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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

グッド・ウィル・ハンティング

2011年04月07日 | 映画(か行)
心を閉ざす数学の天才

          * * * * * * * *

時々自分的に選択の失敗を感じた作品の後には、
以前見た中から、間違いない良作を見たりします。
この作品は、「ディナー・ラッシュ」の後に見ました・・・(^^;)
本作は、いいですよ~。
ベン・アフレックもマット・デイモンも若い!! 
この二人が脚本を書いていて、アカデミー賞の脚本賞受賞。
またロビン・ウィリアムズが助演男優賞受賞。
・・・というのも納得の感動作です。

ウィル(マット・デイモン)は、
MIT(マサチューセッツ工科大学)の清掃員のバイトをしています。
あるとき数学の教室の廊下に問題が書かれていて、
彼はそれを解いてしまった。
これはここの教授がやっと解いて大きな賞を受賞した問題。
ウィルは天才的な頭脳の持ち主であるのです。
しかし彼は不幸な生い立ちから周囲に心を閉ざし、
非行に走り、事件を何度か起こしている。
この時も暴力沙汰を起こし、収監されるのですが、
ランボー教授の指導を受け、セラピーを受けることを条件に釈放されます。
しかし、彼はセラピストに対しても全く心を開こうとしない。
何人かがさじを投げ、最後にたどり着いたのが、
ランボー教授の友人でもあるショーン・マクガイア医師(ロビン・ウィリアムズ)。
しかしこれもなかなかうまくはいきません。
ウィルはいきなりマクガイア医師自身の心の傷をズバリとついてみせる。


こんなにも天才的頭脳を持つウィルが、
恋人の一緒にカリフォルニアに行きましょうとの誘いにも乗らない。
何か新たな一歩を踏み出すことを恐れているのが見えてきます。
彼は様々な知識をヨロイにして武装しているかのように思えます。
けれども医師とのふれ合いの中でかたくなな心が解けてゆく・・・。

マット・デイモンは、ちょっとうらぶれた感じの役がよく似合います・・・。
この清掃員もバイトも・・・。
そしてまた超難解な数式をすらすら解く図なんて、カッコいい・・・!!
そしてチンピラ仲間の友人チャッキーがベン・アフレックなのですが、
さすがに自分の脚本だけあって、実においしい役なのです。
彼は毎朝車でウィルを迎えに行くのです。
そのシーンが何度かある。
最後にその心境を彼が語る。
おお!!カッコいいぞ。

いろいろな人の心のありように、いちいち肯かされてしまう、
納得の作品。

グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~ [DVD]
ロビン・ウィリアムズ
松竹ホームビデオ


「グッド・ウィル・ハンティング」
1997年/アメリカ/127分
監督:ガス・バン・サント
出演:マット・デイモン、ベン・アフレック、ロビン・ウィリアムズ、ミニー・ドライバー、コール・ハウザー、ケイシー・アフレック