着物についてネットで調べる際に「きもの」とひらがなで検索をかけた時、どうしても引っかかってしまう言葉に「いきもの」と「やきもの」がある。
どちらも大変使用頻度の高い言葉であり、検索ヒット数も多い。正直言って「きもの」より格上(笑)の存在である。
一方「着物」と漢字で検索するとどうだろう。
ある書籍検索サイトで「着物」を検索すると「漂着物事典」とか「漂着物の博物誌」などが表示されて少し笑ってしまっ . . . 本文を読む
改訂される度にどんどん馬鹿になっていくものに「マイクロソフトIME」がある。
きもの関係の文章を書いているとイライラさせられることが更に多い。
変換できない言葉がたくさんあるのだ。
変換できない言葉
長着 角帯 伊達襟 帯留 角通 御所解
変換できる言葉
羽織 兵児帯 半襟 根付 万筋 宝尽くし
変換可能かどうかは、普通の国語辞典に載っているかが基準となるのだろうがいまひとつ釈然としないので . . . 本文を読む
きもので一番不思議なのはやはり袖である。なんであんなに袂が大きいのか。振袖に至っては何かの冗談としか思えない。
いろいろな人の文章を読むと袖には文化的な、時として呪術的な意味が込められているようだ。
袖を辞書で引くと関連の表現がとても多いことにおどろく。
袖を交わす、袖続ぐ、袖に時雨る、袖に縋る、袖に付く、袖にする、袖になる、袖に港の騒ぐ、袖の雨、袖の海、袖の浦、袖の氷、袖のしがらみ、袖の雫、袖の . . . 本文を読む
本日亀井静香氏が派閥の長をやめることを表明した。
亀井氏は果たして自民党と袂を分かち新党を結成するのだろうか?
仲の良かった人と決別することを「袂を分かつ」と言う。しかし具体的にはその情景が思い浮かばない。
袂がきものの袖の部分をあらわすなら袖を切り取ることだろうか?
あるいは着物の袂にはいろいろ大事なものが入っているはずだからそれを分けるという意味だろうか?
袂は手本とも書き本来二の腕の部分を . . . 本文を読む
着流しという言葉の解釈には二種類ある。
①袴をつけない状態
②袴も羽織もつけない状態
小学館の国語辞典では「着流し」は①の解釈を、「着流す」は②の意味を採用しており混乱が見られる。
一方、早坂伊織さんの「男、始めて和服を着る」の116ページには「広くは袴を着けない状態を「着流し」と言いますが、正確には羽織も袴もつけていない場合を言います」とある。
「最新きもの用語辞典」の②の解釈。
一般的に「着流 . . . 本文を読む