今年は異星人襲来映画が多数作られており個人的には嬉しい限りなのですが、ストーリーの良し悪しは別にして、すべての映画において大事な事がひとつ欠落してしまっています。
それはエイリアンに魅力や個性がないこと。
って、これmixiでマイミクさんが言ってたことの受け売り。でも激しく同意。
今年はたいして映画見れてないのだけど『スーパー8』『スカイラン』『ロサンゼルス決戦』と、どれもこれも個性なし。どんな異星人だったかは既にもう記憶ノ彼方。
『エイリアン』の恐ろしさに震え『プレデター』の精神性に萌えたボクらには、異星人映画だよーって観に行ったのに、「なんだよ、お前」みたいな無個性なエイリアンばっかり出てくる最近の作品たちはちょっと寂しいのです。いつからか爬虫類型やグレイの亜種みたいなのが主流になってしまい、「このエイリアンだけでスピンアウト映画作りてぇ」みたいなステキな造形や個性のエイリアンってのはもう観られなくなりましたね。
まあ作り手にもその気はないのでしょう。
『スーパー8』のところでも書いたのだけど、かの作品ではジュブナイルが描ければよく宇宙人はただの記号でしかなかった。『ロサンゼルス決戦』では軍隊映画である以上、ナチスドイツのような"エイリアン軍"と戦いアメリカ軍が勝利することが目的であり、逆に没個性が目的だったかも。『スカイライン』は最後がんばったのだけど、本当にちょっとだけ。続編あれば個性のあるものが観られるか。
で『カウボーイ&エイリアン』は、"真正面から西部劇"を作ることが目的だったみたい。これも宇宙人は過去の西部劇の原住民(インディアン)を模しているだけだったよね。
確かに西部劇の中でエイリアンと戦うカウボーイ達の画は、いままでに観たことのない体験でありキワモノ映画として貴重ではある。ただただやはり、あんな無個性なエイリアンと知能の低い肉弾戦などせず、プレデターのようなお互いリスペクトするような関係性の中、荒野のガンマンして欲しかったなぁ。。。
ストーリーも没個性な感じ。ハリソン・フォードまで没個性。
題名から想像できるようなハジけた映画ではなかったです。
もちろん嫌いじゃあないけどねw
→ 映画レビュー満載の日本ブログ村へ