映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

タリーと私の秘密の時間

2018年09月03日 | 映画(た行)

そんなに頑張らなくても・・・

* * * * * * * * * *


なんでも完璧にやる主義のマーロ(シャーリーズ・セロン)。
しかし、娘と息子、二人の子供はまだやんちゃで、
仕事と家事・育児で疲れ果てています。
そこに3人目を身ごもり、大きなお腹を抱えていかにも大変そうです。

仕事は産休に入り、いよいよ3人目を出産。
赤ん坊は夜中に何度も起きるので母乳を飲ませなければならないし、
長男は情緒不安定で学校を変わるようにと校長から言われてしまう。
夫は出張も多くて全くあてにならない・・・。
そんな中でマーロは、やむなく夜だけのベビーシッターを受け入れることにします。
意外に若いタリー(マッケンジー・デイビス)という女性が毎夜通ってくることになり、
マーロは夜間ぐっすりと眠ることができるようになります。
タリーは仕事が完璧なばかりでなく、マーロのグチや悩みを聞いてくれるように。
そのおかげでマーロはすっかり元気を取り戻し、前向きな意欲も湧いてきます。

しかし、何故かタリーは自分のことは語ろうとしません。
実はある秘密があって・・・。

美しい女優スタイルをかなぐり捨てて18キロの増量をしたというシャーリーズ・セロン。
その効果あって、いかにもくたびれて意欲を喪失した主婦感にあふれています。
夜間のベビーシッターというのはいいかもしれません。
しかもこんなスーパーシッターならうちにも来てほしいくらい。
が、しかし、真相を知るとこれは壮絶ではありませんか!!
なんでこんなに女ばっかり大変な思いをしなければならないのか・・・。
先端を行くはずのアメリカにして、やはりまだこういう実態なんでしょうね・・・。

でもまあ、2時間おきの授乳期間って、そんなに長い間ではないですけどね・・・。
掃除が行き届かなくたって目をつぶり、
赤ん坊が寝ているうちは一緒に寝てしまうとかでいいのではないでしょうか? 
あんまり完璧を目指そうとするとこんな事になってしまうわけです。
もちろん、夫の助けも必要。
遠慮なく「手伝って」と言えばいいのですよ。
まあ今さら私がそんなことを悟っても、かなり手遅れなんですけどねえ・・・。


<ディノスシネマズにて>
「タリーと私の秘密の時間」
2018年/アメリカ/95分
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:シャーリーズ・セロン、マッケンジー・デイビス、マーク・デュプラス、ロン・リビングストン、アッシャー・マイルズ・フォーリカ

意外な展開度★★★★☆
満足度★★★.5