TAOコンサル『市民派・リベラルアーツ』

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≪NY物語≫・・自由の女神と映画「ゴッドファーザーpart2」のこと

2015年10月08日 | 歴史に学ぶ人間学
ニューヨークのことを書くなら、やはり自由の女神を外す訳にはいかない。9・11同時多発テロの後、次の標的は自由の女神との噂が流れ、ここに向かうフェリーは暫らくの間渡航中止となった。嬉しいことに私がNYに旅した2005年には解除されていたが、フェリー乗船時の荷物チェックは物々しいものであった。この時初めて自由の女神像をフェリー上から間近に眺めたが、その予想以上の大きさに驚き、感動した。

 2005撮影
自由の女神は、アメリカの独立戦争を支援してきたフランスがその独立を記念して贈呈した像で、1886年に完成した。贈呈のための資金はフランス人の募金によるもので、台座部分はアメリカ人の募金によって実現したものであるとのこと。いい話だ。自由の女神像のあるリバティ島の後には移民局が置かれたエリス島があり、19世紀後半から60年余りの間、ヨーロッパからの移民は全てこの島で審査を受けて入国した。移民たちには❝希望の島❞と呼ばれていたらしい。

ロバート・デ・ニーロ Webより

自由の女神は映画にもよく登場するが、どのシーンも新天地アメリカへの希望が滲み心に迫る。その中でも私が好きなのはゴッドファーザー2である。父と兄、母を村のボスに殺された少年時代のゴッド・ファーザー、ヴィト・コルレオーネがシチリアから一人でアメリカに渡るのだが、移民船の甲板やエリス島の隔離病棟から自由の女神を眺めるシーンは郷愁を誘う。

 ゴッドファーザーの少年時代
この映画はロバート・デニーロの出世作であり、マーロン・ブランドのしゃがれ声など若き日を演じて、アカデミー助演男優賞に輝いた。ギャング映画ではあるが、リトル・イタリーの街で頭角を現す青年ゴッドファーザーの家族や友人を大事にする生き様などが丁寧に描かれ、魅力的な作品であった。という訳で、その後も自由の女神像を見る度に、私はこの映画を思い出す。


 自由の女神とエリス島 Webより


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