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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

超高速!参勤交代リターンズ

2016年10月01日 | 映画(た行)
狙われた湯長谷藩



* * * * * * * * * *

「超高速!参勤交代」の続編です。
前作があまりにも面白かったので、見たわけですが・・・。



湯長谷藩藩主の内藤政醇(佐々木蔵之介)が前作、超高速で江戸までの参勤交代をし、
今度はその帰途となります。
明日出立というところで、国もとで一揆が起こったとの知らせが入ります。
そのためのお目付け役が湯長谷藩に到着するより早く、
政醇らは戻っていなければなりません。
猶予はたったの2日。
実はこれは、前作の顛末で湯長谷藩に恨みを持つ老中・信祝の陰謀なのでした。
湯長谷藩の面々は、急ぐ道中に加えて様々な妨害にも対処しなければなりませんが・・・



例によって、馬で飛ばせば早いのに・・・と思ってしまうのですが、
参勤交代には様々な決まり事があり、
とりあえずの体裁を整えなければならないのです。
人手もない、予算もない、時間もない。
さあどうする・・・!!



ということで、前作ではそのためのいろいろな工夫が楽しくて見どころ満載でした。
でも本作はそこのところはおざなりで、
湯長谷藩取り潰しを図る老中+湯長谷藩乗っ取りを図る尾張柳生一族 VS 湯長谷藩の抗争劇。
わりと普通にある時代劇になってしまったので、
たしかに面白くは拝見しましたが、あえて続編を作るまでもなかったのでは
・・・と思ってしまいました。
お咲さん(深田恭子)が、妙に健気な奥さんになってしまったのもつまらない。
前作ではもっと、強気で魅力的でしたよね。
気さくで、いつも農民のことを気にかける小藩の藩主、政醇はやっぱり魅力的だなあ・・・と、
そこの認識を新たにしつつ、
でもやっぱりわざわざ見るまでもなかったかな、と。



「超高速!参勤交代リターンズ」
2016年/日本/119分
監督:本木克英
原作・脚本:土橋章宏
出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、古田新太

ユーモア度★★★★☆
満足度★★.5