The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ウルギネア・マリティマ Urginea maritima

2022-11-15 09:27:16 | ポルトガルの野の花

ユリ科、Liliaceae、ウルギネア(カイソウ)属、地中海沿岸地域原産の多年草、

学名:Urginea maritima、

和名:カイソウ(海葱)、シーオニオン、

英名:Sea Squill、Sea Onion、European Squill、Red Squill、

葡名:Cebola-alballã、Cebola-do-mar、

2014年9月2日、10月2日、10月10日、2015年8月19日、2016年9月17日、2017年9月7日、2018年9月16日、2020年9月28日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2018年9月25日、アレンテージョ地方で撮影、

 

大西洋を望む崖の上に咲く。ウルギネア・マリティマ Urginea maritima 。ユリ科の植物カイソウ(海葱) Urginea maritima Baker などの生薬が強心作用を示すことは古くから知られていた。(世界大百科事典、第2版より)

 

重さが2kgにもなる巨大な鱗茎(タマネギのようなもの)をもっている。そのため英語で"sea onion"と呼ばれ、和名も「海のネギ(海葱:かいそう)」となっている。ただし、全草が有毒。

 

ハマユウに似た葉を根出する。葉が枯れた後、高さ1m以上になる花茎を伸ばし、白色の花を多数総状につける。

 

紀元前からエジプトやギリシャでは薬用植物として利用されてきた。大きな肉質の鱗茎を細かく刻んで乾燥したものが生薬「海葱」。この鱗茎には強い強心作用のあるステロイド配糖体が含まれていて、利尿、去痰、催吐、強心に用いられる。しかし、強い毒性もあり、100gでヤギやヒツジが死ぬといわれている。毒性を利用し殺鼠剤として用いられたこともある。鱗茎が赤いタイプと白いタイプがあり、主に薬用とされるのは白い鱗茎のもの。日本では、観賞用として栽培されることがある。 (日本新薬、植物図鑑DBより)鱗茎のある高さが1,8m近くにもなるユリ科の植物で、夏の乾季、まだ辺りに何もない時に白い、直径1cm位の花を総状花序に つける。イスラエルではハッツァーブの名で親しまれている。

 

新芽。アラブ人たちは、この花がたくさん咲いた年は雨が多いという言い伝えをしていた。(www2.seisenより)古代ギリシャでは、大変貴重な薬としてぜんそくや皮膚病などに使用されていた。血液の循環を良くし、痛んだ皮膚の状態を改善する役割を持っている。(ジョアビバ、広告サイトより)

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は海辺に自生し、草姿がタマネギに似ているから。属名は、ギリシャ語 drimia(=刺すような臭い)を語源としており、この属の鱗茎を傷つけると異臭を放つことからと言う。種小名は「海辺の、海岸の」の意。

カイソウはキジカクシ科(←ヒアシンス科←ユリ科)の多年草である。概して地中海沿岸地帯に自生する。その鱗茎の形状から、各国でも「海のタマネギ」と呼んでいる。草丈は2m程度に。基部に大きな鱗茎を持ち、その重さは2kg程度になるという。葉は、幾分多肉質な剣状で、表面には光沢があり、先端部は尖り、基部は茎を抱く。7~8月頃、50~150㎝程度の花茎を立ち上げ、上部に総状花序をつけ、白色の6弁花をつける。 西洋社会では、古い時期からこの植物の毒性を利用して殺鼠剤として用いられて来た。また、薬用としても活用されてきた。(GKZ植物事典より)

 

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