TAOコンサル『市民派・リベラルアーツ』

「エッセイ夏炉冬扇独り言」
「歴史に学ぶ人間学」
「僕流ニュースの見方」
「我が愛する映画たち」

『バッハのヨハネ受難曲』演奏会、合唱に酔う

2013年06月01日 | 宗教音楽など心に響く音楽
コーラスを趣味にシニア人生生きる内藤嘉春氏からお誘いがあり、合唱団『鯨』の講演会に出かけた。会場は池袋の東京芸術劇場。


 演目は『バッハのヨハネ受難曲Johannes・Passion』、指揮は黒岩英臣氏。
『ヨハネ受難曲』とは新約聖書のヨハネによる福音書の第18~19に記述される“イエスキリストが捕えられ十字架に付けられ葬られるまでのシーン”を題材にした宗教音楽である。

 聖書によると、イエス・キリストは受難の日から数えて3日目によみがえるのであるが、この復活の日曜日から遡る一週間に演奏されるのが受難曲である。受難曲にはマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つがあり、この期間にそれぞれが演奏されることになっているのだそうだ。

 『ヨハネ受難曲』は、曲も長く聊か難解であるが素晴らしい。特に後半の合唱「憩いたまえ安らかに、聖なる亡きがらよ」から最後の「主よ、我が魂をアブラハムの懐へ運ばせたまえ」はアリアや早いテンポのコーラス、コラールなどが入り乱れるように流れ、心に響く。(山)
開演前の会場風景