TAOコンサル『市民派・リベラルアーツ』

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好きな歌一つ『吾妹子(わぎもこ)が植えし梅の木・・(旅人)』

2009年02月17日 | 酔って吟じたあの一篇
 我が家の庭の梅の花が咲いた。
湯島天神など梅の名所を散策するのもいいが、庭で静かに梅を楽しむのも悪くない。梅は春告草(はるつげぐさ)とも呼ばれるが、梅の花が咲くと春が近いことを感じる。

現代の日本人は桜が好きである。しかし、平安時代以前は花といえばもっぱら梅であった。

 大伴旅人・・万葉集より
   『吾妹子(わぎもこ)が 植えし梅の木 見るごとに 心むせつつ 涙し流る』

 大伴旅人は奈良時代初期の政治家であり歌人である。この歌に解説はいらないだろう。小生も妻を亡くして、もう6年が経つ。春になると、一緒に植えた樹や花のことを思い出す。(山)


我が家の庭の梅の木