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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

宇宙人ポール

2012年01月08日 | 映画(あ行)
アメリカの荒野にはUFOがよく似合う



                     * * * * * * * *

「未知との遭遇」や「E.T.」など、名作SF映画作品へのオマージュを捧げつつ、
心沸き立つ冒険と友愛の物語。


イギリスからさえない青年コンビ、クライブとグレアムがアメリカにやってきました。
彼らはSFコミックオタクで、かねてから念願の全米最大のコミックイベントであるコミコンと
米中西部UFOスポットを巡る旅を計画していたのです。
ちょうどネバダ州エリア51にさしかかったところで、
なんとポールと名乗る宇宙人と遭遇。
ポールは彼らに自分をある場所に連れて行って欲しいと頼むのですが・・・。
広大なアメリカを行くおかしな3人のロードムービー。
ポールを追うのは、さしずめメン・イン・ブラックか? 
途中で拾う片目の女性と老女。
追いつ追われつ、たどり着くその場所は・・・?



SFオタクでなくても、UFOスポットを巡る旅にはちょっと興味をひかれます。
あれだけ広大で何もない場所。
特に夜はちょっと怖い気がします。
あんな場所には確かに幽霊や妖怪より、UFOの方がよく似合いそうです。


ポールにはちょっと不思議な力があるのです。
傷を癒やしたり、死んだものを蘇らせたり。
ただし、ひどくエネルギーが必要なので、いつもは使いません。
死んだ鳥を蘇らせたりもしますが・・・。
ブラックなユーモアもたっぷり。
それから息を止めている間、姿を消すこともできます。
彼曰く“カムフラージュ”ということで、
周りの風景に同化してしまうということらしい。
だからそのためには素っ裸でなければならいのです。
・・・というか、宇宙人って普通は服を着ていないのでは?・・・と思ったりもします。
でも宇宙人でも付くべきものは付いているので、
通常はそこは隠しているらしい・・・。
それでカムフラージュ中に息が続かず、姿を現してしまったときには、
前を隠してこそこそ逃げ出したりする姿が、何ともキュートでおかしいのでした。



こんな風で、なんともお気楽なSF作品ではありますが、
SF映画好きには特にたまらない楽しみが溢れています。
また、そんなことにはあまり興味がない方でも、
彼らの友情の物語にはちょっぴり胸が熱くなること請け合い。
意外と楽しめる作品でした!!



宇宙人ポール
2011年/アメリカ・フランス・イギリス/104分
監督:グレッグ・モットーラ
脚本:ニック・フロスト、サイモン・ペッグ
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジェイソン・ベイトマン、クリステン・ウィグ、シガニー・ウィーバー