ラ・ラ・ランド観たい。こう見えてミュージカル映画割と好きなんです。医大生・たきいです。
さてさて、本日ご紹介したいのは、「春よ来るな」の最新刊。「フラジャイル」の原作者・草水敏さんが送ります。
春よ来るな(3) (KCデラックス 月刊少年マガジン) | |
草水 敏 | |
講談社 |
主人公たちは医学部2年生。「冨二医科大学」という架空の大学の医学生たちですが、カリキュラムが面白い。2年生の段階で1週間も病院実習させてくれるんだそうです。しかも好きなところいけるってもっとすごい。今回のお話しの舞台は医大生のひとりの実家である離島の診療所。うちの大学でいうところの夏季研みたいだな。
現在の日本の医学部のカリキュラムでは、まずは知識を詰め込んでからそれから…!という流れが一般的です。
日本にはかつて、「農村医大構想」というものがあって、医学知識より先にコミュニティに溶け込むことを教えとした医科大学設立計画がありました。いわば人対人の面白い医療像です。「冨二医科大学」はその意思を継いでいるのかも……というのは私の深読みでしょうか。興味のある方は下の参考図書を2冊どうぞ。
村で病気とたたかう (岩波新書 青版) | |
若月 俊一 | |
岩波書店 |
信州に上医あり―若月俊一と佐久病院 (岩波新書) | |
南木 佳士 | |
岩波書店 |
田舎の病院の実習ってどこか旅行的なイベントと捉えてしまいがちなダメなタイプの学生が私で、飲み会が一番楽しみなイベントになりがちですが(笑)、彼らはみっちり実習しています。
特にイケメン医大生「鏡くん」。出来の悪い5,6年生なんかよりもずっと動けているのでは……。これはデキレジレベルです。笑
ガップリ四つで人間と向き合う、他者理解の苦闘がよく描かれています。学年があがるにつれ、「小手先」の技術や技能に目を奪われて、もっと「デッカイもの」を忘れがちになる人がほとんどではないでしょうか。
同じ医者でもいろんな医者がいて、自分は何を志してどこに進むのか。やるせなさとも素晴らしさとも向き合って、もがき、苦しみます。物語の彼らと一緒に成長していきたいものです。
作画は濱﨑真代さん。
春よ来るなについて時々検索しちゃうんですが
— 濱﨑真代 (@hamasakimayo) 2017年2月25日
春よ来い!花粉は来るな!
っていうワードかかなり引っかかって面白いwww
実家と比べたらダンゼン汚い部屋で生活しているのが脱感作療法になっているのか(笑)、花粉症の症状が実家にいたころよりよくなったわたくしでありました。
(休日の時間をもっと効率よく使えるようになりたいと毎週日曜日の夜中に思う人(笑))