あと10ヶ月で日本帰国、というタイミングでジャマイカの田舎暮らしをしていた下の息子の生活にちょっとした変化があったそうです。
ある日、帰宅してくるとアパートの敷地内に子猫がいたそうです。 あまりにかわいらしかったので抱いてみたところ甘えてきたそうです。
この猫さんはアパートの敷地内に居住し住人みんなが適当にエサをあげていた『地域猫』の子猫だったそうです。
だけどウチの息子ほどこのコに懐かれた人はいなかったみたいです。息子はこの子猫に『ねこ山さん』という名前をつけたそうです。
朝、ニャーニャーという声で起こされドアを開けると駆け込んできて息子のベッドに入り込み ゆったりと過ごしたそうです。
そして息子が出勤する時間になると 一緒に出てきて通勤途中まで息子を見送ってくれたそうです。
息子からねこ山さんの話を聞かされる度に会いたくなり 猫好きの上の息子と私とでぜひ我が家に連れて帰るように頼んだのですが そんなことが許されるわけもなく・・・
それに自由にあちこちを巡って日々を過ごしているコを寒い日本に連れ帰り室内にずっと閉じ込めておくことが彼女の幸せになるかどうか自信もありません。
ねこ山さんは彼女の両親と共にジャマイカの田舎で地域の人たちにかわいがられて過ごす方が幸せだよ、と息子は思おうとしています。(息子は実はとても寂しがっているようです。)
でも・・・・
引っ越しのため荷物のなくなった部屋を見たねこ山さん、呆然となったそうです。
ねこ山さんの背中が寂しそう・・・・
息子はジャマイカの中でも日本人のまったく住んでいない地域でボランティア活動をしてきました。
言葉もなかなか通じなかったでしょうし、買い物をしようにもお店もほとんどないような地域でした。
2年間の間にいろいろな苦労もあったと思うのですが ねこ山さんが通ってきてくれた期間は彼にとってはとても癒された時間になったと思います。
もうすぐ息子の部屋には息子の後任者が入ると思います。 ねこ山さんは彼の所にも通って彼を癒してくれるのでしょうか。
だけどやっぱり私もホンモノのねこ山さんに会って抱っこしたかったなあ。
ねこ山さん、10ヶ月間、本当にありがとう。