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あれこれ

《蕩寇》 記者会見@ベネチア国際映画祭

2008-08-31 20:19:29 | ベネチア国際映画祭

ベネチア国際映画祭で今年中華圏唯一の作品
であるユー・リクワイ(余力為)監督の《蕩
寇》の試写が昨日行われた。しかし記者の反
応は理想的とはいえなかったようだ。抽象過
ぎてよくわからなかったという声が聞かれ、
さらに英語字幕の多くの部分で違っていた
(ずれていた?)こともあり、結果途中で2割
が席を立ち、終演後は劇場内にためいきがもれた。

実は本作品に出演したアンソニ・ウォンは先日
の取材で「脚本がとても少なくて、撮影中は自
分が何をしているのか判っていなかった」と
記者に話していた。

驕陽電影のRP責任者Jeffreyは「この作品のセリフは
ポルトガル語、日本語、北京語と英語が飛び交い、映
画祭サイドからはイタリア語の字幕は必須といわれた
ので、英語字幕をずっとだしているわけにいかなかった。
記者からブーイングがでたが、これと内容(の評価)
とは関係ないと信じている」と語った。

午後の記者会見にはユー・リクワイ監督とホアン・イー
(黄奕)らが出席した。アンソニー・ウォンとオダギリ
ジョーは仕事の関係で出席できなかった。
《蕩寇》が黒社会作品だったことから記者から「今回の
審査員を務め、黒社会映画のプロでもある、ジョニー・
トー(杜峰)監督の評価が気に入るかと問われた監督は
「彼の風格と自分は異なるので気にはならない。きっと
この作品を認めてくれると思う」と答えた。

              (蘋果日報 2008-08-31)

★抽象的すぎる・・・余力為ですからね。



第65回ベネチア国際映画祭 開幕

2008-08-28 07:31:59 | ベネチア国際映画祭



香港の有名な監督ジョニー・トーが審査員を務める
第65回ベネチア国際映画祭が本日未明開幕した。
 オープニング作品にに出演したブラット・ピットと
ジョージ・クルーニーは昨日記者会見に出席した。
また審査員のひとりであるジョニー・トーも他の
審査員と共に会見に臨んだが彼に質問は向けら
れなかった。
会見後、台湾の記者がユー・リクワイ監督作品に
ついて聞かれたが、普通語があまり得意でない
監督は「まだ見てない」と手短に答えただけだった。
             (蘋果日報 2008-08-28)

★出発前に「耳と目の準備は万端。居眠りしないように気をつける。
日本のアニメを楽しみにしている」とコメントしてました。




オダギリジョー主演《 Plastic City 》ベネチアコンペ有力

2008-07-18 11:01:27 | ベネチア国際映画祭


来月27日開幕する第 65回ベネチア国際映画祭の審査員7人が
昨日発表となり、香港からジョニー・トー(杜)が選ばれた。

コンペ部門リストは29日に正式発表となるが、映画祭主席マルコ・
ミュラーは何度も中国を訪れ自らコンペ部門作品をセレクトして
いる。特にユー・リクワイ(余力為)監督、アンソニー・ウォン(黄秋生)
オダギリジョー主演 《蕩寇(Plastic City)》、チャン・ユアン(張元)
監督 《達達的秘密》、チベットのワンマツェタン監督《 尋找智美更
登》を気に入り選ばれる可能性が高いのではないか、と伝えられ
ている。

★ 《達達的秘密》は監督が1月に薬物所持で逮捕される前に
 撮影が終えていた作品。ワンマツェタン監督は『静かなるマニ
 石』が中国映画祭で上映されました。
 あくまでも”可能性が高い”作品ということで。


『ラスト、コーション』受賞あれこれ

2007-09-10 10:04:48 | ベネチア国際映画祭


●アン・リー(李安)監督は受賞後の記者の取材に
「『ラスト・コーション』は『ブロークバック・マ
 ウンテン』の受賞より興奮した。というのはこの
 作品を撮っている時から精神的に大きなプレッ
 シャーを感じていたからだ。苦労を多く経験した。
 しかも賞の審査制度、映画の3級、4級など悩みの
 タネが多かった。役者たちと一緒に壇上で賞を分か
 ち合えなかったのは残念だったが、主演の俳優から
 既にお祝いの電話を受けている。トニーと湯唯は男
 優、女優賞を受けれなかったことに(グランプリを
 獲るとこの2賞は選外)がっかりせず、グランプリ
 を一緒に喜んでくれている。湯唯の大胆な演技がマ
 スコミの興味を集め、彼女が落ち込んでしまわないか
 心配していたがこれで元気になってくれれば」

●台湾新聞局は『ラスト~』を来年のオスカー外国語映画部門の台湾代表に
 決めた。またアンリー監督と製作会社がそれぞれ1000万台湾ドルずつの
 奨励金を贈る。また2年以内に台湾映画を撮り、審査を通過すれば
 資金の50%、上限8000万台湾ドルの補助金を用意する。
 また監督週間の作品賞を獲得した林靖傑にも13万台湾ドルの奨励金が
 贈られる。これは多くの負債を抱えている林にとっては大きな助けとなる。

●アン・リー監督は9月はじめにベネチアでのプロモーション終了後、
 タン・(湯唯)、トニー・レオン(梁朝偉)らとともにトロント国際
 映画祭に旅立った。その後、配給会社が事務局から「ベネチアに
 戻ってほしい」と要請を受けた。監督は俳優、観客とプレミア上映を
 夜11時まで鑑賞し、急いで空港へ行き、飛行機に乗った。
 既に北米からベネチアへの便は終了していたため、まずロンドンに飛び、
 トランジットし、ベネチアに入った。

●『ラスト、コーション』が金獅子賞を受賞した9月8日
 は原作者アイリーン・チャン(張愛玲)の12周忌にあたる
 命日だった。



グイ・ルンメイ 1度あることは

2007-09-10 10:04:20 | ベネチア国際映画祭

林靖傑、賈孝國とグイ・ルンメイ(桂綸鎂)が帰国、
空港では20人近い台湾中南部のファンが出迎えた。
行きのトランジットで荷物をなくしたルンメイ、
また帰りも荷物は消えてしまった。ルンメイは
「一番高いサンローランとポ-ル&ジョーのドレスは
手荷物にしていたから、良かったわ」と自嘲的なコメント。
またベネチアを発つときには知らなかったアン・リーの
受賞を聞いて「2つの最高賞を台湾の監督が獲って
嬉しいわ」。


ジェイシーがベネチアで驚いたのは

2007-09-09 12:07:55 | ベネチア国際映画祭
ベネチアでのインタビューから抜粋です。

ジェイシー・チャン(房祖名)自信は既に30以上の
インタビューを受けたが、チアン・ウエン(姜文)
監督は彼以上の取材をうけている。
これは海外の媒体は監督をスターのように観ている
からだ。さらに海外媒体の取材を受ける時にジェイ
シーが最も驚いたのは、取材のほとんどが映画に関
することだけで、彼の家庭については聞かれないこ
とだった。
また撮影でのエピソードに話が及ぶと彼が一番よく
覚えているのは撮影1日目が終わったとき、感動して
子供のように叫ばずにはいられなかったこと。
彼が最も嬉しかったのは監督がジェイシーをいい役
者だとほめてくれたことだという。

また初めてベネチアに参加した感想について。
「会場内にゲストがもらっていい記念品がたくさん置いて
 あるエリアがあるんだ。僕は(ボディ)クリームをも
 らってきた。香港も見習ってほしいな(笑)。それから
 ベネチアでの出費がかさんでいる。特にお母さんにかけ
 る海外電話代が高くて。母さんは僕の支払い明細を見て
 驚かないでほしい」


★香港でいつもプライベートばかり聞かれるジェイシーに
 とっては新鮮だったんでしょう。でも映画関係の
 媒体なら”映画について”まず聞きますよね。
 そっちが普通なんですよぉ。
 来日して日本の記者の取材も受けてほしいです。
 あー、でももしかしたら、ベネチアで取材した人は
 ”ジャッキー・チェンの息子”と知らなかったとか?

『ラスト、コーション/色・戒(仮題)』@ベネチア

2007-09-09 10:50:51 | ベネチア国際映画祭

ずっと待っていたワイズポリシー社長沖田さんのブロ
グが更新され、『ラスト、コーション/色・戒(仮題)』
のベネチアでの様子がわかります。

こちら

面白かったのは上映直後のパーティで

(以下、引用させていただきます)

アン(リー)も、タン・ウェイも、ワン・リーホンも、
ジョアン・チェンも、そしてニューヨークで会ったデ
イヴィッド夫妻も、みんな顔が光輝していて、成功を
確信している様子だった。
印象的だったのは、レストランの外のテラスの薄暗い
中に、トニー・レオンが数人の関係者とひっそり佇ん
でいた事。

うーむ、トニーらしいぞと感じました。

記者会見の様子は近々ワイズポリシーの公式HP
こちら)に掲載されるそうです。
日本での公開は来年の1月下旬。たのしみ

ベネチア国際映画祭 受賞リスト

2007-09-09 10:17:31 | ベネチア国際映画祭
金獅子賞(グランプリ) 
 『ラスト、コーション/色・戒(仮題)』
  監督:アン・リー(李安)

銀獅子賞(最優秀監督)
 ブライアン・デ・パルマ監督  《Redacted》
 
審査員特別賞
 《La Graine et le mullet》 
    監督:アブデラティフ・クシシュ
 《I'm not There》監督:トッド・ヘインズ

 最優秀男優賞
  ブラッド・ピット《The Assassination of Jesse
           James by the Coward Robert Ford》

最優秀女優賞 ケイト・ブランシェット 《I’m not There》

最優秀脚本賞 ポール・ラヴァーティ
        《It’s a Free World》(監督:ケン・ローチ)

最優秀技術貢献賞(撮影) ロドリゴ・プリエト
        『ラスト、コーション/色・戒(仮題)』

マストロヤンニ賞(新人賞)
        Hafsia Herzi 《La Graine et Le Mulet》

金獅子賞(短編部門)
    《Dog altogether》 監督:Paddy CONSIDINE

ルイジ・デ・ラウレンティス賞(新人監督が対象)
     《Lazona》

 特別獅子賞  ニキータ・ミハルコフ監督《12》

75周年特別金獅子賞 ベルナルド・ベルトルッチ監督

<オリゾンティ部門>

 作品賞 《Sugisball》 監督:Veiko ÕUNPUU

  ドキュメンタリー作品賞 《無用》 
    監督:ジャ・ジャンクー(賈樟柯)

  審査員特別賞 
    《DEATH IN THE LAND OF ENCANTOS》
      監督:Lav Diaz(フィリピン)

<その他>

  栄誉金獅子賞  ティム・バートン

  ヨーロッパ短編賞  《Alumbramiento》

★急いでまとめたので、記載内容に自信なし。
 誤りがあったらお許しを。