはめても、結局この流れで会社が動いている感じが致します。

「持ちきれないお手玉を見事に捌いてるのが、職人的な起業家」であり、結局いつまでたっても芸術的にお手玉を回し続けるしかないのか・・という表現は、まさに言い得てるな、と、思うわけで、それをどのように打破するかが私自身にも沸き起こってきた課題だったりするわけです。

会社勤めの方も是非、読んでみてください。簡単に読める内容です。

ワークシフト

2012-09-14 | 
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
リンダグラットン
プレジデント社


2025年の世界を予想し、そのときに我々の「働き方」はどのように変わり、そのためにはどういう行動をとるべきか・・そういった内容です。

世界の未来を予測する、といっても、株が上がる、とか、世界の勢力図がどうなる、とか、そういった話しではありません。

未来を形作る5つの要因とは・・
1) テクノロジーの進化
2) グローバル化の進展
3) 人口構成の変化と長寿化
4) 社会の変化
5) エネルギー・環境問題の深刻化

に集約され、すべて兆候がすでに現れている、というわけです。
これらすべて、素人の私が考えても明らかな問題ばかり。ですが、これが進んて行くと、世の中一体どうなるのか? 特に、「働く」という点に視点を置いて書いてあります。

長寿化し、60歳定年ではその後生きていけなくなり(3)、かといって会社は終身で面倒を見てくれなくなり(4)、そうはいってもITの発展スピードにはついていけず(1)、海外でも同じ仕事ができるようになり(2) そこにエネルギー問題が加わると(5)・・・・・
そこで、働き方も大きく変えなければならない・・ということです。

産業革命によって人間の働き方は大きく変化しました。
それと同じくらいの変化が今、起きている、というのです。
我々はまさにその変化の最中にいるのに、いわゆる茹でガエルというのか、日々の変化の中でそれに気づかず、気づいたときには茹でられている=生きていけなくなっているのではないか、と、警鐘を鳴らしています。

後半は、どうしたらよいか、一人ひとりがどのように行動したらいいのか、ということを、これまた解り易く書いてあります。
仕事については、3つの大きなシフトが必要で、

1) ゼネラリストから、「連続」スペシャリストへ
⇒ ゼネラリストでは生きていけない。スペシャリスト、しかも変化するスペシャリストになる必要がある 

2) 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
⇒ 3つの領域�ボッセ=頼りになる同士 �ビックアイデアクラウド=ネットワークの外縁部に居る、緩い繋がりの人的ネットワーク �自己再生のコミュニティ=友人など、安らぎのためのネットワークを作る
つまり、意識的に人間関係を構築していかないと、ネットによるヴァーチャルな繋がりばかりになり、精神的に生き残れない

3) 大量消費から、「情熱を向けられる」経験へ

という、価値観の変化も含めたシフトをして行く必要がある、
ということです。


著者は英タイムズ紙が選ぶ、「世界のトップ15 ビジネス思想家」に選ばれている方のうようですが、邦訳された著書はこれが最初。書き方の形式がとにかく読みやすいので、すっと頭に入ってきます。
読んでもらえばわかりますが、項目立ての仕方がとても上手ですね。


結構分厚い本でしたが、特に仕事をしている方々には本当にお勧めです。
会社が終身雇用の時代は、会社と「社畜になりなさい。そうすれば一生面倒見ます」という契約が暗黙のうちに行われていたわけです。つまり、社内のスペシャリスト(=他社では全く通用しない会社独特のルールなどに精通)になれば、それが「善」だったわけです。
ところが、会社側は終身雇用を約束できる状態にはありません。従って、労働者も自分で働き方を考えないといけない、ということのようです。

傍線読みをしたので、なんども読み返してみたいと思います。



「幸運と不運には法則がある」

2012-07-20 | 
幸運と不運には法則がある (講談社プラスアルファ新書)
宮永博史
講談社


何気なく手にとった新書本です。
幸運とか不運とか、なにか天まかせ、神頼みのような話しに感じますが、要はいかに時がきたときのために「準備」しているか、という話しです。
ハウツーものではなく、我々の良く知った方々の実例が豊富に紹介されています。

同じ場面に遭遇し、同じ体験をしても、人それぞれ感じることが違うわけで、そこで何かに気付き何かを捕まえた人が、「運がいい」と言われているだけではないか、ということですね。
紹介されているのは、楽天やヤクルトの元監督 の野村さんから始まり、ジョブスに、惑星探査機はやぶさの話、葉っぱで町おこしをした徳島県のある町の話等々・・29人の体験談が凝縮されて掲載されていますので、読んでいて力が沸いてきます。

結局、この手の本は、「個人の気持ちの持ちよう」で何事も進む、という点に集約できるかと思います。
ともすると、何事も 人のせい、物のせい、世の中のせい にしがちですが、幸運を掴む、といわれている方々は、その中から何かを掴み、実践し、そして物にしていくものです。
私も「物事はすべて自分で解決できる」ということを意識してはいますが、なかなか上手くはいきません。ともすると本当にぐっと我慢をし、握りこぶしを隠しながら笑っている自分に気付きます。 ですが、我慢、と思っていること自体、まだまだなんでしょう。人間って成長しないもんですねー・・

この本で特に気に入った言葉・・

過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる・・

さて、頑張りましょう。



中国最新市場22の地方都市

2012-07-13 | 
莫邦富が案内する中国最新市場 22の地方都市
莫邦富
海竜社


中国への進出、という漠然とした命題から海外展開に踏み出した会社も多いと思います。そして中国といえば、上海や北京、青島や大連など、だいたいスタート地点は限られます。
展示会にしろ、視察旅行にしろ、こういった都市へ足を運ぶことが多いでしょう。

ところが最近、日本の知事が行ったって、上海市長に会えないような時代になってきました。沿岸部の発展は著しく、海外からの進出企業も星の数ほど。。市場は成熟し、競争も激しく、チャイナドリームを夢見た企業は皆失望して帰っていきます。。。

中国はでかい国です。日本のように国中バブルに踊っているわけではなく、今から発展する都市も少なくありません。そしてそのような町も人口が100万人を超えていながら全く注目されていなかったりします。

この著者の講演を聞きに行ったことがあります。
中国内陸の都市では、物が届かず、購買意欲がある市民が山のようにいるのに十分にその欲求を満たせていない・・という話しを聞きました。
たとえばSONYのお店・・ ディスプレイで飾ってあった商品まで、皆売れてしまっていたそうです。こういった都市は商品がすべて沿岸部経由で入ってくるため、なかなか売れ筋商品は回ってこないそうです。待ちきれない客が飾っているものでもいいから売ってくれ、といって、商品を持って行ってしまうとか。。

中国といえば沿岸部・上海 ではなく、内陸を目指し、内陸の都市を攻めましょう、そこにはまだまだ未開の市場が、そして、山のような購買意欲のある人たちが待っています・・ということのようです。

この本はそんな都市を著者が実際に回って解説したものです。
南昌・九江・鄭州・唐山など、私には本当に馴染みのない町なども掲載されています。

「宇宙飛行」

2012-06-08 | 
宇宙飛行 行ってみてわかったこと、伝えたいこと
若田光一
日本実業出版社


以前NHKでこの方の特集を観て、とても共感を覚えて読んでみました。
宇宙や宇宙飛行などに関して、Q&A方式で書かれています。

* 宇宙飛行士は特別な人なの?
* どうやって語学を習得したの? 
* 宇宙飛行士の給料はどのくらいなの?
* 打ち上げの瞬間はどんな気持ち?
* 宇宙でペットは飼えるの?
* 一般人も宇宙へ行けるようになるの?
など、63個の質問にとても丁寧に答える形で、宇宙・宇宙飛行などについて、書かれています。
また、全頁、著者自らが撮った宇宙の写真が掲載してあり、眺めているだけでも気持ちが休まります。

この本を読んだのは、私が特に宇宙について興味があったわけではありません。
著者が、どういう過程で宇宙を目指し、実際にどのようなトレーニングを受け、どうやって自らを奮い立たせてきたのか。。。そんなことに興味を持ったので、この本を手にとってみたわけです。(NHKの特集では、そのあたりに焦点が当たっていたと思います)
こういった人々が私とは違った特別な人(物理的・肉体的)だとは思いません。どういう強い意志をもってここまでたどり着いたのか、その点にとても興味がありました。

本の随所に書かれている、私を支えてきた言葉。 
著名人や啓発本などに書かれている言葉を抜き出し、心の支えにしてきたようです。

同じような本を読みながら、この差は何なんだろう・・と、そんなことも考えてしまいました。。。

「超」入門 失敗の本質

2012-05-25 | 
「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
鈴木博毅
ダイヤモンド社


1980年代に書かれた、「失敗の本質」という本を、現代日本・特に企業での組織の問題に重ねて解説した本です。
そもそも、「失敗の本質」、という本は、太平洋戦争時の日本軍の組織論を分析した本。実は今回読んだ本を読む前に挑戦しようと思ったのですが、最後まで行き着かないな。。と、感じたため、先にこちらの解説本に手を伸ばしました。

日本軍がなぜ負けたか、という点を、圧倒的物量・だとか、軍部の暴走、だとか、漠然とした理由に求めず、組織論から検証した上で、今・日本企業が世界中でなぜ苦戦しているか、を分析しています。

頭でわかっていて、肌で感じていても説明できないことって良くありますが、この本は、私が常日頃感じている日本的な企業体質について、明確な言葉で表してくれています。
そして私の過去の体験に当てはめると、非常にしっくりくる、というか、あのときの会社の判断は、こういった日本的気質から来ているのか。。と、妙に納得してしまいました。

分析の一例。
アメリカはレーダー開発を必死に行い、それが現場で多いに役立ったが、日本はレーダーの開発自体をバカにし、そんなものが使えるわけがない、と、現場がこういった新しいものを全く受け入れなかった。
→ 今までの成功体験の「型」のみを伝承し、成功した「本質」が、組織自体に伝承されていない。幹部が「知らない」というだけで、現場の能力を蔑視してはならない。現場の自主性・独立性を尊重することは、能力を最大限に引き出すことになる。

日本は、局地敗戦の責任をとらなければならない幹部が、「敵討ちさせてください」という願いを請け、再度前線で指揮をとり、更なる敗戦を繰り返した。無能・無謀でも、勇壮で大言壮語し、やる気を見せるなら罪に問わない体質
→ 信賞必罰ではない人事は責任の所在を曖昧にする。人事や評価制度は会社の価値観の社員へのメッセージでもあり、それ次第で現場のやる気が大きく殺がれ、脱力感・無力感を有むこととなる

アメリカは敵・味方の行動を分析し、勝利へ繋がる効果的な戦略を選ぼうとする。
日本は、経験からの偶然の気づきから指標を発見し、成功体験のコピーのみで突き進もうとする。(成功の本質を理解していない)

などなど。。

現場と上層部の乖離や、日本的精神論、更には技を究極まで研ぎ澄ませる日本的な技術革新が、実際のマーケットとどのように乖離しているか、という話しなどは、軍隊も日本企業も全く同じ行動パターンに陥っているようです。
なるほど言われてみれば、どの会社も似たりよったりの内部的問題を抱えているものです。

組織・特に大きな組織にお勤めの方にお勧めの本です。






「小沢一郎はなぜ裁かれたか」

2012-05-18 | 
小沢一郎はなぜ裁かれたか―日本を蝕む司法と政治の暴走
石川知裕・佐藤優
徳間書店


検察に「不当逮捕」された二人の対談です。
小沢氏が逮捕された原因を掘り下げているわけではなく、日本の検察制度の実体、国策操作について、自分たちの体験から考えている対談です。

我々一般人にはたぶん一生縁のない話しなんでしょう。
佐藤氏は、鈴木宗男氏を締め上げるため、 石川氏は、小沢一郎氏を締め上げるために、踏み台にされた、というのが、この二人の言い分です。
日本の場合、逮捕された時点で「有罪」扱いの報道をされますが、逮捕というのは、別に有罪が確定したわけではありません。
それが裁判の仮定で明らかにされなければならないところ、国家機関である検察が先頭を切って、自分の面子のためだけに、「事実を曲げる」ような捜査+操作をしている、ということは、先日の村木事件でも明らかになりました。

民主党政権になり、官僚(特に、外務官僚+検察官僚だそうです)が、国家を支配しているのは我々だ、ということを見せつけるために、
  外務 = 鳩山 = 辺野古
  検察 = 小沢 = 陸山会
という攻め方をした、ということです。

事実はどうか知りませんが、他人事なので、面白く読むことができました。
自分が巻き込まれることは先ずありませんし。。ww



「この国で起きている本当のこと」

2012-05-11 | 
この国で起きている本当のこと
辛坊治郎
朝日新聞出版


自分と100%意見が一致する人など世の中に存在するわけがありません。ましてや1億3千万人の日本。すべての人が満足するような決定があるわけがありません。
政治家は、大きな視点で、大局的な立場から本来は物事を考えなければならないわけですが、なにせ票集めだけに邁進してきたわけです。結果として票田たる団体、業界ばかり恩恵を受け、それ以外、ましてやまとまりのないサラリーマンなど、本当に相手にされていません。
皆解っていても、言えないことがあります。声がでかいほうが勝つのが現状です。

日本の問題のうち、年金・原発・財政・農業(食料)・橋下徹・その他、という切り口で、書いてあります。 国防が抜けていますが、ちょろっと北方領土問題に触れ、竹島や尖閣には触れていません。立場もあるのでしょう。。w

私も時々感じるけど、言ってはいけないのではないか、と、(これが日本人の悪いところなのでしょうが)事なかれ主義で言えないことが、この本では淡々と問題提起されています。
下記は、筆者の考え自体ではなく、あくまで、「こういった視点もあるよ」という形で紹介されています。

* 年金照合は無駄。合うわけがないのに、予算を相当投入しているのはなぜか。
* 原発周辺は、リスクとの見合いで相当恩恵を受けていたので、その補償を全国民に負担させるのはおかしいのではないか
* 原発エリアで農家が畑を耕したり、売れない食物を地中へ埋めるのは、とんでもない行為。(放射性物質を地中に埋めると、ますます取り除きにくくなるうえ、将来の作物にも影響がでる) また、それをさせたのは情報を流さない、或いは、毅然とした態度をとらない政府の責任
* 兼業農家への補助金は食料自給率などの向上には一切なっていない。補助金目当ての兼業農家が増えているのに票目当てで放置。兼業農家は自給率向上ということを都合勝手に唱え、補助金で潤っている。(公務員の兼業農家が増えている)
* 米作は実は結構簡単らしい。でも、農家はそれを言えない。兼業農家に米作農家が多いのは、簡単で補助金がもらいやすい。そんな農家を増やしても、全く意味が無い。
* 一律の子供手当よりも、子供の数に応じた所得税減税のほうが、「生活力があって多く稼ぐ遺伝子を持った人間が増える」ので、国家戦略としてははるかにいいのではないか。(フランスの例)

などなど。。

こんな議論をテレビで訴えたらどうなりますかね。正しいかどうかではなく、こういった視点もあってしかるべきですし、また、当然事実もあるでしょう。でも、今の日本ではそういったことができません。

私はこうだ、うちはこうだ、という話しをしているのではなく、大局に立った議論、というのはこういう意見も踏まえ、行うべきではないか、と、私も思います。
決して上記のような発言を擁護しているわけではありませんが、こういうことを言うと、即叩かれ、議論すらできなくする風潮が良くないと、常々思うわけです。

問題はすべてテーブルに乗せ、その上で議論をしないと、本当の問題が見えなくなります。
すでに「結論ありき」で、その結論にどのように世論を誘導するか、というのが今の日本。 本当の議論が全くできておらず、人のあげあしを取るようなマスコミの風潮は、日本を衰退させる原動力となっていますね。

筆者はブータンに行って実態を見、やはり理想郷は無い、と思ったそうです。
民主党政権の「ばら撒き」に理想郷を見出し、そして失望している今の日本。高齢化の進行で毎年一兆円の社会福祉費用が増えている日本で、「増税」なしで、どれだけ賄えるのでしょうか?
増税の前にまず出費を抑えろ・・ という議論には、私も疑問です。
会社に例えると、100万円の利益を上げなければならないのに、まずは無駄な文房具を使わないように、裏紙を使い、電気はこまめに消せ、と、そういった議論ばかりして、肝心の稼ぐところを後回しにしているようなものだ、と、思うわけです。出費、足りない「規模」がばかでかいのに、そのあたりの数字の規模すら捉えない議論があまりも多すぎます。

どんな魔法を使っても国民の負担増なしに民主党のマニフェストは実現できない。。政権交代はその現実に国民が気付くための「必要悪」だった、と、締めくくっていました。



「大手とケンカしても負けない経営逆転のヒントあります」

2012-04-27 | 
大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。
島倉 大輔
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)


題名に釣られて買ったのですが、いわゆるよくある大量生産型のハウツーものでした。。

とはいえマイクロ企業で大手さんの業務に翻弄されることが多い私にとっては、刺激になる言葉もちらほら。。

* 社長が働けば働くほど成功する
* 資金力では大手には勝てない。長時間労働で対抗せよ
* 小さい会社の社長は恰好悪かろうが、ダサかろうが、働け。最後に勝てば報われる
* 社長業に休みはない。休むときは会社が潰れるとき

などなど。。

起業には色々な形があります。世の中には、全く未経験部門で起業し、一から積み上げ、そして成功される方もいらっしゃいますが、私の場合、20年以上に渡る会社勤めの経験がベースでの起業です。
根底には、「会社」組織が助けてくれていた上に成り立っていた仕事なわけで、その土台が無くなると、実は自分の仕事も大きくやり方を変えなければいけないわけです。
ところが長年染み付いた癖は簡単には抜けません。

大手とはいいませんが、会社組織がしっかりしている会社での思考が染み付いていました。 金も信用も知名度も全く無い自分の会社が、同じロジックで進められるわけがないのですが。。。
ただ、その分大手さんの思考がよくわかります。組織のシガラミや、表面的に見ると、なんとも不合理な動き方の理由が手に取るように解かったりします。

大手さんとケンカをする気は全くありませんが、競合を避けていかなければいけないのは事実。大手さんのできないことをやりましょう、というのがこの本の結論でしたが、本を読むまでもないことばかりで。。ww

すみませんが、お金払ってまで読む本ではありませんでした。