棒肉

2006-12-29 | 日常雑談
あくまでも数年前の話。現在は知りません。。

某国で、南方の小型のカニのむき身を生産している工場での話しです。
足先まできれいに「棒肉」を取り出す作業は本当に繊細で大変な作業です。
きっと小さなはさみを使って殻を切って取り出すのかと思いきや。。

1. カニの足を間接から切断する
2. 断面を「口」に含む
3. 「ちゅっ」と吸う
4. 棒肉が口にするっと入る。。
5. 繰り返す。。。。
6. 20本ほど口の中に溜まったら、「べっ」とザルの上に吐き出す。
7. 消毒する
8. 缶に詰める。。
9. 殺菌

主にUSA向け商品ですので、日本には入っていない。。はず。。なのですが。。


昨日の「報道ステーションで」。。

2006-12-27 | 国内業務
昨夜の「報道ステーション」で、マグロに関する特集をまたまたやっておりました。最近露出度、話題度が高い「マグロ」ですが、昨夜の放送は結構アップデートな実態を放送していたと思います。

台湾船に的を絞ってその実態を結構詳しく伝えておりましたが、ダミー日本船(オーナーは台湾人、船のオペレーションは日本)に触れているあたりは斬新でした。すでに相当数稼動していると聞いてきましたが、昨日の放送では、70隻以上と伝えております。
今年は数回台湾へ行き、昨日話題になっていた港も訪問しています。以前は空輸で台湾・東港から日本へ送られるマグロも多かったのですが、最近は地元消費がほとんどです。

日本船に比較し、台湾船は安い海外船員を使い(中国人)コストを抑えているという話しがありました。今はどうだかわかりませんが、以前は日本の法律?で、日本船に混乗できる外人の数、というのが決まっておりました。コストは下げられません。

もう15年以上前、某第三国船籍のマグロ船で、スペイン、ラスパルマスに入港した際の話しです。 
日本船も多数入港してきましたが、陸で船員同士、色々情報交換をします。そのときに、たくさんの日本船船員から、
「あんちゃん、外国の船は給料良いかもしれないけど、保険・補償なんにもないから気をつけろよ~」と忠告を受けました。
今ではその日本船が減船減船で、日本人船員さんたちは職場を外国船に求めています。まるっきり昔と逆の状況となりました。。

それにしても、「延縄」漁法を取り上げ、「一網打尽」と評していることは納得行きません。延縄は本当に資源にやさしい漁法です。
(網は使っていないんですから、一網打尽はちょっと。。。笑)
相変わらず、「まき網(旋網)」漁船について全く触れられていないのが、妙に作為的な気がします。 本当は缶詰用マグロが漁獲される残酷なシーンを報道すべきでしょう。

マグロ・マグロ船の話しになると、止まりません。。色々と書きたいことは多いのですが、昼休みの時間は限られますのでこの辺で。。

のこくず

2006-12-26 | 国内業務
冷凍マグロは、電気のこぎりで(業界用語で、バンドソー と言います)で切ってサクにしていきます。
そのとき、そののこぎりの歯の厚み分、のこぎりの「くず」が発生します。固めて販売されているようです。

この商品についてはあまり詳しくないのですが、このくずは、アブラを混ぜて、「ネギトロ」に使用したりするそうです??

マグロが高くなると大騒ぎしておりますが、こうやってのこぎりの「くず」まで利用し、単価を下げる努力がされています。。というか、このくずを食べていると思うと。。。でしょうか??

入れ目・目切れ

2006-12-25 | 国内業務

生意気にも年末業務が非常に忙しく、ブログを一週間も休んでしまいました。
申し訳ありません。

このところの魚の値上がり状況は、テレビ・新聞で報道されている通りですが、やはり我々現場の話しがクローズアップされるまでにはある程度時間が必要だということがわかりました。
明日もニュースステーションで魚の話題が流れるそうです。調査のため、アフリカまで行ったみたいで、当三流商社の現地取引先からも連絡がきました。。

半面、近海の魚はばかみたいに安く販売されています。鯖の海外輸出も相変わらず続いています。

流通段階では、たとえば箱にブロック状態で詰められていたり、袋に詰められたりしますが、1ブロックの重量というのは取り決めにより「一定」として扱うことが主流です。(定貫=ていかん 貨物)
すなわち、1箱15キロと決めたら、14キロしかなかろうが16キロあろうが、すべて15キロとして計算・決済されます。
海外で我々が商品を買う場合、或いは輸入し国内で販売する場合、重量不足=「目切れ」の貨物は当然嫌われます。 船や生産者ごとに商品にも癖があり、この会社は入れ目が多い、とか、この船は目切れが多い、とか経験値でわかります。

海外から買う場合、目切れしようもんならそのパッカーにクレーム出すわ次回には必要以上に重量いれさせるわ、そりゃ大変です。
甘エビなんかは1キロ箱に1.1キロ入れさせ、「良品1キロが契約条件。ひげや尾が折れているものが入ったらその分売れなくなる。だからその分10%多く入れろ」などと、わけのわからない交渉を何度もしました。

今、日本から輸出されている原料貨物は「目切れ」をしているものばかりと聞きます。 海外の買人はそれを織り込み済みで価格をつけてきます。


空港

2006-12-18 | 海外出張

仕事柄、空港を利用する機会は普通の人より多いと思います。
今回の出張では新しくなった「バンコク」の空港を利用しました。
でかい ので、とにかく歩かされます。そして、入国・出国の審査に非常に時間がかかります。 30分以上イミグレーションで並ばされることもよくあるようです。

構造的な問題なのか、規模に見合った窓口を開設していないからなのか。。今後バンコクをご利用の方は要注意です。
もっともベトナムの空港でもイミグレ行列はあります。こちらも長いですが、割り込みが横行するのでいつも見張っていないといけません。そういう点ではバンコクの方が気は許せます。

では日本はどうか。。 日本人はさっさと片付いていますが、海外からお越しの方の行列は30分どころではないようです。

写真は、新しくなった成田第一ターミナルの地下通路です。 出国審査後、正直言って迷いました。 サテライト直結の通路が地下?にひっそりと作られています。 サテライト間をショートカットでき、私のように迷った人間には非常に便利でした。でも利用者は??? まるで北朝鮮の核シェルタのようでした。(見たこと無いですが。。笑)


こちらもマグロ

2006-12-16 | 海外出張

タイの工場です。
このところマグロづくし?ですみませんが、この写真もマグロです。

ずらりと並んだマグロの頭。すでに蒸気で茹で上げてあります。
このあとベトナムよりは割り高な女工さんたちが採肉します。
頭の肉からほほ肉、カマ肉等々すべてきれいに手でそぎ採り、色の良いものは「人」用、悪いものは「ペット」用となります。



これだけ頭が並べば圧巻です。多い工場では一日200tものマグロ・カツオを処理しています。
すべて缶詰用となりますので、このような加熱処理が施されます。
マグロの缶詰加工場は世界中にあります。 マグロは決して日本だけの商品ではなのですが、なにかと日本の食が脅かされているような報道がされていますが、本当は日本が世界の食を脅かしていたのかもしれません。。


これもマグロ

2006-12-13 | 海外出張

マグロの話題が続きます。
本日訪問したバンコクの工場では、ヨーロッパ向けにマグロの製品を多々加工しています。
上の写真は、「マグロステーキトマトソースがけ」 スペイン市場向けです。

日本と違い、マグロといえば「加熱」して食べるのが当たり前。 缶詰ならぬレトルト袋に入って常温で流通されています。
まさに肉の代用品。味は日本人には・・・?でしたが、こんな味付けなんとでもなります。

海外では常温流通できる商品は保存もできて人気が高いのですが、日本ではどうも好まれません。こういった商品は冷凍かチルドで販売されるもの、と決まっております。
ちなみに店頭パッケージはこんな感じです。。


クリスマスツリー

2006-12-13 | 海外出張
バンコクのホテルのロビーです。
タイといえば仏教の国ですが、日本と一緒でクリスマスは一種のお祭りのようです。ホテルの入り口には雪だるまの人形が、ロビーには大きなツリーが飾られています。

外は30度を越える暑さ、ヤシの木の前に雪化粧をしたツリーが飾り付けられています。たぶんタイのほとんどの人は雪なんて見たこと無いでしょう。
以前台湾の人をスキー場へ連れて行ったらいい大人が大喜びしていたのを思い出します。 
破綻した夕張市は本物の「雪」を輸出でもしたらどうなんでしょうか?? 天然ですし。。



マグロ争奪

2006-12-12 | 海外出張
バンコクへまた戻りました。
タイはマグロ缶詰の大生産拠点です。一日に数百トンも処理してしまう工場がいくつもあります。

先ほど商談を終えホテルに戻りNHK衛星放送をつけると、丁度「マグロ争奪云々。。」という評論番組をやっておりました。マグロの商談直後でしたのであまりのタイミングのよさに私に合わせて放送しているのかと思ったくらいです。。
内容的には目新しいものはないのですが、マルハさんとニチロさんの経営統合が発表になったこともあり、水産資源の国際争奪戦に備えた企業再編成的な話しも出ておりました。
株価も「水産業界などの業界再編の動きに対する期待感」が好材料となって株価上昇だそうです。。。笑

なかなかマスコミの表舞台に出てこなかった水産業界がにわかに注目されています。 その流れに乗れないのが三流商社なんですが。。

床屋

2006-12-10 | 海外出張

バンコクからベトナムへ入りました。 出張経費を安くするため、日本⇔バンコクは格安往復航空券を使い、バンコク⇔ベトナムは海外で手配しました。
以前であれば、日本→ベトナム→バンコク なんて買い方もしたのですが、単純往復のチケットにくらべたらとにかく高くなります。 ここまで業績がひどいとそんなこともできません。少々余計に時間は掛かりますが、バンコクを基点に出張を組んだわけです。 
不思議と「大都会」のバンコクからベトナムの片田舎に戻ると落ち着きます。

今日は工員さんへの給料日。工場の仕事は半日で終了です。
日曜なので仕事は早々と片付け市内に戻ってきました。 

怖いもの見たさ?から、街中の床屋へ行ってみました。
ドアはついていません。 オープンエアーです。。

シャワーらしきものも洗面台も見当たらなかったのですが、シャンプーもしてくれるとのこと。 見ると簡易洗面台のようなものが現れ、遠くから引っぱってきた水道ホース(当然お湯は出ません)で頭を洗います。排水用のホースも接続されていました。。

はさみはお世辞にも切れるとはいえません。 かみそりも気になったのですが、使い捨ての「刃」を客ごとに取り替えていましたので問題なさそうです。

カットにシャンプー、顔そり(シャツのクビの部分から手を入れ、届く範囲で背毛も剃ってくれます。。)、軽いマッサージに最後は耳垢とりまでやってくれます。

頭にカンテラつけて、耳の中をほじくられます。これがとにかく気持ちよく、眠ってしまいました。
サービスの一環なのかもしれませんが、ほじくった耳垢は、そのお客さんの腕に乗せることになっているようです。。。

これだけ色々やってもらって、日本円換算で200円程度。時間にして1時間半以上でしたので、本当に申し訳なくなりました。。