映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

mellow

2021年04月24日 | 映画(ま行)

ありがとう。でも、ごめんなさい。

* * * * * * * * * * * *

以前から録画してあって、なんとなく見そびれていた本作品は、
そもそも洋画なのか、邦画なのかもわからず、とりあえず見てみて驚いた。
今泉力哉監督作品じゃありませんか。
前日「街の上で」を見たばかり。
本作はその一つ前の作品ということのようです。

花屋を営む夏目誠一(田中圭)を中心とした恋愛群像劇。

独身で彼女ナシ、「恋人は花」と人には言う夏目。
そこにはいろいろな人がお客としてやって来たり、
また個人の家へ花を配達して活けたりもしています。
夏目に憧れているらしい中学生の女の子や、
変な恋愛感情を持ってしまったらしい人妻。
花を扱う男性に、ちょっと憧れた気持ちを抱いてしまう感じ、
なんとなくわかる気がします。

そんな夏目が、実のところ最も意識しているようなのは、
父親から代替わりして廃業寸前のラーメン屋を切り盛りする、木帆。
さて、この恋模様はいかに・・・?

作中、様々な人々の不器用な片思いを描き出していきます。
概ね、女子たちは果敢に告白をします。
そして、「ありがとう、でも、ごめんなさい。」そんな言葉が返ってくる。
それでも、皆、結構満足そう。
気持ちを伝えるということで、大方のエネルギーを使い果たしてしまうのかもしれません。
夏目は実に大人の男性で優しくて、確かにいい感じです。

が、いい男過ぎるし、全体にもほんわか良い話すぎる気もします。
それだから私はやはり、「街の上で」の方が好き。

が、改めて考えてみると私、今泉力哉監督作品、ほとんど見ています。

少し前の「his」や「愛がなんだ」もよかった。

今後も注目します!!

<WOWOW視聴にて>

「mellow」

2020年/日本/106分

監督・脚本:今泉力哉

出演:田中圭、岡崎紗絵、志田彩良、松木エレナ、白鳥玉季、ともさかりえ、山下健二郎

 

それぞれの片思い模様度★★★★☆

満足度★★★★☆

 



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