表示問題

2007-10-31 | 国内業務
食品に関する「問題」が日々新聞を賑わせております。
日経新聞にも毎日のように産地偽装やら表示間違い、賞味期限改ざんに自主回収・・・その上各社の「謝罪広告」と、業界は大変な向かい風です。

原油値上げの影響から商品値上げが相次いでおりますが、とくに日々口に入る「食品」に対する「価格据え置き」の圧力は強いものがあります。
テレビでも「値上げは悪」といった報道が多いですね。


さて、表示問題。
これがとにかくやっかいで、本来プロである我々ですら、その表示方法にとにかく頭を痛めています。
世の中で話題になっている「虚偽表示」については、確信犯ばかりです。
しかし、虚偽表示のつもりではないのに間違えてしまったケースが多発していることも事実です。

一般の方は「業者が間違うわけがない」と思うかもしれません。
ところが、この表示についてはまさに縦割り行政の弊害が起こっています。
JAS法やら食品衛生法やら、さらには輸入通関時には税関にもチェックされ、その他色々な所轄官庁が独自の見解を打ち立てているものですから、どこに聞いても、自分の管轄以外のことは教えてくれません。。

単純な話しで言えば「原産地表示」。

アルゼンチン沖で台湾船が漁獲した「イカ」が中国へ搬入され、加工されて日本へ入ってきました。さて、どのような表示がよいのでしょうか?
※ やっぱり捕れた場所、アルゼンチン?
※ 台湾船漁獲だから、台湾?
※ 中国で加工したんだから中国??

では、日本の鮭をタイへ持って行き加工したときは??
※ 日本でしょうか? タイでしょうか??

加工度合によっても表示は変わってきます。

15秒熱湯に漬け込んだエビは「加熱調理済み」でしょうか? それとも??
フィーレ、 切り身、 骨取り、 衣付け、 プリフライ、 缶詰 等々
加工度で税率も変わりますし、表示内容も変わってきます。
所轄の官庁によっても見解が変わります。


この弊害を改善するため、相談窓口なるものが開設されています。
電話での問い合わせは週一日のみ。。
当三流商社のスタッフが終日電話をかけましたが全くつながりませんでした。

本日保健所に問い合わせ、色々ご指導いただきました。
最後の最後になって、「なお、これは食品衛生法上の決め事ですから、〇×の部分は▲△へ電話して聞いてみてください」とのこと。。

この問題、どっかで取り上げてもらえないですかね??

通常業務

2007-10-27 | 海外出張
お偉いさんはバンコクより帰国し、私はまたホーチミンへ戻りました。

通常の業務に戻るとバイクの後ろにまたがることもあります。。
ついさっきまでの「よそ行き」スタイルより、こちらのほうが落ち着きます。 
取引先の態度も元にもどり、こちらも業務再開です。。

あっという間に一週間が終わり、来週には10月も終ってしまいます。この一ヶ月、なんだかほとんどオフィスに居ないで過ぎてしまいました。
それはそれで疲れるのですが、オフィスに居るときに感じる「変なストレス」からは間違いなく開放されています。。

歓迎

2007-10-25 | 海外出張
かばん持ち出張をすると、行きなれた工場も違って見えます。

昨日訪問した工場では、3箇所も歓迎の横断幕がかかっていました。
会議室の卓上にもタイと日本の国旗が。。
食事は昼も夜も高級レストラン。。ま、あまりにも緊張して味など感じる余裕はありませんが。。

プチ・パリ

2007-10-24 | 海外出張
ホーチミン市は、プチ・パリ と呼ばれているそうです。
フランス植民地時代の建物があちこちに残っており、なるほど言われてみればそんな風に見えないこともありません。

ベトナムはパンが旨いと良くいいます。フランス植民地時代の名残だそうです。
とすれば、おいしいフランス料理もあるはずです。。

今回の出張はお偉いさんと一緒ということもあり、今まで行った事の無いようなお店に案内されます。。。

今日の昼食はフランス料理。簡単なコースということでしたがこれが非常に美味。先週パリにいましたが、たぶんパリの値段の2-3割程度でしょうか。建物も内装もフランス風ですし、ホーチミンがプチ・パリであることを実感できました。
旅行で行く方にはお勧めです。 

コードシェア 便

2007-10-22 | 海外出張
昨日のテレビの件で頭はふわふわした状態のまま空港へ。いつもはガラガラのはずのベトナム航空カウンターが人で溢れかえり、大行列となっています。。
なにやらホーチミン行きの機体が到着せず、いつになるかわからないという話し。

朝、成田を出るベトナム航空は、日本航空とのコードシェア便です。
機材、運行はベトナム航空ですが、JALとの共同運航。つまり乗客にはJALとして乗った人とベトナム航空として乗った人がいるわけです。

JALで予約をとった人は、日本アジア航空(=JAL)で台北へ入り台北からホーチミンへ中華航空へ行く段取り(振り替え手続き)が進んでいますが、ベトナム航空で予約をした私は、いくら交渉しても、(お金を払うと言っても)、席がとれません。

同行者がJALでとっていたため、そちらは台北経由でチェックインが終っており、時間はどんどん過ぎ。。。
最終的には相当無理を言って、日本アジアの席を確保してもらえたのですが、最後の最後に飛行機に滑り込み。初めて航空会社のアテンドつきでゲートまで走りました。
安いからといっていつもベトナム航空を利用していますが、こういったときにはJALさんやANAさんといった日本の航空会社の対応は心強いですね。
ベトナム航空のカウンターは基本的にはJALに委託されているのですが、こういったチケットの切り替えは、ベトナム人(ベトナム航空の社員)の許可がなければできないようになっています。 ベトナム人がこういったイレギュラーに真摯に対応してくれればいいのですが、今日の責任者は「Thats 国営企業」といった感じでした。 JALのきれいなお姉さんが、当該ベトナム人責任者を目の前にして日本語で、「この人は話しになりませんね」とボソっと言ったのが印象的です。。。
そのお姉さんの対応はあまりにも親切で申し訳なくなるくらいでした。

いずれにしろ、本当に今日は助かりました

反省

2007-10-21 | 日常雑談
先ほどNHKから戻りました。
いやー緊張しました。 発言は1回しかできなかたし、それもがちがちで支離滅裂。 3時間も観ていただいた方には申し訳ないです。。
なかなか当ててもらえないものですね。三宅アナに一生懸命視線を送ったのですが。。。笑

はっきりと言えたことは、農家の方々の殆どは、農業保護と輸入自由化を対立軸で捉えていることと、 消費者側は、決して農業はどうなってもいいから自由化しろ、という考えではなく(一部そういう人もいらっしゃいましたが)、自由化と農業保護を両立させたい、ということでしょうか。
全く考えの違う初対面の方々が、非常に大きなテーマで議論するのですからかみ合わなくて当然。なにか議論が空転していたような感じがします。

途中休憩のときも、「選択肢から一つ選べっていわれてもね~ 質問の仕方が悪いよね~」などという声があちこちから聞かれましたね。
いずれにしろ、良い勉強になりました。

さて、明日からお偉いさんの「かばん持ち」出張です。。

8ユーロ

2007-10-20 | 海外雑談
写真の冷凍寿司、パリの冷凍食品専門スーパーで、8ユーロ、約1400円で購入したものです。
厚紙でかたどりされた「穴」に、巻物とにぎりが収まっています。
ご飯もなんともいえない酢飯。。
これでも売れているそうです。

さて、ヨーロッパ気分が抜けないまま、明日からまた得意の東南アジア行きとなります。
その前に今宵はNHKに。。テーマが「食」だと思っていたら、いつのまにか「主食=米作」になっていました。
少々緊張しております。発言しなかったらごめんなさい。

帰国

2007-10-18 | 海外出張
帰国しました。
東南アジアとは違いたっぷり12時間。しかも満席ですから疲れないわけがないですね。
その上早速残業とくれば、時差ぼけも手伝って仕事もはかどりません。。。
昨日までParisにいたのに出社した途端に現実に引き戻されます。別に現実逃避していたわけじゃないんですが、出社するとまた違った疲れが襲ってきますね。。苦笑

Fauchonで店先に並んでいたサーモン・ミルフィーユです。 日本円で1200-1300円ぐらい?? このセンスはなかなか日本には無いものです。
サーモンといっても、スモークが主流。これもしっかりスモークサーモンだと思います。
今までこういったお店は全く興味なかったのですが、今回の視察に組み込まれていました。なるほど同行したメンバーの中には菓子狙いの方もいたようです。

今回のように目的の異なるメンバーと同行する機会というのは滅多にありません。視点が異なり驚くことばかり。今までナメていた「業界の視察旅行」ですが、これはこれで得るものも多かったですね。

珍しく会社に「感謝」です。。


寿司レストラン IN Paris

2007-10-16 | 海外出張

お洒落なカフェーかと思ったら、寿司レストランでした。
ちょうど昼どきに入ったのですが、店内は会社員でほぼ満席。
テラス席も外のテーブル席もお客さんが座っています。
パッと見たら、まさか寿司食ってるようには見えないのですが、テーブルの上には醤油が置かれており、間違いなく、「すし屋」なんです。

ランチの一番安いもので約10ユーロ。日本円で1700円ぐらいでしょうか。私は下の写真のようなセットを注文。サラダと味噌汁、デザートのオレンジが2切れついて、12.5ユーロでした。(2100円ぐらい)

ここの寿司は結構マトモで、アメリカのような変なアレンジは全くされていませんでした。
マグロは絶品。地中海から直送されるものらしいのですが、こちらではあたりまえの品質。脂がしっかりと乗った上等な中トロでしたね。
店の外で語らっているカップルも、この寿司桶で寿司を食っていました。。

それにしてもそこらじゅうで寿司が売られており驚きます。まがいものから本物まで、とにかくいろんなもんが売られています。
以前日本政府?が海外の日本レストランを認定する、とかいうような話がありました。現場で実際に体感すると、なるほど「これを日本の寿司と思わないで欲しい!」というようなものもたくさん、しかも高値で売られております。
認定するとかしないとか、そういった話しになるかどうかは別ですけどねーっ


アヌーガ 3

2007-10-15 | 海外出張
昨夜、ケルンでの「アヌーガ見学」を終え、巴里に入りました。

とにかく気になったこと。一水産人としての感想を言いますと、日本では(私なら)恥ずかしくて絶対に並べられないような魚(=鮮度落ち、変色したもの)も、平気で並べられています。
とある欧州の水産会社で話しを聞いたところ、水産物のステーキ需要はぐんぐん伸びており、同社ではサーモンの次にマグロが売れる、ということでした。さらに需要は拡大しており、原料供給できないか、という話しにまで。。

展示会っていうところは、基本的には「販売」したい人たちの場です。我々が売り込みに行ってもまず相手にされないのですが、このような話しがでてくるぐらいに水産資源については危機感を持っているようです。
このような話しはギリシャやベルギー、ノルウェーやデンマークといった、元々水産物をよく食べる国の出展者から聞かれました。

今回のツアーの主催者によると、今年のキーワードは
「スモール」「ウェルネス」と「イージー」 といった感じだそうです。
正直いいましてあまりに規模でかく、よくわかりませんでしたが。。