ベネチア国際映画祭で今年中華圏唯一の作品
であるユー・リクワイ(余力為)監督の《蕩
寇》の試写が昨日行われた。しかし記者の反
応は理想的とはいえなかったようだ。抽象過
ぎてよくわからなかったという声が聞かれ、
さらに英語字幕の多くの部分で違っていた
(ずれていた?)こともあり、結果途中で2割
が席を立ち、終演後は劇場内にためいきがもれた。
実は本作品に出演したアンソニ・ウォンは先日
の取材で「脚本がとても少なくて、撮影中は自
分が何をしているのか判っていなかった」と
記者に話していた。
驕陽電影のRP責任者Jeffreyは「この作品のセリフは
ポルトガル語、日本語、北京語と英語が飛び交い、映
画祭サイドからはイタリア語の字幕は必須といわれた
ので、英語字幕をずっとだしているわけにいかなかった。
記者からブーイングがでたが、これと内容(の評価)
とは関係ないと信じている」と語った。
午後の記者会見にはユー・リクワイ監督とホアン・イー
(黄奕)らが出席した。アンソニー・ウォンとオダギリ
ジョーは仕事の関係で出席できなかった。
《蕩寇》が黒社会作品だったことから記者から「今回の
審査員を務め、黒社会映画のプロでもある、ジョニー・
トー(杜峰)監督の評価が気に入るかと問われた監督は
「彼の風格と自分は異なるので気にはならない。きっと
この作品を認めてくれると思う」と答えた。
(蘋果日報 2008-08-31)
★抽象的すぎる・・・余力為ですからね。