明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
それと苦手な文章の練習用。

【SUPER8 / スーパーエイト (2011)】

2011年07月30日 | 映画



【ネタバレ注意】

最近の映画宣伝関係者はアホなのか?ネタバレが多すぎてやってられない。

(ノ-_-)ノ  ̄┻━┻ チャブダイガエシ


TVCMを観賞前に見たが、脳天気な観客が出てきて「『E.T.』+『スタンド・バイ・ミー』」だとぉっ!!観たらそのまんまじゃねえかっぁ!何のために上映前の情報統制までしたっ!言ってみろ!ばーかばーか。

ということで見る人はお気をつけ下さい。。。ってもう無理かw


基本そんな映画です。E.T.ちゃんはもっとエグいヤツになってます。

見どころは、たいした前振りもなく急に主人公の男の子が立派な事言い出しちゃったりして怪物に説教しちゃうところ。笑う。

あと、ダコタ・ファニングの妹が予想以上にカワユス。将来有望。超注目。カワユイ子はゾンビメイクしてもカワユイ。

。。。(= =) これなら当初言われていた『クローバーフィールド ビギンズ』っていう線だった方が面白くねぇか!?



とても丁寧な作りで好感が持てます。ノスタルジックな感じなのに新しい感じもします。子供たちの冒険もワクワクしますし、笑える所、泣ける所、恋物語と必要な要素はちゃんと押さえてたりします。『E.T』と『未知との遭遇』をパクリスペクトなところはJJエイブラムスからスピルバーグへの明らかなオマージュなのも見て取れて微笑ましいです。

。。でもボクはこの映画の直前に観た『スカイライン -征服-』のが好きなのです。あのBなテイストが好きなのです。もっと派手な絵とバトルが好きなのです。それにくらべると非常に優等生すぎる映画に見えてしまう。お行儀が良すぎて心に残るものがない。しかもなんとなく話にも入り込めない。感情移入させてもらえない。

思うに『スーパー8』がちょっとイマイチくんなのは、共同脚本のJJとスピルバーグが自分たちの事を映画に投影させすぎてしまった点。主人公達の姿を描きながら「ああ懐かしい、俺たちこうやって映画撮ったよなぁ。」「こういうの映画好き(実は≠映画製作好き)には堪らないよな!」と二人だけで盛り上がってしまった感あり。しかもその上、JJから見て神様のようなスピルバーグに捧げる映画なのです。一般的観客目線がすっ飛んでしまっててもおかしくない。究極の二人の自己満足映画に違いないのです。それをあたかも普通の人達も楽しめる映画に収めようとしているがために、なんとなくチグハグした感じが否めない。

しかも観終わったあとでも意味がわからない人多発のこの映画の題名ですが、実は『スーパー8』とは映画の中でしょっちゅう出てきたコレのこと。これだけみても、この映画が何の映画か分かるってもん。別に異星人と子供たちの邂逅を描く映画でもなんでもないのですよ。だからこそ“SF映画”を観に行ったボクはスカされてしまったのです。『スタンド・バイ・ミー』で言えば“死体”が記号でしかなったのと同じで、ボクはその記号の方に期待を置いてしまっていたのでした。


そんなこんなでキライじゃなし好きな部類なのにノリ切れなくて残念。
『スカイライン』と観る順番を間違えたかも。
ただもう一度観たら感想変わるかも。



■『SUPER8/スーパーエイト』予告編(Youtube)

評価:★★★☆☆

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