ケシ(ケマンソウ)科、Papaveraceae、フマリア(カラクサケマン)属、南部ヨーロッパ原産、半つる性の越年草、
学名:Fumaria capreolata、
和名:ニセカラクサケマン(偽唐草華鬘)、ホワイトランピングヒューミトリー、
英名:White Ramping-Fumitory、Climbing Fumitory、White-flower Fumitory、
葡名:Fumaria-blanca、Catarinas-queimadas、Erva-das-candeias、Erva-moleirinha-major、Fumária-major、
2008年4月、2010年4月22日、2014年8月19日、2015年5月7日、2016年1月24日、ポルトガル、エストレマドーラ地方で、2018年1月30日、コスタアズール地方で、アレンテージョ地方で、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、
フマリア・カプレオラタ Fumaria capreolata の花。つる性の草の先に優しい花が風にゆれる。
葉は多数の小葉に分かれる。花は総状花序につき、白かクリーム色で先端が暗赤色。フマリア・オフィキナリス Fumaria officinalis に比べるとあまり見かけないがこの場所では群生していた。
茎は斜上し、途中で分岐し、葉の軸で他物に巻きつき半つる性となり、1mほどに枝を延ばす。
花の長さは1cmほど。それがいくつか連なって。
植物体に含まれるアルカロイドを利用するため栽培されることがあるとか。森の中に咲くフマリア・カプレオラタ Fumaria capreolata でした。
©2022 MUZVIT
(GKZ植物事典より) 和名はカラクサケマンに似ているが別の存在であることから。属名は、本種のギリシャ古名 Fumos terrae(地球の煙り)を語源としている。ディオコリデスが『本草書』の中で本種の乳液は涙を引き起こす(Fumos)と表記したことによるという。種小名は「巻きひげを持った」の意。
ニセカラクサケマンはケシ科の1年草である。草丈は1m程度となる。本種は葉柄が他物に巻き付き半蔓性状となる。茎は上部で良く分枝をする。葉は長さ10~20㎝程度で、3回羽状に深裂し、茎に互生する。小葉は長さ1,5~2㎝程度で縁部は細裂する。4~10月頃、茎上部に総状花序を出し、長さ1~1,5㎝程度で黄白色~白色筒状花をつける。花弁は細長く、基部に距を持つ。花後には球形の痩果をつけるが、強いアルカロイドを含み有毒である。本種は、オーストラリア・ニュージーランド・南米では帰化状態にある。日本では、昭和62年(1987)に沖縄県うるま市で確認され、その後、今日、帰化状態にある。 ( GKZ植物事典より)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます