期末

2014-06-30 | ビジネス業界
日本の会社はほとんどが3月末を決算としていますが、弊社は本日、6月末をもって期末としています。
本日で、5期目が終了し、明日からは6期目となります。

残念ながら、余裕の決算、とはいきそうにありませんが、それでもまあなんとか恰好はつく着地になりそうです。
この時期になると、一年間の仕事を振り返り、来期はああしよう、こうしよう、と、いろいろとアイデアが浮かんでくるのですが、やはり日々の雑務に翻弄され、理想の形はなかなか遠いものです。。w
それでも少しずつではありますが、前に進んでいるのは確か。節目節目で予想外のトラブルも発生しますが、トラブルのない会社などないですから、修行の一つだと思っております。
「成功している会社は、とんでもないトラブルを乗り越えて強くなっているんだから、トラブルはいいこと」なんてポジティブな考え方もありますが、自分の立場で考えると、そんなものはないに越したことはないと、いつも思います。。w

独立するまでに転職を何回かしました。
どの会社でも間違いなく行っていたのが決算。。ただ、その取組み方も会社によってまちまちでした。

今、こうやって自分の会社の決算期を迎えると、過去の決算期の面白体験がいろいろと頭の中をよぎります。。。w


市場

2014-06-27 | ビジネス業界
気づくと、日本以外の市場への販売数量が増えてきています。
写真は今韓国向けに販売しているタコ焼きです。

韓国にベトナムの商品を販売するのに、日本企業が間に入る必要があるのか?という突っ込みもあるのですが、機能さえしっかり持っていれば、こんな商売も成り立ちます。
大きな会社に居ると、機能=金融 と思いがちですが、実際に自ら商売をしていると、金がなくたって機能はいくらでもあります。

さて韓国向け。
面白いもので、ちょっと売りだしたら、全く取引のない韓国の複数企業から、商品の問い合わせが入ってきました。
袋の裏を見て連絡してきたようです。(もちろん、メーカーに対してですが。。)
値段をとるためだけか、はたまた末端バイヤーさんが仕入先に対して情報を出してきたのか。。このあたりの動きは、日本でもよくある話しですよね。
ただ韓国の市場性がよくわかりません。
日本同様にスーパーは安いものに走っていることは間違いない様子。添加物やら表示問題やら、日本で起こりがちな問題も同様に発生しているようで、最初のコンテナでは表示でかなりトラぶりました。
(ましてハングルはこちらでは読めませんので。。w)

かなりの時間をかけ、かなりの手間をかけてようやく市場に流しだすと、あっという間に広がります。
(元々中国産のタコ焼きは韓国でかなり流通していたようですが、ベトナム産は珍しいみたいですね)
そして、それがすべて弊社のお客様となればいいのですが、かならず別の会社で製品が作られ、ぶつけられるのでしょう。

それまでに次の手を考えなければならない訳です。個人的にはこういったことを考えている時間は大好きですが、市場が日本ではないだけに、自分の知識だけでは解決できない問題も結構あったりするわけです。。






表示

2014-06-24 | ビジネス業界
食品工場へ入ったことがある方ならわかると思いますが、場内あちこちに、いろいろな注意事項やら道具の置き場やらが、表示されています。
間違い、トラブル防止のためですが、日本の要望を海外の工員さんへ守らせようとすると、かなり表示が細かくなります。

* 部屋を出たら、ドアを閉めること
* トイレを出たら、手をしっかり洗うこと
* 靴は決められたところに置くこと

などなど、ここまで、と、思われる注意書きが工場中に掲示されています。

もちろんベトナム人向けの掲示ですからベトナム語表記だけでいいのですが、場内に入った我々、お客様にもわかるように、日本語の併記をするようにしています。
ベトナム語➢日本語の訳、かなり面倒な作業ですが、工場中の表示の翻訳作業をしていきます。

英語と違い、ベトナム語⇄日本語 は、チェックがなかなかできません。この翻訳作業は結構重要です。
間違っていても、実は誰も気づかなかったりします。 その分、一つ一つ、実地で確認していく作業も重要となってきます。

また、掲示もずっと貼りっぱなしにしていると、効果が全くなくなります。
定期的な貼り替えも、意識的に行う必要があります。 時間も金もかかる作業ですが、大事な作業です。


試食

2014-06-20 | ビジネス業界
商品の参考にするために、似たような他社さんの商品を実際に食べてみることはよくあります。
私は商品開発の人間ではありませんが、実際に食べてみないと、生産側にも説明できません。
日本から冷凍のサンプルを持ち込むこともよくあります。

折角苦労して持ってきたのに、ただ、「うちのほうが具が大きい」とか、「これは〇×を多く使ってて、身体に悪い」とか、そんなコメントを聞くとがっかりしますね。
別にどっちが上かを決めているわけではなく、その中からヒントを得てほしいのですが、なかなかそうはいきません。
そんなところでイラついても話しは進みませんので、「なにか参考になる?」「同じの作れる??」と、話しを持っていくようにはするのですが、やはり同じ生産者としてライバル心がむき出しになってきます。

気持ちはわかるのですが、最近はそんな流れになると、かなりがっかりします。


たまにですが、他の工場の生産の写真やビデオを見せても、参考にするどころか比較➢非難をし、参考にするのは自分たちが楽になるような部分ばかり。。 「あちらの工場は水準が高いから、この程度はOKなんだよ」と説明しても、自分たちが許されないのに、どうしてあの工場はそれが許されるのか・・!」と、これもがっかりする話しばかりでてくると、苦労してもってきた写真やビデオ、サンプルをすべて投げつけてやりたくなります。
それをぐっと我慢し、一つでも直してもらえればよしとしよう、と、自分に言い聞かせています。

それができなきゃ、この国では仕事できませんし。。w





エアコン

2014-06-19 | 海外業務
外気が40度近くになるこのあたりですが、工場内は、20度以下! を基準にしています。
食品工場ですので温度管理は基本中の基本、工場に入るとまず温度計をチェックし、室温の定期記録の表を確認します。

外気が暑ければ暑いほど、工場に入ると涼しく感じます。ただ、これが曲者で、実は室内温度は基準より高くなっていたりします。感覚で仕事をしていると、こういった間違い、勘違いはしばしば起こります。

このベトナム製のエアコン、見かけ倒しなところがあり、威勢はいいのですが故障したりはたまた動いているのに温度が冷え切っていなかったりと、かなりの問題児です。
ベトナムで仕事を始めたころは、エアコンの能力があまりに低く、仕方ないので氷柱を場内に持ち込んで温度を下げたりしていました。湿気がすごかったですが。。。w

最近では故障も少なくなり、安定して作業ができるようになりました。
工員も温度に対する観念が昔とはかなり変わってきました。トラブルがあれば、しっかりとラインを止めることも大事です。そういったラインコントロールが上手くできるようになると、仕事を任せる方も多少安心できるものです。エアコンの故障自体よりも、そのときの対応が気になるわけです。

本来、もっといいエアコンを入れてもらいたいのですが、これが製品発注とのバランスになるわけで、工場に過剰な投資をさせられないのも事実。たいした注文もしないのに、新しいもの、いいものを買ってくれ、と、こちらの都合ばかり押し付けるわけにもいきません。

このあたりのバランスを考えるのも仲介業者の仕事だったりします。






ポーランド

2014-06-16 | ビジネス業界
白身フライの世界ではメジャーなホキ。南半球で捕れる魚です。
現在その買い付け交渉を行っていますが、例の如く、他市場の引き合いに負けています。
南米とニュージーランドが漁獲地となりますが、USドルベースでも昨年比較で2割近く高い相場で推移しています。
それに円安が加わり、相変わらず売価を上げられない日本市場は苦戦を強いられています。

「ポーランドの引き合い強く、日本向けが生産できない・・」

ポーランド・・・ 残念ながら行ったこともないし、場所もよくわからない国です。
早速ネットで調べてみました。

人口4000万人弱、一人当たりの名目GDP=14000ドル程度(日本は38000ドル程度)
まあ、ざっくり言って日本の三分の一程度の市場規模?という感じでしょうか?
(詳しくは知りませんので、突っ込まないでくださいね)

かつて世界の海で捕りまくってた水産日本には、世界中から当然のように魚が入ってきますが、ポーランドのような国に、なぜ南半球の魚が流れているのか?しかもいい値段で・・? かなり興味があります。
聞くところによると日本の大手水産会社さんが、日本で売れないサイズ、あまったものなんかを流していたところ市場が形成され、いつの間にか日本より高くなってしまったとのこと。

ブログ再開早々買い負けの話しで恐縮ですが、今、我々の商売は買い負けは当たり前の世界です。
気になるのはどの市場に買い負けるか? なのですが、最近ではアフリカ(これも広くて、あまりにも漠然とした話しなのですが)に買い負けることも珍しくありません。

日本では、昔ながらの感覚で獲れるだけ漁りまくり、相場の底ささえを海外へ依存しています。(=輸出ですね)
そして海外では買い負け、さらには扱っている我々自身が日本市場を諦めはじめています。

なんとかの遠吠えではありませんが、大手さん勝手にやっててください、と開き直って仕事をするのも、零細企業の経営者にとっては大事な戦略な訳です。


愛国心

2014-06-14 | ビジネス業界
ベトナム・ダナンへ来ています。
この街に通い始め、もう10年を超えるかと思いますが、ようやく来月から、成田からの直行便が就航されます。

TVで動画を目にする機会も多いですが、例の中国の監視船に体当たりされた漁船は、このダナンの船がほとんどのようです。

現在、ダナンの漁船の一部は、国から補助を受けて、例のパラセル諸島(西沙)へ向かっています。
その間漁業は中止。もちろん水揚げもありません。
そうなると、浜の業者さんたち、我々含め、前浜の原料を使用して加工をしている会社はかなり困ります。
こんなところで商売に支障がでるとは予想してませんでしたが、漁が少ない=当然相場はしっかりとしています。
ありえない話しですが、もし日本で同じような状況となったら、漁船だけではなく、浜の関連業者やなにやらも国に補償を求めたりするのかな、と、思ったりもします。
弊社の取引先は原料確保のために、南部まで足を運んでなんとか急場を凌いでいるようです。

街中には、「売り上げの10%を、国と漁民に寄付します」というような看板を掲げている飲食店もあります。思い起こせば日本だって、石原元都知事が「尖閣を買う」宣言をしたとき、あっという間に億単位の金が集まったものです。
ちょっと酒が入ると、取引先の連中はかなり熱くなってパラセル諸島の話しを始めます。
昨夜レストランでは、同行したベトナム人があえて私を指し、「この人は中国人ではなく、日本人ですから・・」と言いながらお店に入っていきました。念のためだとか。。w

海外にでていると、日本にいるときよりも強く「日本人」であることを感じます。日本ではまわりがすべて日本人ですから、あえて感じないのでしょう。

愛国心というものは決して悪いものではない、と、思っています。どこの国だってみな自分の国が正しい、という教育を受けるわけで、自らを否定するような教育を何十年にもわたって続けてきた日本自体がおかしいのではないか、と、いつも思います。
そういう意味で、酒を飲みながら皆で中国の批判をしているベトナムの若者たちをみると、羨ましく感じたりします。