TAOコンサル『市民派・リベラルアーツ』

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手塚治虫の一番弟子・坂口尚の漫画『石の花』 その1

2013年09月27日 | 時代を駆け抜けた男たち
 NY在住の知人Y・宮平さんから、スロバキア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェコビナを旅するとのメールが来た。何ゆえこのような地に?とその思いを尋ねると、坂口尚の漫画『石の花』の舞台であるボストイナを訪ねる旅とのこと。宮平さんのこのロマン溢れるお話を聞いて俄然興味が湧いて来た。
 僕は「石の花」のことも、坂口尚のことも知らない。訪ねる国ユーゴスラビアについては多民族国家故の戦いのこと、ドイツ占領下のチトーのパルチザンのこと位しかわかっていない。

 坂口尚は手塚治虫の一番弟子で鉄腕アトムやジャングル大帝の原画を担当、1983年にこの長編の連載を開始したのだそうだ。勿論「石の花」は絶版、あちこち探した末、昨日、笹塚の図書館まで行って来た。僕は遂に全5巻を見つけたのだ。そして全巻を読破した。と言いたいところだが、ここで僕の得意技!僕だって多忙なシニアなのだ。“終わりよければすべてよし”だよ。1巻を読み終えた直後に僕が手にしたのは第5巻。冒頭と結末を堪能し、後ろ髪を引かれつつ図書館を後にしたのであった。

 なかなか感動的な物語であった。「石の花」とはボストイナにある鍾乳洞の花のような石こと。規模は世界で2番目だが、美しさでは世界一らしい。その美しさとこの物語に魅せられて宮平さんは旅するのだろうか。いい旅だ。土産話が楽しみでならない。
 
 この物語は、第二次大戦下のパルチザンの戦いを題材に、少年の目を通した戦争の悲惨さと平和の有難さを描いている。旧ユーゴスラビア政府から表彰された作品だそうだ。

 笹塚図書館殿、物語の真ん中部分は、また今度読みに参ります。もっと感動するに違いない。でも今日はここでご勘弁。こういう読書もたまには“有り”なのだ。(笑)

 やっと見つけた「石の花」5巻

 この物語の最初のページ


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