19日の日経平均は4営業日ぶりに反発、92円高の終値は17048円となった。中国・上海株式相場が上昇し、中国景気に対する不安感が薄らいだためのようだ。しかし、商いは低調で、再び上昇に向かう気配はない。
というのも、中国は2015年のGDP成長率を6.9%と発表したが、中国経済の減速は否めず、人民元への懸念もくすぶっている。勿論、7%近い成長率は世界的にも群を抜いており、中国経済が崩壊しかけている訳ではないが、特に通貨人民元安への不安感が大きい
その他、原油先物相場の下げや円高ドル安への警戒感も強く、アベノミクス経済策の成果が問われる年になりそうだ。今年の株式市場は目を離せない。(夏炉冬扇)