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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

風に立つライオン

2015年03月29日 | 映画(か行)
素直に泣くしかない!!



* * * * * * * * * *

実在の柴田紘一郎医師をモデルとした,
さだまさしさん原作の映画化。



アフリカ医療に生涯を捧げたシュバイツァーの伝記に感銘を受け、
医師となった航一郎(大沢たかお)。
大学病院からケニアの研究施設に派遣されます。
そしてそこからさらに、スーダンとの国境近くの赤十字病院へ派遣されるのですが、
そこで航一郎は衝撃的なものを見ることになります。


内戦で重傷を負い次々と運ばれてくる少年兵たち。
目の前で両親を殺され、麻薬を注射されて
無理矢理に兵士に仕立てられた少年たち。
体の傷は治っても心の傷は簡単には癒えません。



日本に恋人・貴子(真木よう子)を残しながらも、
この地に残る決心をする航一郎。
見渡す限り熱い荒野のその地で、
「がんばれー!」「がんばれー!」と叫び、
自らを鼓舞する航一郎の姿に胸が熱くなります。



誰かがやらなければならないこと。
それならば自分がやる。
このように思い実行できる人は強いなあ・・・。
だからライオン!!



本作は、航一郎を描写する一方、
その彼女・貴子の生き方も合わせて映し出します。
彼女の父は長崎の離島で医師をしており、
彼女もその診療所のあとを継ぐことを決意するのです。
アフリカほどの危険はないにしても
これもまた、勇気ある人生の選択の一つ。
彼女を支えようとする鈴木亮平さんの漁師姿もなかなか良かったです~。


お定まりのようにラストで、さだまさしさんの歌で泣かされてしまいますが、
実際、感動を約束された映画といっていいと思います。
この場合、素直に泣くしかないですね!



「風に立つライオン」
監督:三池崇史
原作:さだまさし
出演:大沢たかお、石原さとみ、真木よう子、荻原聖人、鈴木亮平
ライオン度★★★★☆
感涙度★★★★☆
満足度★★★.5