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田中大ブログ

とある学校の教員の日々の雑感です。なお、このブログに記載されている内容のすべては一個人の意見であり、学校とは無関係です。

落ち葉

2013年12月04日 | 技術や工学
木々の葉が赤くなり、落ち葉が多い季節です。
落ち葉を見て何を思うのかは人それぞれです。
詩的なことを思ったり、懐かしい時を思い出したりするのかもしれません。

が、私の場合はごく理系的なことしか思わなかったりします。

「緑の葉っぱが赤くなってきたな~」
(思うこと)
学生の時に、葉緑素の中の鉄イオンが緑色なので、葉っぱは緑に見える。
そして、それが錆びて(酸化して)赤くなる。
葉っぱが赤くなるのも鉄が錆びて赤くなるのも同じだよな~。

「この季節は落ち葉が多いな~」
(思うこと)
葉っぱを維持するのにもエネルギーが必要で、葉っぱを冬の間維持するエネルギーと、春になって葉っぱを再生するエネルギーを比べて、再生するエネルギーの方が小さかったら葉っぱを落とすんだよな~。
冬の間も日射量がある程度あったら、葉っぱで作れるエネルギーも多くなるから、葉っぱを落とさなくなる日射量の境界がどこかにあるはずだよな~。

など、詩的なこととは程遠いことを考えてしまいます。

これが理系人間なのでしょうか?

ブログとツイッター

2013年09月11日 | 技術や工学
ブログを書くようになってはや数年。

個人名を伏せたブログであれば色々と書きたい内容もありますが、学校のホームページからリンクを貼っている以上はしっかりと個人名が特定され、また、教員ということで何かあればすぐにたたかれるということもあり、差しさわりのない内容ばかりとなっています。
ま、その分、ブレーキがかかっていいのですが。

で、最近、ツイッターがよく世間(?)を騒がせています。

バイトがお店の中でよからぬことをした写真を掲載 → 炎上 → 閉店や損害賠償

というのが多く、これからもまだまだ同様のことは起きそうな気がします。
ここまで騒ぎが大きくなるのが分かっているのに、なぜする?と思いますが、多分、軽い気持ちでやってるんでしょうね。
あと、まずい写真をアップする本人が、大きな騒ぎになった過去の事件そのものを知らないという可能性もあります。

以前であれば、仮にまずい写真を撮ったところで、それを見るのは自分の友達などのごく一部の人間で、そのまずい写真を仮に道に落としたところで、それほど多くの不特定多数に見られる、ということもありませんでした。

が、ネットが発達してしまいましたので、まずい写真はそれこそ一瞬で全国(または全世界)に広がってしまう可能性があり、しかも、いったん広がってしまった写真は、ネット社会がなくなる(人間がいなくなる?)までは、消えることがありません。

非常に怖い社会です。

学生の皆さんもブログやツイッターをしている人が多いと思いますが、ちょっとした軽い気持ちでアップした写真のせいで、それこそ人生を棒に振ってしまうこともあり得ますので、利用には十分に気を付けてほしいと思います。

クーラー

2013年08月16日 | 技術や工学
お盆も終わりました。
今年はお盆が火曜から木曜までだったので、前後の月曜と金曜に有給を入れて、長期休暇とされている方も多いかと思いますが、私の中ではお盆も終わって今日からが通常運転という感じです。

今年の夏は暑いですね。
特に、外で働く方にとっては猛烈な暑さのようで、聞いてみると暑さに慣れているはずの外の現場で働いている人でも、今年の暑さで熱中症でやられる方もいらっしゃるようです。

ほんと、外でちょっと作業するだけで汗だくになりますもんね。

そんな夏に活躍するのがクーラーです。
私も例年は、よっぽど暑さの厳しい数日間以外は、夜に寝るときでもクーラーは使わずに扇風機のみでやり過ごすのですが、今年の夏はさすがにクーラーがないと眠れない夜が続いています。

クーラーをつけると、なぜ涼しい空気が出てくるのか?
普通は全く考えることもないし、リモコンのボタンをピッと押して、あ~涼しい、と感じるだけだと思います。

私は工業熱力学という科目の授業を担当していますが、このクーラー(正式名称は冷凍機)というのは、熱力学サイクルの代表的なものであり、涼しい風が出てくるのにはわけがあります。

クーラーをつけると室内の機械(室内機)から涼しい風が出てくるので、室内機だけが空気を冷やしているようにも感じます。
が、クーラーを作動させるには室外の機械(室外機)が必要で、両方セットになってクーラーとして働きます。
実際には、室内から室外に向けて熱を移動させ、その結果として「あ~涼しい」ということになるのですが、ここで一つ疑問が。
熱は通常、温度の高いところから低いところにしか移動しません。
が、クーラーの場合は温度の低いところ(室内)から温度の高いところ(室外)へと熱を移動させます。
この、通常とは逆向きの熱の移動を実現させるのがクーラーの偉いところです。

ただ、たったの数度だけ温度を下げるために、かなりの電力を使用するという、ある意味もったいない機械でもあるため、私としては何となく使うのをためらってしまい、学校の教員室ではあまり使わず、家でも最低限に抑えています。

より性能の高い(成績係数の高い)クーラーが出てきたら、私も気兼ねなく使えるのですが。

ハードディスク

2013年06月27日 | 技術や工学
最近、ハードディスクが2個立て続けに壊れました。
両方とも、中から「カツーンカツーン」という音が聞こえ、アクセス不可となりました。
詳しい人に聞くと、ハードディスクの読み取り装置が位置決めをできなくなって、初期位置に戻る音がこの音らしく、いったんこうなると復旧不可能らしいです。

それほど大事なデータは入っていなかったので致命傷にはならなかったのですが、もしもこれが大事なデータの入ったものだったら大変です。

最近はSSD(ソリッドステートドライブ)も出ていて、これは駆動部品がないため、ハードディスクに比べると故障する確率が格段に低下します。
まだ容量が大きくないのが問題ですが、その内、容量も大きくなると思いますので、業務用のパソコンはこのSSDにしようかな、と思っています。

記憶メディアは色々と変遷してきました。
パンチカード → 磁気テープ → フロッピーディスク → ハードディスク → CD-R → DVD → SSD → クラウド
てな感じでしょうか?(ちょっと順番が違うかもしれませんが)

私は磁気テープ以降の世代なのですが、どんどん容量が増えて、速度も速くなってきています。
私が学生の時は個人のデータはフロッピーに入れるのが普通でしたが、今の学生はUSBメモリに入れるのが普通になっていて、そのUSBメモリに数GBのデータが入るというから、世の中変わったものです。
(フロッピーの場合は1MBとかそんなものです)

この、記憶メディアの容量はどこまで大きくなるんだろうか、と同僚と話していたのですが、クラウドが出現してきたので、各個人それぞれが大容量の記憶メディアを準備するというのは時代遅れになるのでは、という結論に達しました。
確かに、巨大なデータセンターがあって、そこをクラウド利用できれば各個人の記憶メディアは不要になります。

あと10年後に情報機器がどんな変化を遂げているのか、楽しみですが、あんまり変わってしまうとついて行けなくなるので、程々のところで落ち着いてくれると助かります。

無限ループ

2013年05月17日 | 技術や工学
無限ループというのがあります。
プログラミングをしたり、情報系の方ならばすぐにお分かりかと思います。
そうでなくても、結構よく聞く言葉なのでしょうか?

プログラミングなんかだと、
sum = 0;
for(i=1,i<=10,i=i+1)
{
sum = sum + i;
}
printf(sum);
なんかにすると、1から10までの数を足した合計を出力します。
が、for文の中身を間違って
for(i=1,i<=10,i=i-1)
とか書いてしまうと、変数iはいつまで経っても10より大きくならず、無限にこの計算を繰り返します。

これを無限ループというのですが、酔っ払いを相手に話していると、この手の無限ループにはまることがたまに(結構?)あります。

大学院の博士課程だった時、どこかの居酒屋で知らないおじさんと隣同士になり、なんとなく話し始めました。

おじさん:「お兄ちゃんは何してるの?」
自分:「今は琉球大学のドクターコースの学生です」(博士課程のことをドクターコースと言ったりします)
おじさん:「それだったら将来お医者さんになるんだ。いいお医者さんになってね」
自分:「いや、医者じゃなくて工学部の博士課程の学生です」
おじさん:「でもドクターなんだよね」
自分:「はい。博士課程をドクターって言うんですよ」
おじさん:「ドクターだったお医者さんになるんだ」
自分:「いえ、ドクターといっても工学部なので医者じゃないんですよ。ただの博士課程なんです。」
おじさん:「でもドクターなんだから、将来は医者になるんだよね」
自分:「いや、医者じゃないんですよ」

この、無限ループに5分ほどつかまり、結局おじさんには分かってもらえませんでした。
ま、普通、博士課程がどうなってるとかあまり知らないですもんね(私自身、博士課程に入るまで全く分かっていませんでしたし)。

身近なところに潜む無限ループ、結構あるんじゃないでしょうか。

(私自身、酔っ払っておんなじことを繰り返し言ってたりするんで、自分自身が無限ループになってたりしますが。)

新しい製品

2013年04月25日 | 技術や工学
年を取るにつれて、新しい製品についていく事ができなくなり、「ま、今あるので十分だから」ということで昔のものを使い続けたりします。
でも、毎日のように新製品が開発され、発売され、たまに家電売り場に行くと「こんなものまで出てるのか!」と驚いたりします。
驚くだけで、買うことはめったにないのですが。

でも、新しい機能を持った製品はやはり便利だったりして、使いこんでみるともう以前の製品には戻れなくなったりします。

最近実感したのが電卓です。
これまでは、大学院の修士の頃から17年以上使い続けていたSharpの電卓を愛用していました。
壊れたら買い換えるかな、と思っていたら、昔の製品というのはなかなか頑丈で、全く壊れる気配もありません。
ただ、数式入力機能がないため、一つ一つの計算をしていく必要があり、ややこしい計算をするときは大変でした。

ややこしい計算が多い教科書を解いている時に、「ちょっと新しい電卓を試してみようかな」と思って使い始めてみると、これが便利で便利で。

例えば、今まで愛用していた電卓で
(5+8^2)÷(6-5^3)
(【^】は累乗を示します。)
の計算をする場合、
① 6-5^3を計算
② 結果をメモリに入れる
③ 5+8^2を計算
④ その結果を②で入れたメモリで割る
という操作が必要でした。
(これでも、手計算よりはめちゃくちゃ便利なのですが。)

で、これくらいなら問題ないのですが、もっと複雑になってくると、どこまで計算したのか忘れたりして、手間が非常にかかってしまいます。

新しい電卓の場合、上記の式をそのまま入力すると、数式がそのまま表示され、結果も瞬時に出てきます。
これは便利です。
(もっとも、10年以上前からこんな電卓はあったと思いますが、自分が使っていなかっただけです。)
ということで、もう手放せなくなりました。

その内、もっと高機能な関数電卓が出てくるか、それともスマホを関数電卓代わりに普通に使う時期が来るのかもしれません。

携帯電話やスマホは授業中は使用禁止なので、スマホを電卓代わりにするのは難しいかな?
試験でスマホを解禁するわけにもいきませんし。
それとも、スマホ持込可の試験が出てきて、その代わりジャミング電波を流して教室内は通信不可にしてしまうのか。
先のことは想像がつきません。
ま、案外10年先も普通に関数電卓を使ってそうな気もしますが。

というわけで、新しい物を使ってみると案外便利だな~、と思います。
次は何に出会うのか、楽しみです。

iPod touch

2013年04月24日 | 技術や工学
まだ自分のスマホ(アンドロイド)を買う以前、「出張中にメールのチェックができたら便利だな」ということで、iPod touchを買いました。
Wi-Fi専用なので、泊まるホテルがWi-Fi対応しているか、それともLANのコンセントがあれば利用可能です。
(LANのコンセントさえあれば、小さなWi-Fiルータが売っているので、それで対応可能です。)
で、特に海外出張の際にメールがチェックできるので非常に重宝していました。

ただ、自分のスマホを購入後はメールも自分のスマホでできるため、iPod touchもほぼ無用の長物と化していました。

が、以前にもブログで紹介したかもしれませんが、パワーポイントによるプレゼンにiPod touchが利用できることが分かり、俄然その魅力が増してきました。

有料のアプリもいくつかあるみたいなのですが、私が使っているのは無料アプリのSlideSharkというものです。
アニメーションや文字の配置など、ずれるんだったらあんまり使えないな~、と思っていたのですが、ノートパソコンでプレゼンするのと全く同じように動作します。
これは便利です。
ちょっとしたプレゼンの際にノートパソコンを持っていくと非常にかさばりますが、iPod touchだとスマホ程度の大きさですので、全く問題になりません。
(プロジェクタと接続するための専用のケーブルは必要ですが、ま、これもコンパクトです。)

来月、講演会で講師をお願いされたのですが、その際はiPod touchでしようと思っています。

アンドロイドのスマホでも同じようなアプリが出ているかと思うので、これからは学会とか卒研発表なんかでもノートパソコンではなく、小さなスマホでの発表者も増えてくると思います。