映画と本の『たんぽぽ館』

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PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて

2024年07月13日 | 映画(は行)

eスポーツ全国大会を目指せ!

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eスポーツの全国大会を目指す実在の男子学生をモデルにしています。

徳島県の高等専門学校に通う、翔太(奥平大兼)。
学内に貼られていたとあるポスターに目をとめます。
「全国eスポーツ大会メンバー大募集」というもの。
翔太はさっそくそのポスターを作った一学年先輩の達郎(鈴鹿央士)に連絡を取ります。

1チーム3人編成のeスポーツ大会「ロケットリーグ」に出場するためにはもうひとり必要。
そこで達郎は同じクラスのV Tubarオタクの亘(小倉史也)に声をかけます。

最初は全く息の合わない3人。
しかし次第にeスポーツの魅力にハマっていき、
東京で開催される決勝戦を目指すことに。

3人は同じ学校の生徒ながら、ゲームをするときにはそれぞれ自宅にいて、
オンラインで練習ということになります。
もう私の年齢ではそういう所から想像がつかなかったので、
なかなか勉強になります・・・。
地区予選自体もオンラインなので、それぞれ自宅。
亘などはお気に入りのYouTubeを見ながら競技に臨んでいたりして、
そのやる気のなさと来たらハンパじゃありません。

作中のゲームは、車でサッカーをするというナゾ(?)のものなのですが、
見ていたらなんだか面白そうに思えてきました。
亘はゴールキーパー的なポジションなのにやる気がないので、点をとられまくり。
でも他の2人でカバーして守ることもできるので、なんとか勝ち上がっていくのです。

そんなやる気のない亘が、やる気を見せるのは、
これまで友達などできたことがないのに、
いつのまにか達郎と翔太に本音で話すことができるようになっていると気づいてから。

自宅が舞台となるわけなので、翔太と達郎の家族模様も出てくるのですが、
これがなかなか問題ありの家族。
未成年の彼らはそれでもこの家族と付き合っていくほかなく、
そうと思えば気持ちも重いのだけれど、
でもその一方で友人たちとココロ一つに夢を追うことができる
というのが救いにもなっているわけです。

そして、全国大会決勝戦となると今度はオンラインではなくて、東京開催。
付き添い者が必要ということで、学校の先生を拝み倒してついてきてしまう。
それも、いつも授業中に彼らにイヤミばかり言っていた先生。
しかしいざフタを開けると先生は「東京だから」と言って
奥さんまで連れてきて、物見遊山気分全開という展開も傑作!

 

正直、奥平大兼さんと鈴鹿央士さんにつられて見たのですが、
意外と楽しめました。

 

「PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」

2024年/日本/122分

監督:古厩智之

脚本:櫻井剛

出演:奥平大兼、鈴鹿央士、小倉史也、山下リオ、花瀬琴音

eスポーツを知る度★★★★☆

今時の青春度★★★★☆

満足度★★★★☆



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