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池小寧カメラマン 肺がんで死去

2007-07-12 10:12:10 | 中国電影
2007年7月11日22時23分、中国の著名なカメラマン池小寧氏が
肺がんのため、横浜の病院で亡くなった。享年52歳。

池小寧は北京出身。《雍正王朝》《忠誠》《走向共和》
《漢武大帝》《香樟樹》《喬家大院》など多数のTVドラマを
手がけた。
父は著名な芸術家、池寧。池小寧はかつて日本に留学、日本大学
芸術学部を卒業。『遥か、西夏へ(西夏路迢迢)』『秋菊の物語』
の撮影監督を務めた。

1985年から1997年の日本滞在中はチャン・イーモウ監督の『菊豆』
『紅夢』『秋菊の物語』『活きる』、チェン・カイコー監督
『さらば、わが愛/ 覇王別姫』、エドワード・ヤン監督『クーリン
チェ少年殺人事件』、ホウ・シャオシェン監督『戲夢人生』、
ティエン・チュアンチュアン(田壮壮)監督『青い凧』
シエ・チン(謝晋)監督『阿片戦争』など、日本でポストプロダ
クションが行われた作品の技術協力やコーディネートを行っていた。

池小寧氏は温厚で正直、物静かな性格で、芸術のためなら苦労を
いとわない人柄は。思いやりがあり率直で誠実、常に人を助ける
ことを喜びとしていた。業界ではスタッフ、俳優にも慕われていた。
                 (北京新浪網 2007/07/11)

☆チェン・カイコー監督の著書『私の紅衛兵時代』に池小寧さんは
 出てきます。文革の時代にご両親が自殺。それは当時衝撃的な内
 容でした。彼はその後、妹さんを育てあげてから夢だった映画の
 道に進むため日本に留学しました。
 十数年前、池袋の大中華映画の講座にゲストで来てくださったと
 きに「実はチャン・イーモウ監督は武侠映画を撮りたがっている」
 と聞いて、驚いたものです。当時の監督からは考えられませんで
 したから。その後、一度取材をさせていただきましたが、知識の
 浅い私にも穏やかな口調でいろいろと話してくださいました。
 
 昨年中国中央テレビで大ヒットしたドラマ「喬家大院」
の撮影は池さんでした。
 「喬家大院」についてはこちら

 ご冥福をお祈りいたします。


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2 コメント

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ご冥福をお祈りします。 (堕落天使No.6)
2007-07-12 17:45:48
池さんが亡くなったと聞いてびっくりしました。

多分、お会いしたのは1、2回かもしれませんが、その人柄が印象的な方でした。

エドワード・ヤンに続き、まだまだ若くて才能がある方が

亡くなるのは本当に残念です。ご冥福をお祈りします。
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堕落天使No.6さん (たかにゃん)
2007-07-15 20:43:02
私もお会いしたのは数回ですが記事に
あるとおり、”温厚で誠実な方”とい
う印象でした。『私の紅衛兵時代』を
読み返えしたいんですが、引越しの
荷物に入ってみつからず・・・。
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