TAOコンサル『市民派・リベラルアーツ』

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『僕流ニュースの見方』・・日本総研・寺島実郎氏のニューヨークでの発言にエール

2016年03月29日 | 僕流ニュースの読み方
時事通信によれば、日本総合研究所の寺島実郎理事長が28日、NYで開かれた時事トップセミナーで講演し、
『米大統領選の共和党候補指名争いで首位に立つ不動産王ドナルド・トランプ氏が在日米軍撤退の可能性に言及したことについて、「事の本質があぶり出され、ごまかしの利かない議論をしなくてはいけない状況になってきた」との見方を示した。寺島理事長は「トランプ氏の主張はかつての『防衛ただ乗り論』の蒸し返しで、無知に基づく」と指摘。「世界の米軍基地の中で(受け入れ国が)7割もの駐留経費を負担しているのは日本だけだ・・・」等の論を展開した。



同感である。(以下、私見)
・・戦後の日米同盟は日本に経済成長や民主主義定着など多くの利益をもたらしたが、元々、日本を共産主義勢力の盾とすべく結ばれたものであり、日本も沖縄の基地問題を背負いながらここまでやって来た。従って、必要なくなったから米軍を日本から撤退させる等の論理は勝手過ぎる。だが、我々はそういう見解をも含め、トランプ氏を支持する米国人が多いという事実を知る必要がある。

偶々、本日、安保法が施行となり、日本の安保政策の大転換の日となった。世論の一部は戦争条項反対と安保法破棄を叫んでいるが、こういう米国の世論をどう考えているのであろう。今一度、日本の平和をどう守るか真剣に考える必要があると思うのである。私も憲法9条は守るべき立場であるが、平和を望むだけで、平和が実現できる訳ではない。日本人は戦後、米国の傘の下で、自立すること、自分で自分の国を守る気概を無くしてしまったように思う。そういう意味でトランプ氏の主張は、自らの国をどう守って行くべきか考えるいい機会であると思う。

なお、日本は団体も個人もロビー活動が不得手であるが、寺島氏のようなこういった活動をもっとすべきと思う。アメリカでもヨーロッパでも、日本のこと、日本の置かれている状況など知らない人は大勢いる。寺島氏の発言は時事通信主催のセミナーでのことであったようだが、より影響力のある場で語っていただきたく思う次第である。



復活祭(イースター)は、キリスト教における最も重要な祭典である

2016年03月27日 | エッセイ・夏炉冬扇独り言
本日は復活祭・イースターである。小生、年に数えるほどしか行かないのだが、この日は朝早く起きて、亡き両親が通っていたM教会の礼拝に出かける。
パイプオルガンによる前奏が美しい。曲はG・Aホミリウスの曲「主は死につながれ(讃Ⅱ-100)」。


この日の聖書はマタイによる福音書28章16~20、「復活の主が共にいます」と題したK牧師の説教がとてもよかった。復活したイエスから「ガリラヤに行きなさい・・」と言われて、11人の弟子は出かける聖書のシーンであるが、ここに「信じられないものがいた」の言葉がある。私など、キリストの復活を信じるかと問われたら、なんと答えるであろうか。情けない話であるが、信じますと即答できるであろうか。そういうふとどき者をも含め我々を救うために、キリストは復活したことを忘れてはならないということであろう。

お誘いいただき、礼拝の後の祝賀会にも出席、皆さんと一緒に食事をいただき楽しいひときを持った。感謝である。
 祝賀会風景

ところで、イースターと言えば、まず色鮮やかなゆで卵を思い浮かべるのだが・・これは四旬節の間の節制が終わることを祝う為のものであり、その起源はいろいろあるようだ。
 教会の少女が作ったイースターエッグ

実はイースターエッグの原点はイースターを祝う時、赤く染めた卵を友人に送るとことによる。これはマグダラのマリアが、キリスト昇天の後、ローマ皇帝の元に赴き、赤い卵を贈ってイエスが天に昇られたことを示したことに由来するのだそうだ。
 イースターエッグの原点、赤色の卵(画像はwebより)