今回はですねー…
曲自体の解説がなかなか見当たらなくて、まとまらなくて、何日もかかりました💦
早速本日の曲に!
3月13日。
スティールパンで童謡唱歌(72)
「羽衣」
作詞:林柳波
作曲:橋本国彦
文部省唱歌
1941年(昭和16年)発行『うたのほん(下)』に採録されています。
『ひなまつり』『春が来た』『さくらさくら』『たなばたさま』『富士の山』なども採録されているようです。
本日は、まず歌詞を!
【歌詞】
白い 浜辺の 松原に
波が よせたり かえしたり
あまの 羽衣 ひらひらと
天女の まいの 美しさ
いつか かすみに つつまれて
空に ほんのり 富士の山
この歌詞にあるように、「白い浜辺の松原に」「空にほんのり富士の山」イコール「三保の松原」だと思いますが…。
あちこちでいろんな伝説があるようです。
羽衣伝説は世界各地に存在する伝説のひとつで、多くは説話として語り継がれているとのこと。
日本で最古の羽衣伝説とされるものは"風土記逸文"として残っていて、滋賀県長浜市の余呉湖を舞台としたものが『近江国風土記』に、京都府京丹後市峰山町を舞台としたものが『丹後国風土記』にあるそうです。
私が知っているのは「三保の松原」の羽衣伝説。天の羽衣の物語…か?
昨年だったか、(いや、一昨年だった!)、清水に1人でコンサートを見に行った時、三保が近い!…と寄り道したのを覚えています!
その時のブログ!大充実のイチニチだったみたい✨
◎三保の羽衣の話。
室町時代、この地に伝わっていた羽衣伝説と駿河舞を結びつけて編まれた"世阿弥"の謡曲「羽衣」があり、今でも、毎年10月上旬に羽衣の松の前では「三保羽衣薪能」が上演されています。
「羽衣」と題する唱歌は、4つほどあるようです。
《"三保の"羽衣伝説》
三保の村に伯梁という漁師が住んでいた。
ある日伯梁が浜に出かけ、浦の景色を眺めていると、一本の松の枝に見たこともない美しい衣がかかっていた。
しかし、あたりに人影はない。
(↑別の羽衣伝説では、海で天女たちが遊んでいた…と読んだことがあります。)
誰かの忘れ物だろうと、伯梁が衣を持ち帰ろうとした時、どこからともなく天女が現れ、
『それは天人の羽衣。どうそお返しください』
と言うが、それを聞いて伯梁は『これは国の宝にしよう』と喜び、返す気配を見せない。
すると天女は『それがないと私は天に帰ることができないのです』と言って泣き始める。
さすがに伯梁も天女を哀れに思い、
『では、天上の舞いを見せてくださるのならば、この衣はお返ししましょう』
と言うと、天女は喜んで三保の浦の春景色の中、霓裳羽衣の曲を奏し、返してもらった羽衣を身にまとって、月世界の舞いを披露した。
ひとしきりの舞いのあと、天女は空高く、やがて天にのぼっていった…というお話。
(やはり、これは"三保"限定の羽衣伝説ですね!最近読んだ『天の羽衣』とちょっとストーリーが違いました!やはり、諸説あり!ってことですね☆)
三保では、このときの羽衣の切れ端といわれるものが、近くの御穂神社(みほじんじゃ)に保存されている!とのこと。
前回の『さるかに合戦』でも、地域で登場人物が違うように、いろんな土地土地でお話が変わっているんですね!
またひとつ、勉強になりました。
(地域ごとに調べたくなるけど、それはまた別の機会に…!😁笑)
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