映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

プロメテウス

2017年09月26日 | 映画(は行)
コヴェナントを見る前に是非



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本作は、最新作「エイリアン:コヴェナント」を見るなら
「プロメテウス」を見ておいたほうがいいと聞いたので、慌てて見ました。



近未来。
地球上の古代の遺跡から、人類の起源にかかわる重大な手がかりが見つかります。
すなわち、“神”は、宇宙から来たのではないか?
関係する科学者チームは、その謎を解明するため、
宇宙船プロメテウス号で、ある惑星を目指します。
そこにあったのは巨大な“神”らしき姿の多くの遺骸。
何らかの原因で全滅したように思われたのですが・・・。


最大の謎、人類の起源に迫る作品・・・と見えて
実はこれ、エイリアンの起源といった方が良いのかもしれません。
プロメテウス号のチームに忍び寄る不気味な影・・・。
それはまだ、私たちが知っているあの「エイリアン」とは姿が異なるのですが、
あのおぞましい生殖方法は同じです。



本作で注目すべきなのは一体のアンドロイド。
この惑星につくまで、乗員はコールドスリープに入っており、
人間そっくりなアンドロイド、デヴィッド(マイケル・ファスベンダー)が、
一人で宇宙船を管理していたわけです。
その間、おそらく“神”が用いていたであろう地球の古代の言語を習得していたりします。
彼は人間の感情は理解するけれども、自身に感情があるわけではない。
常に冷静で、何を考えているのかわからないその表情は、
時には逆に冷酷のようにも見えて、どこか私たちの不安を掻き立てます。
ロボットは本当に人間の味方なのだろうか。
ある人物が特定の目的でそのロボットを支配しているとしたら、
誰にとっての味方というわけではなくなってしまうということもあるのですね。
もちろんエイリアンは恐ろしいけれど、底知れないロボットの存在というのも少し怖い。



さて、それからエイリアンシリーズではもう当たり前なのですが、
エイリアンと闘い生き抜くタフな存在は女性なのです。
ここでは科学者のエリザベス(ノオミ・ラパス)。
凄いですよ、ぎょっとして言葉を失ってしまう体験を彼女はします・・・。
おそろしい~・・・。
普通ならそこで死んでます・・・。


ということで、もしかすると「コヴェナント」は、
この惑星のもう少し未来が舞台なのか???と予想されますが・・・。
ぜひ拝見することにしましょう。



ところで本作、間違えて吹替版で見てしまったのですが
これが実にひどい!
特に、ノオミ・ラパスの吹き替えが・・・
あまりの下手さに、彼女の魅力が全然伝わってきません。
妙に3流作品ぽくなってしまっています。
この度のコヴェナントにつながる大事な作品なのに・・・
やはり字幕で見るべきだった・・・

プロメテウス [DVD]
ノオミ・ラパス,マイケル・ファスベンダー,ガイ・ピアース,シャーリーズ・セロン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


<J-COMオンデマンドにて>
「プロメテウス」
2012年/アメリカ/124分
監督:リドリー・スコット
出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース、イドリス・エルバ、シャーリーズ・セロン

おぞまし度★★★★★
満足度★★★★☆


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