MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『WAVES/ウェイブス』

2020-08-25 00:20:45 | goo映画レビュー

原題:『Waves』
監督:トレイ・エドワード・シュルツ
脚本:トレイ・エドワード・シュルツ
撮影:ドリュー・ダニエルズ
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr./テイラー・ラッセル/ルーカス・ヘッジズ/アレクサ・デミー
2019年/アメリカ

画面の「回復」の仕方について

 想像以上に悲惨な物語に驚く。主人公の高校生のタイラー・ウィリアムズはレスリング部の主力として将来を嘱望されていたのであるが、父親のロナルドは自分たちは黒人という「ハンディキャップ」を持っているという焦りからタイラーには厳しかった。しかし自分の鎮痛剤が減っている原因にロナルドは気づくべきだったと思う。
 ところで個人的にはスクリーンの画面の大きさが途中で変わることが気になった。ある「事件」をきっかけに画面が半分になり、主役が妹のエミリー・ウィリアムズに変わって彼女がルークというタイラーのチームメイトから声をかけられ、電話をもらったところから画面が一回り大きくなり、さらにルークが癌を患い余命一週間とされた音信不通の父親に会いにミズーリ州までエミリーと一緒に2日かけて車で行ったところで画面が元に戻るのである。この画面の「回復」の仕方は決して奇をてらったものではないと思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする