サトイモ科、Araceae、オランダカイウ(ザンテデスキア)属、南アフリカ原産の多年草、
学名:Zantedeschia aethiopica、
和名:オランダカイウ(和蘭海芋)、別名:カラー、カイウ(海芋)、
英名:Calla Lily, Arum Lily、
葡名:Zantedeschia、Copo-de-leito、Jarro、
2014年3月13日、2015年1月9日、2月1日、2016年2月7日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、
ザンテデスキア・アエティオピカ Zantedeschia aethiopica の花。
湿地に生え、草丈は 70~100 cmになる。
日本では5月から7月ごろ、ポルトガルでは2月から真っ白な花を咲かせる。花のように見えるのは仏炎苞で、なかに肉穂花序がある。
葉は広卵状で長さ 20~40cm、基部は深い心形で、長い葉柄がある。仏炎苞は白色で長さ 15~20cm、上を向いて咲き、口辺部はラッパ状に広がる。花序はやや細くて黄色。和属名の由来は、日本には江戸末期にオランダから渡来。
英名のカラーの名は、カソリックの尼僧たちがつけるカラー(衿)に この花の形や色が似ていることからつけられた。属名の Zantedeschia は、イタリアの植物学者 Fr. Zantedeschi の名に因んでいる。種小名の aethiopica は「エチオピアの」の意。ザンテデスキア・アエティオピカ Zantedeschia aethiopica でした。©2021 MUZVIT
(GKZ植物事典より)和名に見られる「オランダ」は、原産国を意味するものではなく、渡来植物であることを示している。カイウは漢名「海芋」の音読みから。別名の「カラー」は、カトリックの修道尼の着用する衣服の襟を思わせることから。属名は、19世紀イタリアの僧侶でもあり、科学者でもあった Fransesco Zantedeschi への献名。種小名は「エチオピアの」の意。
カラーはサトイモ科の多年草である。花を見ればそれがサトイモ科の植物であることが一目でわかる。草丈は90㎝前後程度。葉は濃緑色の矢尻形。湿地を好む植物である。掲載した写真に見られる白色の部分は苞であり、実際の花はその中に見える棍棒状部分に雄花と雌花とがある事になる。南アフリカ原産であるが、世界に広く普及を見ている園芸植物である。我が国では、どちらかと言えば、路地植えよりも鉢植えに適している。花色は年々品種改良が進み赤や紫までも登場している。(GKZ植物事典より)
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