なんだかんだでドラマ「善徳女王」も残すところあと1回となってしまった。
とはいえ、レンタルCD屋ではだいぶ前から最終巻が陳列されているので、すでに最終話をご覧になってしまった方も多いかもしれない。
最期は悲劇的な結末を迎えそうな気配が濃厚であるが、ピダム(毗曇)が善徳女王に反旗を翻し反乱を起こしたのは歴史書にも記載されている事実である。
以下、『三国史記 1』(東洋文庫)より
〔善徳女王〕16年(647年)春正月、毗曇や廉宗(れんそう)らは女王ではよく国を治めることができないといって、反乱を計り、兵を挙げたが、失敗に終わった。
8日、王が薨去したので、諡(おくりな)して善徳といい、狼山(ろうざん)に葬った。
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〔真徳王〕元年(647年)正月17日、毗曇を誅殺した。これに連坐して殺されたものが30人〔にも達した〕。
さらに詳しい状況が同じ『三国史記』の「列伝第一 金庾信 上」に記録されている。
(つづく)