建築家の、ル・コルビュジエ。最近はあまりその名前を耳にしないような気がしますが、それでも、建築関係では、今もってその威光は衰えていないようです。
ル・コルビュジエ、本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ(Charles-Edouard Jeanneret-Gris)。1887-1965。スイス生まれですが、後にフランスに帰化。日本でもお馴染みのフランク・ロイド・ライト、そしてミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の三大巨匠といわれているそうです。鉄筋コンクリートによる住宅建築方法であるドミノシステムの考案者で、合理性をモットーとするモダニズム建築の提唱者。その活動は、建築だけでなく、都市計画、デザイン、絵画、文筆にまで及んでいます。
そのル・コルビュジエの住んだアパルトマンや両親のために建てた家を所有するとともに、彼の図面、デッサン、文章、写真などいわゆるアーカイブを保管しているのが「ル・コルビュジエ財団」。パリ16区の「ラ・ロシュ邸」内にあります。そして、そのラ・ロシュ邸が一般に公開されています。

このラ・ロシュ邸、ル・コルビュジエの友人であるスイスの銀行家で絵画のコレクターでもあったラウル・ラ・ロシュのためにル・コルビュジエが設計したもので、彼の設計思想が端的に現れています。


彼の唱える「近代建築の五原則」(ピロティ・屋上庭園・自由な平面・大きな窓・自由なファサード)を具体的に見ることができます。

また、彼の作品や仕事中の彼を撮った写真なども展示されています。

訪れた日は平日の午前中だったのですが、アメリカから建築を専攻する10人ほどの学生が訪れていました。いろいろな角度から写真を撮ったり、座り込んでスケッチをしたり、真剣な表情で、偉大なる先達、ル・コルビュジエの作品と向かい合っていました。またフランスの学生4人グループも来ていました。
高層ビルを建て、その周囲を緑地に、というル・コルビュジエの提案はパリでは受け入れられませんでしたが、多くの国々(ブラジル・アルゼンチン・スウェーデン、スイスなど)で実現されています。また、「住宅は住むための機会」という彼の考えに基づいた住まい作りもさまざまなところで実際に行なわれています。しかし、ハードからソフトへ、という流れの中で、その無機質な、合理性一辺倒のような住まい作りは、もう時代の波間に消え去ってしまったのではないかと思っていたのですが、こうして今でも訪れる学生が多いということは、『タイム』誌が20世紀最大の建築家と称したル・コルビュジエ、学ぶべきことの多い建築界の巨人であることに変わりないようです。

Fondation Le Corbusier(ル・コルビュジエ財団)
10, square du Dr.Blanche
最寄のメトロ駅:9号線のJasmin
日曜祝日休館
↓「励みの一票」をお願いします!
人気blogランキングへ
ル・コルビュジエ、本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ(Charles-Edouard Jeanneret-Gris)。1887-1965。スイス生まれですが、後にフランスに帰化。日本でもお馴染みのフランク・ロイド・ライト、そしてミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の三大巨匠といわれているそうです。鉄筋コンクリートによる住宅建築方法であるドミノシステムの考案者で、合理性をモットーとするモダニズム建築の提唱者。その活動は、建築だけでなく、都市計画、デザイン、絵画、文筆にまで及んでいます。
そのル・コルビュジエの住んだアパルトマンや両親のために建てた家を所有するとともに、彼の図面、デッサン、文章、写真などいわゆるアーカイブを保管しているのが「ル・コルビュジエ財団」。パリ16区の「ラ・ロシュ邸」内にあります。そして、そのラ・ロシュ邸が一般に公開されています。

このラ・ロシュ邸、ル・コルビュジエの友人であるスイスの銀行家で絵画のコレクターでもあったラウル・ラ・ロシュのためにル・コルビュジエが設計したもので、彼の設計思想が端的に現れています。


彼の唱える「近代建築の五原則」(ピロティ・屋上庭園・自由な平面・大きな窓・自由なファサード)を具体的に見ることができます。

また、彼の作品や仕事中の彼を撮った写真なども展示されています。

訪れた日は平日の午前中だったのですが、アメリカから建築を専攻する10人ほどの学生が訪れていました。いろいろな角度から写真を撮ったり、座り込んでスケッチをしたり、真剣な表情で、偉大なる先達、ル・コルビュジエの作品と向かい合っていました。またフランスの学生4人グループも来ていました。
高層ビルを建て、その周囲を緑地に、というル・コルビュジエの提案はパリでは受け入れられませんでしたが、多くの国々(ブラジル・アルゼンチン・スウェーデン、スイスなど)で実現されています。また、「住宅は住むための機会」という彼の考えに基づいた住まい作りもさまざまなところで実際に行なわれています。しかし、ハードからソフトへ、という流れの中で、その無機質な、合理性一辺倒のような住まい作りは、もう時代の波間に消え去ってしまったのではないかと思っていたのですが、こうして今でも訪れる学生が多いということは、『タイム』誌が20世紀最大の建築家と称したル・コルビュジエ、学ぶべきことの多い建築界の巨人であることに変わりないようです。

Fondation Le Corbusier(ル・コルビュジエ財団)
10, square du Dr.Blanche
最寄のメトロ駅:9号線のJasmin
日曜祝日休館
↓「励みの一票」をお願いします!
人気blogランキングへ