山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「あしわら様」に会いに行く

2021-01-17 21:27:39 | 歴史・文化財

昨日の「天王の森」の先に「あしわら様」という祠がある。祠の前は旧道のメインルートだった。ここは峠となっていてムラとムラとを結ぶ分岐点でもある。これから長い異界への旅をはじめるにあたって、旅の安全を祈る場が「あしわら様」だ。杉と檜の巨木の根元にある。

   

 旅の安全はもちろん足の悪い人も遠くから祈願にくるという。そのときに、珍しい石・穴あき石や靴(昔はわらじ)を持ち寄ったりする。また、「柴立て」といって常緑の枝を周りに何本か挿して奥山に入る心意気を入れたという。新年には地元の有志がやってきて「柴立て」をしてお参りもしている。

           

 大木には直径5cmほどのツルが伐られずに上に伸びているのも貴重だ。太いそれが数本もあるが、フジなのかアケビなのかは春にならないとわからない。葉があればなんとか同定できそうなのだが。しかしこんな太いツル植物はなかなか普通の山でも会えない。いかにも、鬱蒼とした結界となっている。

 

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