広州 ２

クレームも「鮮度」や「色」なんかは主観＋相場状況が重なり、非常にしんどいネゴとなります。
今回は重量。日本で計ろうが、ベトナムで計ろうが、重量は変わりません・・
これは誰がやっても明らかなので、精神的にはまだ楽かもしれませんね。。

結局１５キロで販売された商品に、１３キロ程度しか原料が入っておらず、あとは、文字通り「水増し」されたものでした。
あきらかに意図的に日本の業者さんが生産したものでしたね・・

今回中国の輸入＆中国国内販売を専門にしている会社さんと色々話しをしましたが、私が日本から来ていることもあってか、日本の商品の悪い点を色々と「ご指導」いただきました。。

聞けばきくほど恥ずかしくなるような話しばかり。重量不足や選別の粗さ、梱包の仕方・・・私が何十年にも渡って海外の生産者に伝えてきたことをそのまま返されたので、恥ずかしいことこの上なく。。

私も今回の出張で考え方を変えなきゃいけないと思ったことがたくさんありました。
特に、中国等の市場には、いわゆる「１ドル」の魚しか売れない・・という感覚・・
これは、完全に間違ってますね。
日本の輸出者がそういった日本商品にターゲットを当てて商売を組み立ててきただけであって、決してこの国は安い魚しか買わないわけじゃなさそうです。

たとえば秋刀魚。
日本は、箱に入れるとき、人手をかけず、バラバラの状態で箱詰めしています。（ジャンブルパックというやつですね・・業界ではジャングルパックと呼ぶ方が多いですが、正確には、JUMBLE＝乱雑にする　という意味です）
海外ものは、一本ずつ綺麗に並べて凍結してあります。
台湾船は、その上、上段と下段の間にパーチを入れてます。
→　日本から輸入された秋刀魚は、中国工場で一旦解凍し、仕立て直しをして販売されたりしています　→　それだけ日本から買うときは安く買わなきゃならないわけです。。

ここまで中国でも手をかけて販売しているわけです。
日本は人件費が高いから仕方ない・・という話しもありますが、魚の値段自体は海外も日本も一緒なステージで戦っているわけです。
戦い方を早急に変えないと、買えない状況が益々深刻になりそうです。。

広州 １

ベトナムへ送った貨物のクレーム対応で、中国の広州へ来ました。
いわゆる陸送貨物。手段はよくはわかりませんが、ベトナムから中国へ陸送し、何らかの方法で税金を逃れているわけです。
これは、結構こちらの国では公然で行われているようです。

さて、クレームが原因・・というわけではありませんが、飛行機遅延にタクシーで道に迷い、現地への到着が３時間以上遅れてしまいました。

取引先はもうずいぶんと酒が入っている様子。クレームじゃなけりゃこちらも一緒になって飲むところですが、今回の立場ではそうもいきません。。
丁度日本戦開始時刻からこちらも会食開始。
夜も遅く、開いているレストランは大衆的なところばかり。個室の外では、大画面で日本戦を放送しているようですが、こちらはそれを観ることもできず、客先のクレームというか、文句というか・・にひたすら付き合うしかありません。。




歴史的な一戦が見られないなんて・・・　立場上仕方ないのですが、外から聞こえる歓声がどうしても気になります・・
その上こちらは、相手の文句をひたすら聞かなきゃならないわけですから、正直気分悪くて仕方ありませんでした。。

やっぱり、「真っ当」な商品を取り扱うに限ります。。

それにしても、この手の大衆向けの食堂でも、山のように海産物が準備されており、驚きです。初日から、中国の食の勢いに圧倒された感じです。。

業務連絡

ただ今、中国出張中。
初めての場所ですが、インターネット規制があり、自分のブログもメールも見られません。この記事も旧式携帯から送っています。
金曜日には戻ります。
皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程、よろしくお願いします。
以上、取り急ぎ。
どばし

御一行。。。

ベトナムの取引先。
奥様と近々来日されることは聞いてましたが、詳細は未定でした。

先週伺った際も、「日本行ったら、色々頼むな～」と、その程度。
いままで奥様含め、現地で相当世話になってましたので、今回はその分お返ししないと・・

で、本日詳細が明らかに・・


えっ、９人？

なに、富士山？？

大阪も行く？？？

・・・・・・　あはは、大変そうです　　・・・・・・

中国でも

ワールドカップの日本の活躍に対し、韓国や中国でも称賛の声が上がっているそうです。
TVで、「余裕がでてきたのでしょう」というコメントをしている方がいました。

なるほど、中国など特に経済発展著しく、そのバブルを謳歌している連中も多数いることでしょう。そういった精神的な余裕が、日本を称賛できる気持ち　にさせているのだとか・・


G２０では、中国の元について話題にあがりそうです。中国が拒んでも、この流れは変えられないでしょう。
また、中国での工員のストライキ。こういったものはアッというまに飛び火しますので、中国の工場での生産はこのあともしばらく不確定要素が多そうです。。

次にどんな手を打つべきか・・各社悩ましいところでしょう・・

国産原料 続き・・

来週、３日間ですが、また出張に出ることとなりました。
このブログでも取り上げている、輸出貨物のクレーム処理です。

後ろ向きな仕事は極力したくありませんが、気付くと、後ろ向きな仕事ばかりになっていたりします。
買い付けた商品が悪かったのは、結局検品を疎かにした自分の責任。検品できない、あるいは、検品のために出張するだけの経費が出ない、のであれば、初めからするべきじゃなかった仕事なのでしょう。
結局、これだけの無駄な時間、労力、費用、さらには信用も失い、そのおかげで新たな仕事に取り組むチャンスも失いました。
クレームの金額では言い表せない損失です。

よく、クレームこそチャンス・・と言います。しかし、これはあくまで「ポジティブに思考」するためのいわばマジックワード。　クレームが無いことこそ大事なわけで、今回もいくら商品が悪かったとはいえ、私自信で防げたことがたくさんありますので、その部分は今後の仕事に生かしていかなければなりません。

クレームが怖くて仕事ができるか、などという話しも聞いたことがありますが、これは昔の話し。今の世の中、異物一個で会社が吹っ飛ぶ可能性だってあるわけです。

十分な調査や経験に裏打ちされた「自信」は素晴らしいのですが、この業界、調べもせず、わかりもしないのに突っ走り、あとで大損する方々もまだまだたくさんいらっしゃるようです。

さて、今日も出勤。これから仕入れ先さんとこの件についての交渉に入ります。。

次は・・・

帰国早々ですが、クレーム案件の処理に追われています。
会社勤めのときは、朝帰国でも、意地で（笑）そのまま出社しておりました。
自分で仕事をするようになったのだから、もっとのんびりしたいのですが、そんな余裕もなく、通院後、出社となりました。

さてこのクレーム。
某水産原料商品を日本から輸出したのですが、これが、思いっきり水を入れた状態で凍結してあり、契約重量に満たない・・というわけです。
それにしても、この手の商品が日本で作られてるとは、ショックですね。。

途上国から来るエビやらタコやらでこういうクレームは年中でした。でも、最近はそれも少なくなってきたかと。。。
おんなじようなことを日本でもやってるかと思うと、ちょっと悲しくなります。

以前にも書きましたが、水産物、原料については、「日本製」の評価は高くないものも多いです。秋刀魚なんかは、台湾や韓国産の評価のほうが高いですし。

いずれにしろ日本の信用回復のため、近々また飛ぶことになりそうです。。

その後。。。 お礼

ブログへのコメントのみならず、メールや電話でのお見舞い、暖かいお言葉、本当にありがとうございます。
事故に遭ったのは、ひとつには私自身の気の緩み。あまりにも不用意に出歩くことが多くなり、恥ずかしい話、全く警戒心が無くなっていました。
これを機会に、気を引き締めなおしていきます。

怪我の状態。
事故直後は気にならなかったのですが、顔がどんどん腫れてきました。右の口の中を大きく切っているためか、右半分が膨れ上がり、右頬になにか入れているような姿です。
右上腕部、噛まれたところは、一部肉を食いちぎられた部分から汁がでている状態。
怪我はもっぱらこの二箇所です。
その他、身体のあちこちに、もみ合った際にできた擦り傷、切り傷がありますが、怪我のうちには入りません。

口が上手くあけられなくなってきましたので、しゃべったり、なにか食べたりするのが大変です。
改めて考えると、あんな襲われ方をして、この程度で済んだのは、ついているのかもしれません。

一部の方からの質問に答えますと・・・

※　タクシーの運転手も気が動転していたようで、運転席で固まっておりました。
※　ホテルの前だったので、ホテルのセキュリティー（といっても、ただのおっさん連中ですが）が来て、犯人を取り押さえてくれました。
ただし、英語が通じる人間おらず、セキュリティー連中も最初はなにが起こっているのかわからない状態で、近くまで来て、暴漢を傍観。。（おっと、余裕がでてきたか。。。笑）
※　私はホテルに駆け込みましたので、その後、その犯人が警察に突き出されたのかどうかは不明。追って確認ですね。
※　翌日、そのセキュリティー等が、申し訳なさそうに寄ってきて色々と謝罪（だと思います）してきました。
※　午後になり、英語の話しのできるホテルのマネージャーから謝罪＋お見舞いの電話あり

って感じです。
日本なら間違いなく警察に突き出すところですが、ベトナムの片田舎。私も気が動転して、ホテルに逃げ込むのが精一杯でしたので、その後どうなったかは。。

明日帰国ですが、まずは医者へ直行です。。

うーん 痛い・・

実話です。

ベトナム某所で、数時間前に暴漢に襲われました。。

タクシーを降りようとしたところ、いきなり木の長い棒で突いてきて、わき腹一発やられ。
乗り込んできて、顔を殴られること数発。
あまりに不意の出来事で・・なんとかケリ出して逃げ出そうとしたところ、今度は腕の肉を食いちぎる勢いで噛みつかれ・・
反対の手で何発か殴って離れたすきにホテルに逃げ込みました。。

正直、ここまでの身の危険を感じたのは初めてでしたので、さすがに今も手が震えてますね。。

それでも、財布も無事。右腕を噛み切られたのと、口の中をでかく切ったぐらいで済んだので、まあ、よしとしますが・・

それにしても、運気が下がっているときは、行動も注意しないとロクなことがないな、とつくづく思い知りました。。

ちなみに酒が入っていたわけではありません。。

ハンモック

コンテナの下にハンモックを吊るし、そこで昼寝をするのが、こちらの運転手の楽しみのようです。　あちらこちらでこの光景、目にします。
日本の運転手さん、寸暇を惜しんで走り回るようですが、こちらは勝手が違います。。

この風景見てると、抱えてる問題がアホらしくなります。。