ヒガンバナ科、Amaryllidaceae、アキス属、ポルトガル、スペイン、北アフリカに分布、
学名:Acis trichophylla、
英名:Three-leaved Snowflake、葡名:Campainhas- da- primavera、
2014年4月21日、2016年2月15日、2020年3月11日、2021年3月9日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
アキス・トリコフィラ Acis trichophylla の花。スペイン、ポルトガル、ジブラルタル海峡を隔てて対岸のモロッコなどの砂地に自生。
5〜20cmの松葉のように細い葉。10cm〜25cm の花茎を立て、2〜4個の花をつける。
種小名トリコフィラは、「糸状(tricho)の葉の(phylla)」という意味。ポルトガルでは春の開花を確認。アキス・トリコフィラ Acis trichophylla でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はシチリア島の川の名に因んでいる。ギリシャ神話でファウヌス(Faunus)の息子アーキス(Acis)は海の女神ガラテア(Galatea)に愛されたが、それを嫉妬した単眼巨人のポリュペーモス(Polyphemus)に岩を投げつけられその下敷きになり川になってしまったという神話からで、その川がアキス川である。種小名はギリシャ語の trichos(=毛・糸)と phyllum(=葉)の合成語からで「糸状葉の」の意。また、別には、ギリシャ語の Trico(3)と Phyllum(葉)の合成語で「3個の葉を持った」の意となる。※英名の項参照。
アキス・トリコフィラはヒガンバナ科の多年草である。原産地の項に記した地で、概して砂地に自生の見られる野草である。草丈は10~25㎝程度となる。糸状で長さ5~20㎝程度の葉が3個根出する。2~4月頃、花茎を立ち上げ、上部に総状花序を出し、1~4個の花を下垂する。花被片は外側に三個、内側に3個の計6個で、咲き始めは鐘形に開花するがやがて、平開になる。花色は白色。(GKZ植物事典より)
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