梅雨直前の不安定な気候変動には様々な生き物がちらちらとやってくる。先日も、神社の狭い道を歩いていたらその中央にマムシが日向ぼっこをしていた。よそ見していたので危うく踏みそうになった。何とか飛び越えて恐る恐るカメラに収める。今年初めて遭遇する危険生物だった。
また、その近くの田んぼのヘリにはシジミチョウも陽ざしを満喫していた。シジミチョウも種類が多くていつも困惑の課題をもたらしてくれる。裏の翅に橙色の紋を見た気がするので、きっと「ツバメシジミ」だろうと推測する。ルリシジミやヤマトシジミも表の翅がそっくりだけど、橙色の紋がない。
夜間になると、わが家のわびしい灯火を求めて小さな昆虫がやってきていた。「キベリネズミホソバ」(ヤガ科)らしき2㎝くらいの蛾がカーテンに止まっていた。頭が黄色いのが特徴らしいが、体の翅の色は鼠色には見えないので違う仲間かもしれない。漢字だと「黄縁鼠細翅」と表記する。蛾を改めて見直すといろいろな種類があることを発見する。そこが愉快というかめんどくさいところでもある。
さらには、鮮やかなピンク色の蛾も発見。大きさが1cmくらいだが、やはり目立つ。「マエベニノメイガ」(ツトガ科)のようだが、最近、「アメリカピンクノメイガ」という外来種がいるらしい。翅の付け根までピンクなのが特徴らしいが、それが本種かどうかはわからない。「野螟蛾」とは。幼虫が植物のズイに食い入り大きな害を与えるという害虫なのだ。
そして、次の日から毎日のように「ヤマビル」攻勢に翻弄される。梅雨時期の雨模様だから仕方がないとはいえ、やはり、シカ進出のあおりがこういうところにも現れる。今のところ、肌をなるべく出さない対策をとっていたのが良かったのか、ちょいと腕を嚙まれたくらいですんだ。外作業が終わって家で服を脱いだ時噛まれそうになったケースが多い。つまり、服・帽子・靴下・タオルのどこかに付いているということだ。それにしても、気持ちが悪いことは言うまでもない。夏に向かって、ヤマビル・マムシの洗礼は御免こうむります、だ。